「首絞めてみて?」

僕は正上位のまま、ち○こをま○こから出し入れしてたら彼女が言った。

たまにエッチしながら首絞められたら感じる女の子がいるのは知っている。


「嫌だよ…」

僕は本気で絞めてしまいそうな自分が怖くて怖気着く。


「ちょっとだけだよ、やってみて」

空気を読めないやつと言われたくないだけの理由で彼女の首に

僕は左手を当て軽く絞める振りをしてみる。


「もうちょっと本気でやってみてよ、大丈夫だから」

僕は左手に少しだけ力を入れて絞めてみる。

力を入れて首を覆うと彼女の首にはいろんな種類の骨があることがわかる。

骨の形はどれも複雑で骨の向こう側の空間もかなり複雑で

普通に想像できなくて医学の壮大さがわかる。

息をすることや声がでることが意味の無い学問のような気がした。


「もう少しくらいなら全然大丈夫よ、苦しかったらちゃんと言うから」

僕はち○こを出したり入れたりしながら、少し体重をかけながら両手で首を絞めてみる。

下半身にかかっていた重心が首を絞める手に順調に移動すると

ち○こもま○こが入口なのか出口なのかよくわからなくなり

骨の内側が痒いのに皮膚の上しか掻けないような気持ちになったので

ま○こは入口なのだよと僕はち○こに言い聞かせた。


彼女の顔が真っ赤になった。

少しずつ赤くなってたのが途中からその赤さはどんどん加速し微分積分のグラフを思い出した。

高校生のころよくち○この根元を締め付けて亀頭をうっ血させてた遊んでた時に見た赤さだ。

苦しいのだろうけど気持ち良く感じてることは彼女の目を見ればわかる。

彼女の目はうつろで時々僕の視線を感じ、視線が会うと怯えてるような目をしてまたうつろになる。


僕が射精しなきゃこんなの終わんないなと僕は感じた。

いつも暇だと思われるのは嫌いだったし。


死にそうにそして至福のときを迎えかけてた彼女に射精する。

お腹の上に射精して僕は彼女の首から手をはなした。


首が鞭でうたれた後のように少し腫れていた。

彼女は両手を僕の首の後ろで引っ掛けたままにして離れようにしない。

死にそうだった彼女を僕が助けたという、まるでヒーロー映画のようだ。

SとかMとかってただ単にストーリー性なんだなと思った。

ファンタジー系小説が好きな人もいれば推理小説が好きな人もいるように。


射精された精子は二人の腹でこすり付けあわせれ、自然に乾燥し干乾びた。

僕らは抱き合ったまま彼女が自由に息を出来る喜びを二人で祝い、

妙な達成感に興奮し、30分くらい抱き合ったまま愛を確かめるようにキスをした。


その後、彼女は2度と首を絞めてくれと

セックスのとき僕に頼まなかった。

普通にセックスしていつのまにか会わなくなった。


気持ちよすぎたのかホントに殺されると思ったのか僕にはよくわからない。

たぶん、両方のような気がする。

僕の眼が本気過ぎたのかもしれないけど

僕はもっと普通に健康的なセックスのほうが良いと思った。


首絞めたり系のエッチは演歌のニオイがするように思った。


朝から知り合いの人妻が僕に突拍子もない言いがかりつけてきて

恐怖から体の内側から震えが共鳴しながら突拍子もなく大きくなり

いつのまにか腹が立ってきて、そんなことばっかり考えてたらいつのまにか午後になってた。

カープの負け試合を根気良く最後まで見てしまったときの虚しさのようだ。


よく考えたら最近僕は自分を見つめてなかったことに気づいた。

いろんな事で、僕にとっては大切ではないことで、人生をすり減らしてたようにも思う。

それも人生だといえばカッコ良いが、必要の無い女のことで馬鹿みるのは

たぶん100%アホらしい。せっかく良いスーツ揃えたのに革靴の先が磨り減って

まるでその磨り減った部分が一番重要なように見えてしまう、

自分では恥ずかしくても隠せないそんなジレンマを抱えた状態だ。


鼻をかみすぎて、鼻血がでた。黄色と緑色が濃く交わった鼻水の後ろから出てきた。

そろそろ自分をいたわるときなのだと、僕を説得してくれる良い機会になった。

体も人生もそういう神がかり的な事件をきっかけに良い方向を目指して旅行をする。

なにか見えない大きなもの、Something Great で神様かどうかは僕は知らない。


液体の葛根湯が聞くよと誰か教えてくれたので買って飲んでみた。

漢方の味はいつもどこか懐かしい。そんなに飲んだ経験はないのだけど

何千年も前から飲まれてるということで、ならなんらかの形で

僕らのDNAに刻みこまれているのではないのか、そんなことを考えた。

期待の出来る後味の悪さに安心する。


人の顔もDNAに刻みこまれているはずだ。

直感でこの人の顔が嫌いだとか許せないとか

そんな機能でかかわりを持たないように出来ているのでは。

困ったときの直感に頼って生きていく僕たち。

嫌悪感にも理由があって無理してセックスをするは罪なのか罰なのかそこが問題だ。


無理して眼鏡フェチだと自分を騙すのはもうやめようと決心できた素晴らしい1日だ。

世界がやさしく僕に降りかかる。


美しい世界を僕は何日も前に生成された汚く濁った精子で塗り手繰っていたのか?

