宇宙人たるさんのTC療法もまもなく5回目。
髪のない自分にもすっかり慣れ、
それ前提で社会にもなんとなく馴染んだつもり。
ちょっと違和感あるくらいでいいの。「変だけど何だか大変そう」って気づいて余裕がある人は優しくしてくれる気がする。
しかし副作用の
・10日目から薄まり14日目には忘れちゃう全身筋肉痛と食欲不振ぽいもの
・常にぽっかぽかの手のひら
・不意に短時間かゆくなる手足その他(全身あり)
・たまに「地球人になったばかり」「生まれ立てか?」と思うような手と頭のにぶさ
といったものは
またあるし続くしできる対策はしておきたい。
頭にぶいってのもあるので
このあたりで対処を復習。
たるさんは以前、
2024-03-26 【がん】痛みと食欲・睡眠 〜ズレた宇宙人の抗がん剤副作用対策〜
に書いたように、
漢方2つの併用が
苦痛を我慢の範囲内に収めてくれて
4回目の後も効果がありました。
これは続けようっと。
(※効果は人により異なる可能性があります)
(投稿より)
偶然発見された甘草湯と牛車腎気丸の併用による劇的な効果。
症例1の先輩、
ありがとうございます。胸熱
。
「たまたま 2 剤を同時服用したところ、一回で劇的な症状改善を自覚し、 その後同時内服を継続した。数日間で指先の僅かなしびれを残し、症状はほぼ消失、歩行障害も完治した。」
パクリタキセル・プラチナ系抗がん剤誘発 末梢神経 ... - phil漢方
副作用。
末梢神経で起きていることは
矛盾というか混乱というか。
冷覚異常
刺痛
灼熱感
感覚鈍麻
【背景】現在の痺れや痛みを主訴とするような末梢神経障害には、冷覚異常、刺痛、灼熱感、感覚鈍麻などの様々な症状があり、その治療は画一的な対症療法(症状を軽減する治療)が現状である。今回の申請研究の目的は、パクリタキセルによる冷覚異常の発症メカニズムに焦点を当て、その治療原理の確立に必要なエビデンスを構築
【方法】はじめに、末梢神経障害モデル動物の作製と神経毒性評価を行った。
【結果・考察】・・・パクリタキセルによる冷覚異常にTRPA1が一部関与することが考えられる。
公開日: 2010-01-29 更新日: 2016-04-21
また別のサイトの表現では、
感覚鈍麻
感覚過敏
異常感覚
とにかく、感覚がだいぶ変わってしまい、
それが
刻一刻
変化しながら
続く
という何とも言えない「新感覚」なのです。
手指のしびれ感で発症することが多いが、その特徴的な症状は、グローブ・ソックス型と言われる手袋と靴下の範囲に軽度の感覚鈍麻(hypesthesia)や感覚過敏(hyperethesia)、異常感覚(dysesthesia)などである
先に個人的まとめ。
5回目に向けて
副作用のしびれといたみ対策
個人的まとめ
日常的にできる運動を続け、
痺れと筋肉痛対策の漢方薬2つは適所で使用
具体的には5回目も抗がん剤の点滴当日夜から
2週間は用量通り、3週目は状態を見ながら量を減らして終了。
・抗がん剤点滴中は手足を冷却
・ビタミンB12はずっと服用
・痛くて眠れない1週間くらいの間は眠剤で入眠
(このほかに便秘対策あり)
まとめるにあたり
薬剤師監修のサイト
パクリタキセルを含む「タキサン系による末梢神経障害」についての記載と
5回目を間近に控えた宇宙人たるさんの感想。
末梢神経障害は投与する限り累積的に増悪
たる:4回目までに「累積的に憎悪」を感じていない
確立された治療法はなく、対症療法が中心
たる:これはそのようです。
<日常生活に支障をきたす障害の例>
たる:後に出てくる全部経験あり。「つまづきやすい」は早めに解消。慣れました。
投与早期に生じる関節痛・筋肉痛と鑑別が必要である。外用貼付剤、(関節痛・筋肉痛については)外用塗布剤の併用も有効である。その他、芍薬甘草湯(7.5g/日)
たる:前述した「症例1の先輩」同様、2つの漢方薬の同時服用が特に効果的でした。
よく歩くなど日常的な運動を推奨する。
たる:ほらね。運動しよう。【がん】すごい現代医学、すごいスクワット 〜先輩たちにまなぶ〜
●予防薬の有効性は期待しにくい。牛車腎気丸などの予防投与は推奨されない。
たる:飲み始めをいつにするかは課題。今のところ抗がん剤の点滴当日夜からにしている。
