TASL(タスエル)浦田 健志です。
看護する側と介護する側は、
一般的には家族やパートナーなど
距離感が近い。
それ故に葛藤もあれば、感情的に
なったり、言葉を考えなしに
ぶつけてしまいやすい。
多くの介護経験者も後悔も含めた
想いや話を綴っていたりする。
ある方の奥さんが生前綴った日記には
精神的に寄り添ってもらえない辛さや
わかってもらえない憤りが記されていた。
無理もない。目線が違うからだ。
妻と夫であれば、圧倒的に妻が夫に
してあげていることが多い。
夫の目線には、やってもらっていた事を
自分でやるようになっただけで
してあげた感が出てしまう。
「俺頑張っているよな」とか、
つい言っちゃうんだろうな。
なんでもしてもらってた人だと、
男性なら自分の事を自分でやるのも
精一杯だろうというのも想像できる。
女性からすれば、自分のことだから
自分でやって当たり前。私のことを
やってもらってる訳ではないし。。。
それもその通り。でもあなたが甘やかして
ここまで来たことも事実。
こうやって最初から見ているところが
違います。
僕は鑑定する時に、頼み下手な人に
夫育てをするためにも、頼りない夫に
頼る訓練をした方が良いと伝えている。
まさにこの事が言いたかったりする。
ずっとアレコレやってあげると、
あなたができなくなった時に、夫の混乱は
大きくなり深刻な問題になる。。。
ただでさえ辛いのに、体力も落ちて
今までとは違うのに、あなた自身も
追い詰められてしまう。
せめて自分の事はできるだけ自分で
させることは最低限必要なことかも。
最初はそれがストレスになるが、
あなたが病気になった時、靴下の場所を
聞かれてイライラせずに済むはず。
些細な事に腹が立ち、積年の怒りが
ぐーっと込み上げてくる。。。
そんな不のスパイラルを避けるためにも
普段から自分のことはできて、ある程度
家のこともわかる状況に育てておく。
それは結果的にはあなたのため、
家族のためになります。
もうひとつはコミュニケーション。
普段から意思疎通できていないと、
これまた大変なことになります。
看護する側は良かれと思うことが
時には逆効果になることもある。
でもそれを恐れて何もしないことは
良くない。普段から意思の疎通を
多くしていると、それも少なくて済む。
難しく考えず、大切な人に寄り添う。
できることをやるしかない。
ただそこで飛び交う言葉には
距離が近いだけあって、1度こじれると
難しく、お互いを傷つけることになる。
される側は、いろんな痛みや辛さや
恐怖と戦い、する側は、見えない状況と
今までと全く違う状況と戦っている。
僕も言葉が強めなので、自分の言葉と
伝え方には気をつけている。
僕の母とのことも少し書きます。
母の状態を知らない人はこちらを↓
一緒にいる時間が長ければ、僕自身も
逃げ場がないので、最初は受けとめて
聴いているが、段々イライラしてくる。
母はただ感情を吐き出したいことも
あるし、父にもぶつけられないから
当然なんだけど。
母は治療をしないと決めて、精神的に
ホッとして、ひと段落した様子。
少し気持ちの強さが戻ってきた
副作用(僕にとっては)かもしれない。
それも理解してても、僕も受けとめ
切れずに、キツイ言葉を返す時がある。
陰陽五行で観ても、僕と母は
僕が母のブレーキ役。僕の言葉が
強く感じるようだ。
もっと優しく寄り添いたいところだが、
僕自身の未熟さが出てしまいます。
まあ僕なりに頑張ってやってるので
あまり完璧は求め過ぎず、僕自身が
もっと脱力してやっていきたい。
言いすぎたときには、素直に謝るよう
自分でルールをつくっている。
する側される側、どちらにも立場がある。
でもどちらの側も未知の体験で
どちらの側も不安がいっぱいなのは
当然ながらある。
時には立ち止まって、ココロの整理も
必要。気分転換もしましょう。
伝えておく。
「ああして欲しい」
「こうして欲しくない」
こういう時にはお互いこうすると
決めておくことは、決して早すぎる事も
遅すぎることもありません。
最後に冒頭の日記には、夫に対しての
たくさんの感謝や喜びも綴られていた
ことを忘れずに書いておきます。
介護、看護も人生の1ページ。
誰にでもは来ないかもしれない。
でも多くの人が間違えなく経験する事
でもあります。準備しておきませんか？
夫育ても大切です。
大変だけどあなたのためです。
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