健康な精液は人里離れた清流の川の流れの規則正しさのように美しくあるべきものだ。


イくときに、とても哀しい声を出す女性がいた。

普段、話したり、見た目からは想像はできなかった。

綺麗なさらさらの髪の毛はセットなんかしなくてもいつもツヤツヤで清潔感に溢れ

顔や地肌も、必死で化粧水とか努力しなくてもいつも瑞々しく透明感に包まれて

汗や体臭もいわゆる若い人特有の甘い香りで嫌悪感を抱かないニオイで

知性的で「私はIQ高いけどそんなの自慢しないわよ」という雰囲気を醸し出して

パーティーに行けば、とりあえず彼女とやりたいと願う童貞男は5,6人はいて

一緒に連れて歩いても全然恥ずかしくなく、切なさからは一番遠いところにある女性だった。


彼女とはアメリカのオレゴン州の大学の学生寮で知り合った。

僕は19歳で彼女は21歳だったように思う。

オレゴン州の秋から冬の雨季のころだったのではないだろうか。

オレゴン州の雨季は人間を極限の鬱の状態を作り上げることができる。

そんな季節に彼女は日本の有名私立大学を休学してオレゴン州にやってきたのだ。

ナメクジの缶詰をお土産に買って帰ろうと幸せそうに彼女は酔っ払ってた。


年上の彼女は僕をリードするようにエッチをした。

寮のベッドで彼女の清潔感のニオイが染み付いたシーツが僕を奮い立たせる。

馬鹿にされない程度に愛撫して馬鹿にされないように愛撫されたのだと思う。


馬鹿にされないように僕は彼女に挿入する。

彼女の乳房は全然記憶にない。彼女のま○こも全然記憶にない。

記憶の細い糸を濁りきった底なし沼から釣れた魚を引き上げるように

大切に慎重に引き上げないと顔も思い出せないくらいだ。

慎重さを欠くとたぶん違う顔が浮かび上がってきてしいそうだ。

僕は慎重に糸を引っぱる。


彼女はホントにいったのか演技かよく思い出せない。

彼女は「イク、イク、イク」と3回言った。

そのあとも何か言ってたのだろうけどその「イク、イク、イク」が哀愁に満ち溢れすぎて

カセットテープの歌が終わっていくようにフェードアウトしていった。


その哀愁「イク、イク、イク」は勝手にある女性を僕の脳に映し出す。

実際にいたのかどうかはわからないどニオイと映像と音は鮮明だ。

昭和50年代の下町で、下水や溝や生活臭のニオイが充満する舗装されてない路地ですれ違った

不倫しながら一人慎ましく古いアパートを借りて保険会社に勤めている

40代前半くらいの女性がタバコとか安っぽい香水とか昭和の掃き溜めすべて交じり合った

ようなニオイをさせながら6歳くらいの僕に「ここは邪魔になるからよそで遊びなさい」と

優しくささやいた女性の声だ。

たぶん実際に存在はしていたのだろう。


怖くなったので僕は射精するしかこの状況から逃げる方法がないのを発見して

さっさとイって彼女をだまらせた。正しい選択だった。


顔も思い出せないくらい深い記憶の隅に追いやられても

あの声だけは何かの拍子に僕の脳によみがえってきてしまうのだ。


今日まみとエッチしてたとき

まみがちっちゃな声で僕に何かささやいた。

僕は聞こえなかったので

「ん?何ていったの?」と聞いたときにいきなり蘇ってきたのだ。

たぶんまみは「今日は中はダメよ」と言ったのか

「今日感じすぎる」とかその程度のことを言ったはずなのだが。


オレゴン州のナメクジの缶詰まで記憶が遡ってしまったのだ。

昭和50年代の昭和の掃き溜めのニオイも一緒にだ。


まみの乳房は大好きだ。

重厚で柔らかいの良い。

まみは声を殺しながらイってくれた。


イってもいいが「イク、イク、イク」のあの声だけは

二度と会いたくはないものだ。

演技だったとしたらもっと許せないと僕は思う。