鎮痛補助薬は、わずかな有効性と無視できない眠気等の副作用を考慮するとその有益性は多くない
たる:同意。4回目で軽めの鎮痛補助剤を試したが、もともと鎮痛剤を使用しないタイプでもあるせいか効果を感じなかった。
今回参考にしたのは、抗がん剤ナビです。
(2023.12.6/タキサン系による末梢神経障害の対処法 監修:湘南医療大学薬学部 がん専門薬剤師 佐藤 淳也 先生)
以下はそこから。
本当に個人差が大きいから、
参考まで。
【好発時期】●末梢神経障害は投与する限り累積的に増悪し、投与終了後、半年、年単位で回復する。(特にGrade3の場合、回復は極めて遅い)
【初期症状】手袋・靴下型の手足のしびれ、知覚異常などにより、日常生活において下記のような障害があらわれる。ほかに、口唇周囲にも症状がみられることがある。
<日常生活に支障をきたす障害の例>
・ 箸が使いにくい ・ ペットボトルのフタが開けにくい ・ リモコン操作が行いにくい
・ 字が書きにくい ・ ボタンの掛け外しがしにくい ・ ジッパーを閉めにくい
・ 鍵を開けにくい ・ 歩きにくい ・ つまづきやすい
【特徴】
●パクリタキセル/ドセタキセルなどタキサン系抗がん剤は、細胞分裂に必要な微小管に作用し、脱重合阻害によるがん細胞の細胞増殖を抑制する。神経細胞の軸索にも微小管があり、これが障害される。
●タキサン系抗がん剤の末梢神経障害は、神経細胞体が障害されるプラチナ系抗がん剤に比べ、これが保たれるので薬剤の中止にて回復の可能性がある。
●タキサン系抗がん剤の末梢神経障害は、プラチナ系抗がん剤と同様に用量依存性の感覚性ニューロパチーをきたす。手指のしびれ感で発症することが多いが、その特徴的な症状は、グローブ・ソックス型と言われる手袋と靴下の範囲に軽度の感覚鈍麻(hypesthesia)や感覚過敏(hyperethesia)、異常感覚(dysesthesia)などである。
●末梢神経障害を放置すると手足の運動神経障害にも発展し、起立や歩行に支障が生じる。
《パクリタキセル》
●総投与量700mg/m2を超えると発生頻度がより高くなる。
●末梢神経障害は、パクリタキセルの用量制限因子だが、日常生活に支障を生じるGrade3にならない限り、多くは休薬で回復する。しかし、治療終了後1年経ても症状が持続する場合もある。
●投与早期に生じる関節痛・筋肉痛と鑑別が必要である。関節痛・筋肉痛は、肩や膝・大腿関節の痛みとして生じることが多く、かつ1サイクル目から生じる。投与数日間の一時的なことが多く、NSAIDsが奏功する。外用貼付剤、外用塗布剤の併用も有効である。その他、芍薬甘草湯(7.5g/日)などが有効である場合がある。
●1回投与量が多く投与時間が短いと発生しやすい。つまり、パクリタキセルの血中濃度に症状発生は依存している。例えば、卵巣癌においてPTXのdose intensityを67mg/m2/weekと200mg/m2/3weekに整えた報告では、Grade3の神経障害の頻度が3週投与で多い(11% vs 29%)。
●アルブミン懸濁型パクリタキセル(アブラキサン点滴静注用)においても、末梢神経障害は60%程度の患者に発生する。
【予防】
●よく歩くなど日常的な運動を推奨する。
●予防薬の有効性は期待しにくい。牛車腎気丸、ビタミンE、グルタミン、カルバマゼピン、アミトリプチリン、カルニチンなどの予防投与は推奨されない。
●前衛的な取り組みとして、投与中のサージカルグローブ、フローズングローブ、弾性ストッキングによる末梢神経障害の予防が行われている。
●確立された予防法はなく、発現早期から症状の変化を観察し、著しいQOL低下を招く前に該当薬剤の投与を中止する。
●治療開始前に、上記の初期症状に気がついたら医療者に報告すること、また治療終了後に症状が長期間残存する可能性について説明する。
【治療方法】
●確立された治療法はなく、対症療法が中心となる。症状の程度に応じて、該当薬剤を減量・中止する。特に、QOLへの影響が大きいGrade3以上の症状を認めた場合は投与を中止する。
●鎮痛補助薬による治療が主流となる。しかし、鎮痛補助薬は、わずかな有効性と無視できない眠気等の副作用を考慮するとその有益性は多くない。