天国について想像してみる。


ぽかぽか陽気の中、

僕はうとうと昼寝している。

横には体を丸めて寝る猫がいる。

猫の寝息と温暖な大気が時折、

ひんやりすっきりする風を僕に運んでくれ

目の前に広がる景色を楽しませてくれる。


大きな野原から海も山もすぐ目の前に見えている。

海に行こうと思えばすぐ行けるし

山に行こうと思えばすぐ行けるのに

僕はなんとなくいけないように感じる。

だから昼寝をし続ける。


植物や空気の良いにおいが心地よい。

フリスクのベリーミント味のような

ほのかな甘い香りだ。


天国にエッチは存在しない。

天国の美しさには釣り合わないし適わない。

どんよりとした欲望の渦はありえない。


誰かの気配があるので誰かいるはずだ。

でも僕はだれとも会いたくない。

怖くて会えない。


遠くから恐る恐るそのヒトに近づいたら死人の顔だった。

真っ青な顔が僕になにかを訴えている。


天国は美しすぎる。

だから僕は猫と昼寝を続ける。


地獄の夢を見る。怖くて目を開けたくない。

台風のような風と雨で揺れ狂う林の中に

視線を感じ、美しい女性の目がこっちを見ている。

僕は吸い込まれるようにその女性の目を見つめる。


見失いそうだったが、目が慣れてきたのでじっと焦点を合わせてみる。

数え切れないくらいの美しい女性たちの目が林の中にある。

僕は不安になっていく。たまらなく不安がひろがっていく。


その不安に僕は耐え切れない。

どこへ逃げていいのかわからない。

怖すぎてこの現実から逃避するしかない。

逃避すると逃げることが怖くなって

逃避することも怖くなった。

逃げることが怖いことが怖くなっていく。

その怖がっていることに恐怖を感じる。


そして僕は目を覚ます。

猫は横にいない。


天国についてもう一度想像してみる。


11月にマラソンに挑戦することになった。

フルマラソンではあまりにもなので10キロだ。


トレーニングして健康になりすぎると

ますます性欲が湧いてくるかもしれない。

誰が責任をとってくれるのだろうか。


禁煙も一緒にしてしまうつもりだ。

もうきりがないし。


健康とはエネルギーである。

誰かの言った言葉だ。

ほんとだと思う。


同年代の友達誘ってみた。

みんなやる気になっている。


みんな絶倫になりたいのだろうか?


給水ポイントもあるらしい。

みんなそんなとこが嬉しかったりする。

仕事でとある資産家宅を訪ねた。

奥さんと二人っきりでリラックスして相談を受ける。

なんとなく思わせぶりな態度を取られ

僕は美人な奥さんに密かな期待をする。

3時間、人生について語り合った。


時折、目が合うと

色白のほっぺがピンクになっていく。


お茶をいれてくれたりするときは

僕の目の前でシャツから胸元の上品なブラをちらつかせる。


お互いにお互いの出方を伺っている。

これが大人の恋なのか?


僕はピンクに染まった色白のほっぺにキスしたくなる。

唇にもキスがしたい。

キスをして彼女のことを味わいたい。

どんな味がするんだろう。


キスをすればエッチの相性もだいたいわかる。

粘膜どうしをこすり付けあうのだから。


彼女とのエッチが明確に想像できる。

どんな風に抱き合って

どんな会話をしているのかも。


思考は現実化する。

大昔から言われているのに

わりと皆その真理を忘れている。


明確に明確にイメージしていこう。

ニオイもすべて再現していこう。


「いつでもお茶飲みに寄ってくださいね!」


僕はイメージをより明確にしていく作業に没頭する。

そこにあったのに僕が気付かなかっただけだ。

ず~っと昔からそこにあったはずだ。