はい、どーも!井上です!
関西を中心に精神科医かつ産業医しています!
ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
2019年は働き方改革とかもあり、働く場面での変化がたくさんありそうですね。
会社はそれにともない、色々と規定やらが変わるので、去年から慌ただしくしています。
産業医を長年やってきて思うのは、
ここ最近は、採用や雇用に対する意識が変わってきたなーって印象です。
特に、障害者枠での雇用に関しては、力をいれている会社が多くなってきました。
採用の担当者の人達も、一生懸命勉強されていて嬉しいですね。
疾患のことは専門性が高いので、たまに私に質問をされることがあります。
その中で、よくある質問が次の通りです。
『障害者雇用で採用し発達障害のAさんですが、どのような支援をしたらいいでしょうか?』
今日はこの質問に答えていきたいと思います。
大前提として、同じ発達障害であっても人によって症状が違います。
そもそも、発達障害と言っても、ADHD、ASD、LDなどの種類があり、全く違う疾患ですからね。
それを1つでくくって考えるのが間違いです。
症状が違うので、困っていることは人によって違ってきます。
例えば、発達障害としてよく見られる症状の1つに感覚過敏があります。
しかし、感覚過敏に関しても、視覚過敏の人もいれば嗅覚過敏や味覚過敏の人もいます。
何なら、感覚過敏が全くない人もいます。
つまり、本人に聞くしかないんです。
本人不在の中で、対策などを考えても無駄ですね。
ただ、その中でも周囲が気をつけることがありますので、必ず実践して下さい。
それが次の3つです。
これは発達障害の方と一緒に仕事するなら共通します。
1.尊重する
2.受容する
3.明確にする
では、1つずつ簡単に説明していきましょう。
まず1つ目として”尊重する”です。
そもそも、障害者雇用だとか発達障害だとかを理由に特別視しないことです。
誰だって何かしらの得意・不得意の場面があるはずです。
病名がついているからといって、決して能力が劣っている訳ではありません。
同じ会社で働くチーム員であり仲間です。
2つ目として”受容する”です。
受容するってのは、尊重することの延長線とも考えられます。
例えば発達障害の人って、周囲が思った以上に疲れます。
その他も、すぐには理解できないような行動をとる事もあるでしょう。
でも、『まぁ、そんなもの』くらいで考えて下さい。
そこを批判したり、無理やり強制させるのは
さらなる苦痛が伴い、自己肯定感が下がりいいパフォーマンスが出せません。
3つ目として”明確にする”です。
明確にするのは、曖昧な表現を避けるって意味です。
発達障害の人は共通して、冗談や皮肉など”言葉の裏側を読む”のが苦手です。
指示もできるだけ具体的に明確にしてください。
例えば、『この書類作成は、急ぎでお願い!』なんて指示はダメです。
『この書類作成は、急いでいるから、1月10日17時までに仕上げてください』みたいな感じで、より明確にしてください。
では、今日のおさらいです。
発達障害の方の症状は人によって違います。
だからこそ、本人に『何に困っているか』と聞くしかありません。
本人不在で、本人にとって出来ることを考えるのは限られています。
でも、その中で次の3つは共通した周囲の心構えでしたね。
1.尊重する
2.受容する
3.明確にする
たまに、障害者雇用の人に対して腫れものに触るような態度の人がいます。
しかし、それは間違っています。
本人が勇気をもってカミングアウトしているのだから、
職場としてはもっと積極的に合理的な配慮を心がけていきましょう。
そのためには、本人の声を聞くのが一番ですよ。
では、今日はこのへんで!
See You Next Time Bye-Bye!!
(精神医学や産業医学などの内容を楽しくツイートしています。)
============
これからも私は戦いますので、応援していただける方は、ぜひともポチっとよろしくお願いします(^^)
⇓