糸満市の学習塾
『共学院』
代表の舘内です。
面談の際に「勉強の仕方を知りたい」、または「勉強の仕方を教えて欲しい」と
言われることがありますが、そう言ったとき、どういう意味で話しているのか、
まちまちなのではないでしょうか。
数学の問題を解く手順の分かりやすい解説をして欲しいということでしょうか。
どんなテキストをどんな順で解いたらいいのかということでしょうか。
覚えたい語句などは書いて覚えた方がいいとか声に出した方がいいとか暗記の方法でしょうか。
こういった方法いわゆるテクニックを指して勉強の仕方と言っている場合も大いにあると思いますが、
しかし、そういったことについて語るよりももっと手前の基本的な物事の考え方やとらえ方が
どうあることが望ましいのか、まはその部分が育っていることの方が、前提条件として必要なことではないかと
常々感じています。
ここで言う必要な物事の考え方やとらえ方というのは、ある事柄と事柄をばらばらにではなく
関係性を結びつけて線のように捉えることができたり、逆に分解して分けて考えられたり、
五感の体験も紐ずけて深みがあるように立体的に捉えたり、
敢えて簡単な一言で言い換えるならば、イメージすることができるということではないかなと思います。
例えば、植物の双子葉類の話をしますが、双子葉類の根っこは
主根と呼ばれる太めの軸があり、その側面から枝分かれしていくように
細い根の側根が何本も生えて伸びていきます。
また葉っぱの葉脈は網目状のつくりになっており、光合成によって葉でできた養分や
根っこから吸い上げた水分などが茎の中の道管と師管を通って行き来して全体に運ばれていくわけです。
この双子葉類の根っこや葉脈や茎の中のつくりや語句を覚えるときに、単に一つ一つばらばらに
覚えていくととても忘れやすい状態になります。
根っこの形状と茎の中の道管、師管のつくりの形状、葉の葉脈のつくりの形状の類似点に気づけると
全体像を連想して思い出しやすくなります。
また、漢字が意味を表していることからその対象となる事柄の言葉とつくりを感じてみたり。
さらに、実際に身の回りにある植物を興味をもって観察することでもっと対象が身近なものになって
感覚的に理解しやすくなります。
類似点に気づいて連想させたり、漢字のもつ意味を利用して覚えたり、
もっと感覚的な体験に落とし込み理解したり、そういった考え方やとらえ方をすることは
イメージ力を使うことだと思います。これは勉強という一見堅苦しい義務感で行うものというよりも、
もっと情緒的な思考の流れの中にあると思います。何かの発見や探検をしにいくような感覚の思考だと思います。
そういう考え方や捉え方が勉強が出来るようになるコツだと思いますし、
ひいては、勉強に限らず何かが上達していくコツだとも思います。
そういう思考は一昼夜にして育つものではなく、日々の積み重ねから発達していく部分です。
物事の類似や相違に気づいたり、身体の感覚の刺激や感情と結び付けて体験したり、言語を使って捉えていったり、
成長の過程で得る色んな方向からの刺激がイメージ力を育てていると思います。
。。 。。 。。
一人一人の生徒のために
心ある指導
『共学院』
糸満市兼城369-1
098-995-0603