9.逝去直後の葬送準備 | 垂水のてるさんの釣りバカ日誌

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投げ釣りファンを増やすため神戸のアラ還釣りバカおじさんがポイントもコツも隠さずつぶやきます。

5/8(水) 13:13、父が息を引き取った後、遺体の搬送のため、まずは葬儀会社に電話を入れた。父はコロナ禍の生前に終活をしていて、葬儀会社を下見して自分で決めて、見積を取って前金を払い特典会員になっていた。

 

病院名を伝えると、1時間後に遺体を引き取りに来るので、準備しておくように言われた。

 

15年前に母が亡くなった時には、遺体を家に運び、父が実家で通夜までの一夜を過ごしたが、一人で遺体と不安な気分で一晩過ごし、布団の処分などで後々苦労した経験から、病院で死んだら遺体を家に運ばずに葬儀会場に直行するように何度も言っていた。また、父は通夜、告別式は親戚やご近所に知らせず、てるさんと妹の家族だけでするように言っていた。遺体搬送車が家の前に来るとご近所が気づき、参列に来るから、家の前まで寄るなと言われていたが、葬儀会社が気を使って実家に立ち寄りましょうかと言ってくれ、父も最後は家に寄りたいだろうと思い、家の前まで通ってもらった後で葬儀会社に行った。

 

葬儀会社に着いたら、すべて取り仕切ってくれるし、父が葬儀内容を決めて見積を取っていたので、初めての喪主でもヌケモレなく進めることができた。

 

それでも会場に飾る花や棺などは予算に応じて何段階か提案されている中から決めなければならず、つい情に絆されて中級あたりにしようと思いかけたが、一緒に立ち会ってくれた妹が一昨年に義母を亡くした際に必要以上にグレードを上げて、ちりつもで高額になった反省から、ほぼ一番安いものを決めてくれたので助かった。

 

それでも入院中に風呂に入りたいと言っていたので、湯灌は別に9万円の高額だが、つけてあげようと二人で意見が一致した。

 

贅沢をしたのはそれだけで、てるさんと妹の二家族だけのささやかな家族葬であった。それでも大きなホールもあり、従業員も多い堺の地場の葬儀会社なので価格は高めなようで、初七日まで含めると75万ほどかかりそうであった。別に必要なお布施の22万円などを含めると約100万円である。テレビでは10万円以内の家族葬のCMがよくあるので、あまりの相違に最初は驚いたが、調べると安いのは法要なしで搬送、安置、出棺のみで、法要をして通夜、告別式をすると65万円以上、お布施を含めるとやはり100万円程度が一般的だと後でわかった。

 

家族葬会場は真ん中に棺を置き、壁際にソファが置かれている。他に別室が二部屋あり、一部屋は納棺するまでの遺体を、一部屋は控室となっていて、別に風呂や洗面所もある。

 

 

 

 

部屋に葬儀会場のある旅館のようで、こんな会場は初めてであるが、くつろげるし、とてもよい。

 

控室に遺体を安置して打ち合せをすべて終えたら、夜7時を回っていた。この後いったんは神戸に帰って、喪服やらを用意して、翌日は午前中に実家に寄って、父の遺影写真などを用意して昼までに葬儀会社に渡さねばならない。

 

喪主は悲しみに暮れる間もなく忙しい。