はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

 

少子高齢化の波は

 

産業医として

 

かなり実感しますね。

 

 

 

 

たとえば

 

会社の従業員に

 

脳梗塞やくも膜下出血などな

 

致命的な疾患が起きた話を聞く機会が

 

明らかに増えてきました。

 

 

 

 

もちろん

 

入院から職場復帰の時には

 

一命をとりとめて

 

『本当に、よかった』

 

と思えるのですが…

 

 

その後に

 

今まで通り働けるかは

 

また別の話になります。

 

 

 

 

たとえば

 

今まで、その従業員が

 

トラックや営業車などで

 

運転業務に携わっていた人もいます。

 

 

 

 

『そこまで後遺症もなさそうだし

 

運転業務に戻っても大丈夫そうか』

 

という話しは、どこでも出ます。

 

 

 

 

そこで

 

脳卒中のあとに

 

限った話しではありませんが…

 

 

『運転業務ができる体調なのか?』

 

を考えるキーワードの1つに

 

”てんかん発作の有無”があります。

 

 

 

 

そもそも

 

脳出血や脳梗塞などの

 

脳卒中を起こした後は

 

”てんかん”を起こしやすいことを

 

知らない人も多いです。

 

 

 

 

今回は

 

脳卒中の後に起こる

 

てんかんのリスクについて

 

お話をさせて頂きます。

 







脳卒中を起こした後に

 

運よく一命をとりとめて

 

大きな後遺症が無くても…

 

 

実は

 

自分が”てんかん”

 

併発しているかは

 

簡単には分かりません。

 




そもそもの話ですが

 

”てんかん発作”というのは

 

外傷や脳卒中などによって

 

脳が傷ついたことが原因で

 

急に脳内の神経細胞が

 

異常に興奮をする発作です。

 

 

 

 

色々な理由はあるものの

 

『なぜ、てんかんが起きるか』

 

の原因が特定できないことも

 

マレではありません。

 

 

 

 

そのような

 

”てんかん”の特徴としては

 

発作が起きても

 

本人はコントロールが

 

全くできないところです。

 

 

 

 

さらに

 

いつどこで発作が起こるか

 

まったく見当もつきませんから

 

運転中でもありうるのです。

 

 

 

 

また

 

よくある勘違いなのですが…

 

”てんかん発作”と聞くと

 

どのような状態を

 

イメージするでしょうか。

 

 

 

 

おそらく

 

急にその場にバタンと倒れて

 

体がガクガクと

 

大きく痙攣する様子だったり

 

時には泡をふくような様子

 

想像するのではないでしょうか。

 

 

 

 

たしかに

 

それも典型的な

 

”てんかん発作”です。

 

 

 

 

しかし

 

そのような

 

発作ばかりではないことを

 

知っておいて下さい。

 

 

 

 

実は、小さな発作であれば

 

一瞬だけ体がピタッと止まって

 

外から見たら、ほぼ無反応で

 

何がボーーっとしてるだけ


の発作もあるのです。

 

 

 


ちなみに

 

最初のほうで

 

脳卒中の後には

 

”てんかんを起こしやすい”

 

とお話をしましたが

 

実際にどれくらい増えるのでしょうか。

 

 

 

 

具体的な数字は

 

こちらを見てもらったら

 

分かりやすいです。





何もリスクがない状態を

 

1とした時に

脳腫瘍40倍、クモ膜下出血34倍

 

脳出血26倍、脳梗塞なら9.7倍

 

 

 

 

なかなか

 

リスクが跳ね上がると

 

感じるのではないでしょうか。

 

 

 

 

さらに

 

よく聞かれることですが

 

『てんかん発作を起こしている時は

 

その人に意識があるのですか?』

 

という質問です。

 

 

 

 

実は

 

小さいてんかん発作なら

 

本人の意識がある時も

 

まったく珍しくありません。

 

 

 

 

もう少し

 

具体的な場面だと…

 

 

てんかん発作を


まさに今起こしている

 

真っ最中の本人は

 

 

周りの人が、必死の様子で

 

『○○さん!○○!分かる?!聞こえる?』

 

のように呼びかけている光景

 

見てるし、聞いてい、理解してます。

 

 

 

 

それなのに

 

自分では全く体を動かせず

 

反応ができないという具合です。

 

 

 

 

体が動くようになってから

 

周りの人たちから

 

『○○さん、さっき一瞬だけ

 

意識が飛んでたよ!!!』

 

などと、説明をされる訳です。

 

 

 

 

しかし

 

本人からすれば

 

『いや、意識はあったよ。

 

あなたの必死な声も聞こえてたし。

 

なぜか、体が動かなかっただけ。』

 

と言うので

 

上手く話しが噛み合わないのです。

 

 

 

 

”てんかん発作”の

 

このような事実知らないと

 

『”てんかん”かもよ?

 

病院に行った方がいいよ』

 

というアドバイスを

 

周りから貰うことも出来ません。

 

 

 

 

ちなみに

 

これはかなり余談ですが

 

先日、芸能ニュースで

 

下記のようなものがありました…。

 

 

 

 

もちろん

 

ここで診断は出来ませんが

 

ブラマヨの小杉さん大丈夫かなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

脳卒中の後に起こる

 

てんかんのリスクについて

 

お話をさせて頂きました。

 

 

 

 

リスクが高い事実は

 

認識してもらえたでしょう。

 

 

 

 

だからこそ

 

脳卒中などの後には

 

車の運転などには

 

かなり慎重になる必要があります。

 

 

 

 

そもそも

 

小さい発作なら

 

実際にてんかん発作が起きているのか

 

自分でも周りでも分からなくて

 

長期間、見逃してしまいます。

 

 

 

 

本当に

 

『自分にてんかんがあるのか?』

 

脳波の測定が必須になります。

 

 

 

 

もしも

 

自分でも周りでも

 

脳卒中の後に気になる症状があれば

 

うやむやにすることなく…

 

 

すぐに主治医に相談して

 

脳波の測定をしてもらうことを

 

忘れないで欲しいです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

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