はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

以前の記事で

 

死別のような喪失体験がきっかけで

 

深い悲しみを抱えた友人がいた時

 

どのように振舞えばよいかをお話しました。

 

⇓    ⇓    ⇓

 

 

 

 

そこでは

 

『何とかしてあげたい』という気持ち

ずっと持ち続けて

 

遺族を独りぼっちにすることなく

 

そっと寄り添って欲しいとお伝えしました。

 

 

 

 

そこで、今回は

 

この”寄り添う”に関して

 

もう少し具体的には

 

どのようにすればよいかについて

 

お伝えしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

おさらいになりますが

 

喪失体験をした人の気持ちには

 

悲しみや不安、孤独だけではなく…

 

怒り、自責の念など色々あります。

 

 

 

 

決して、心のなかに

 

1つの感情が存在するだけでなく

 

短時間に様々な感情がグルグルと

 

目まぐるしく変わってかき乱されてしまうのです。

 

 

 

 

さっきまでは

 

故人を思い出して寂しく辛い気持ちだったのが

 

「なぜ、あの時守ってあげられなかったのか…」

 

のような自責の念を感じたり

 

そんな自分にイライラすることもあります。

 




しかし、周囲から見ていたら

 

遺族の人が実際に起きたこと以上に

 

自分の無力さにいらだったり

 

罪悪感で落ち込んでいることも

 

少なくはありません。

 

 

 

 

さらには、起こった不慮の事故でも

 

まるで自分が引き起こしたような事故のように

 

考えが変わってしまってまで

 

自分をひどく責めていることもあります。

 

 

 

 

つい、そのような時は

 

あなたは良かれと思って

 

「そんなことないよ」・「考えすぎだよ」のように

 

伝えたくなると思います。

 

 

 

 

しかし、このような時は

 

『そのように感じるんだね』

 

と、今の遺族の考え方に

 

すべて寄り添ってあげて下さい。




悲嘆反応が起きている時には

 

あなたが、相手の言葉を訂正や否定して

 

事実を伝えたとしても

 

相手には受け入れる余裕がありません。

 

 

 

 

だからこそ

事実よりも、相手がどのように感じているのか

 

どのように捉えているのかを大切にして

 

そこを支持するようなスタンス

 

寄り添ってあげてください。




そして、あなたが

 

遺族を精神的に孤独にしないように


そばで話をしていると

 

急に長い沈黙に入ることがあります。

 

 

 

 

この時

 

決して、あなたが無理にその沈黙を

 

埋めようとしないように注意してください。




相手は、あなたと話をしていて

 

故人のことに思いを馳せていたり

 

なんて表現したらよいか分からずに

 

言葉を探していることがよくあります。




あなたは、焦ることなく

 

じっと相手が話始めるまで


待ち続けてください。

 

 

 

 

気の利いた言葉なんかよりも

 

無言で相手を待つ寄り添い方も

忘れないようにしましょう。





また、遺族に寄り添っていくなかで

 

どのように答えたらいいのか

 

分からない質問をされて困ることもあります。





たとえば、次のような質問です。

 

 

『なんで、夫は死んでしまったの…?』

 

『これから、私は何を生きがいにしたらいいの…?』

 

 

 

 

たしかに、パッとは答えることは

 

なかなか難しいと思います。

 

 

 

しかし、無理して答える必要はありません。




そもそも、遺族の人は

 

この質問を何度も何度も自分にぶつけてきて

 

答えが出なかったりで苦しんでおり

 

落胆している状況なのです。

 

 

  

 

その質問をあなたにぶつけてくる時は

 

答えが欲しいということよりは…

 

その疑問を自分だけでは抱えることが出来ずに

つい、目の前にいるあなたに

 

吐き出したのだと考えてください。

 

 

 

 

このような時

 

本人も、答えが分からないなりに

 

合っているのか、合っていないのか不明確な

 

ボンヤリとして答えを持っていることもあります。

 

 

 

 

だから、あなたがその質問を受けた時は

 

必死に、答えを出そうとはせずに

 

『あなたは、どのように思うの?』

 

のように、質問に質問で返すことで

 

相手の今までの苦悩を

 

すこしでも吐き出しやすい雰囲気を

 

作ってあげてください。

 

 

 

 

 


では、今日のおさらいです。



死別などの喪失体験で苦しむ人に

 

寄り添うのは

 

具体的にどのようなことかについて

 

お話させてもらいました。

 




遺族の方が苦しみを感じる時間は

 

人によってバラバラです。




なので

 

あなたが思っている以上に長く

 

悲しみや苦しみを感じている人もいるでしょう。

 

 

 

 

そのような人をみると

つい、今までの寄り添い方が崩れて

 

励ましをしてしまうことがあります。




それが次のような

 

・いつまでも暗くしてたらダメだよ

 

・いくら悲しんでいても、夫は返ってこないよ

 

・もう前を向いていくしかないよ

 

 

のように現実を突きつけるような形で

 

表現をしてしまうことは

 

絶対にやらないように注意してください。





もしかしたら

  

「いくら悲しんでいても、夫は返ってこない」

 

とかは論理的には正しいかもしれないし

 

それは、遺族も頭では理解しているかもしれません。

 

 

 

 

ただ、その現実を

 

まだまだ心から受け入れられないのです。

 

 

 

それこそが現実なのです。





だからこそ

 

遺族にしか分からないような感情や

 

時間の流れるゆっくりのスピードに

 

決してあなたが焦ることなく

 

静かに並走するように

 

寄り添ってあげて下さいね ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

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