8月31日、初来日の英国・メイ首相と安倍首相の首脳会談が行われました。歴史的に重要な日英共同宣言です。
本日の会談を通じてメイ首相と安全保障、経済、世界の繁栄と成長の分野の３つの柱を中心に、日英関係を新たな段階に進めていくことで一致し、日英共同ビジョン声明、安全保障協力に関する日英共同宣言、繁栄協力に関する日英共同宣言を発出しました。by安倍首相
Akiko@akikothuan01
日英首脳 共同記者会見 同時通訳付きですべて掲載 8月31日... https://t.co/Jg4N6akzYp
2017年09月01日 07:58
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［外務省］英国（グレートブリテン及び北アイルランド連合王国） 日英首脳会談
http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/gb/page4_003242.html
◆日英共同ビジョン声明 ・仮訳（PDF）
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000285666.pdf
（仮訳）
日英共同ビジョン声明
日英両国は，世界的なリーチを持ち，国外に目を向け，自由貿易を行う，島嶼国として，共通の利益を有し，ルールに基づく国際システムにコミットした，グローバルな戦略的パートナーである。我々は，自由，民主主義，人権，法の支配といった基本的価値を共有している。我々の歴史的つながりを土台とし，我々は，本日，次の分野に焦点を当て，両国の安全保障及び繁栄のパートナーシップを次の段階へ引き上げることにコミットした。
国際安全保障の確保
日英両国は，アジア及び欧州において，互いの最も緊密な安全保障上のパートナーであり，安全保障及び防衛は両国の関係の礎石である。我々は，力や強制により緊張を高めようとする，又は，現状を変更しようとするいかなる一方的な行動にも強く反対する。北朝鮮による過去に例を見ない脅威を含む，このような深刻な課題に照らし，我々は，両国の安全保障協力を次の段階へ引き上げること，及び，両国が世界的に，特にインド太平洋地域において，共有する課題に取り組むことにコミットしている。
それゆえ，我々は，本日，共同演習，防衛装備品・技術，開発途上国の能力構築，サイバー安全保障，宇宙，航空保安を含むテロ及び暴力的過激主義への国際的な対策並びに現代の奴隷制を含む重大かつ組織的な犯罪との戦いといった分野における，我々の増強された安全保障及び防衛協力を通じ，ルールに基づく国際システムに対する挑戦への我々の協調された対応を強化するために，「安全保障に関する日英共同宣言」を発出した。これを支持するため，日英両国は，物品役務相互提供協定（ＡＣＳＡ）
を土台とし，優先事項として，共同運用・演習を円滑にするため，行政上，政策上及び法的な手続を改善するための枠組みに取り組む。
我々は，大規模な国際行事を主催した英国の近年の経験を土台とし，２０１９年のラグビー・ワールドカップ及び２０２０年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の安全と成
功を確保するために協力する。
経済パートナーシップの強化
日英両国は，自由貿易の最も力強いグローバルな旗手の一員である。我々の国民や経済への利益及びグローバルな繁栄の支持のため，ルールに基づく自由で公正な貿易を推進するべく我々が協働することが，かつてなく重要となっている。
両国の既存の強固な貿易及び投資関係を土台とし，本日，我々は，二国間の繁栄の関係を深化させるために我々が共有する長期的なビジョンを実現するべく，閣僚の関与を強化する
-1-
（仮訳）
ことを決定した。我々は，「繁栄協力に関する日英共同宣言」において，この共有された目標を我々がいかにして達成するかを定めた。
我々は，日ＥＵ経済連携協定（ＥＰＡ）の早期署名及び発効を引き続き支持する。これは，我々の喫緊の優先課題である。英国のＥＵ離脱に伴い，我々は，日ＥＵ・ＥＰＡの最終的な規定を踏まえ，日英間の新たな経済的パートナーシップの構築に速やかに取り組む。
英国は，ビジネス及び国民への混乱を避けるため，ＥＵ及び日本を含む主要なパートナーとの新たな関係への円滑かつ秩序立った移行を希望することを明確にする。
英国は，高価値で卓越した多くの日本による英国への投資を歓迎し，将来こうした投資を土台とするために，日本企業及び政府と緊密に協働する。
イノベーションと成長の推進
深化された繁栄のパートナーシップについての我々のビジョンは，２１世紀において全て
の人々のために機能する，世界を主導する経済と社会を実現するために，イノベーションにおいて我々が共有する強みも活用する。
我々は，産業生産性を向上し，世界のデジタル経済を主導し，民生用原子力エネルギーの分野における我々の戦略的パートナーシップを構築し，クリーン・エネルギーへの道筋を示し，強化された地域の連結性のために開かれ，公平なアクセスが可能な質の高いインフラを促進し，人口動態上及び保健上の課題並びにジェンダーの平等確保への新たなアプローチを先導し共有する。
我々は，持続可能な開発目標の達成を含む，共通の地球規模課題への対処においても協力
する。我々は，２０１５年の国連気候変動枠組条約第２１回締約国会議において採択された気候変動に関するパリ協定にコミットしている。我々は，両国の世界レベルの研究開発機関の間における協力を増進させることを決意する。
日英両国は，我々の安全保障及び繁栄のパートナーシップの向上を通じ，上記の内容を実現することにコミットしている。
東京，２０１７年８月３１日
日本国総理大臣 英国首相
安倍晋三 テリーザ・メイ
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◆安全保障協力に関する日英共同宣言・骨子（PDF）
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000285660.pdf
安全保障協力に関する日英共同宣言【骨子】
協力の強化
●日本の「積極的平和主義」と「グローバルな英国」という英国のビジョンにより具体化された、グローバルな戦略的パートナーシップを次の段階へと引き上げるコミットメントを再確認。
●世界において、特にインド太平洋地域において協力を強化。
●法の支配に基づく国際秩序を維持する重要性を強調し、力や強制により緊張を高める、又は現状変更を試みるいかなる一方的な行動にも強く反対。世界が北朝鮮の核・ミサイル計画による脅威に直面している今日、朝鮮半島の非核化と国連安保理決議
の厳格でかつ完全な実施に向け、友好国・同盟国と協働。
●日本は、今後あり得る英国の空母の展開といった陸海空軍の派遣を通じたものを含む、アジア太平洋地域への英国の安全保障面での関与の強化を歓迎。日本は、共同演習のため、自衛隊の人員、航空機又は艦艇を英国へ派遣する機会の可能性を検討。
●共同演習の実施を強化し、その定例化を探求。
●日本は、五か国防衛取極（ＦＰＤＡ）を通じたアジア太平洋地域の安全保障への英国のコミットメントを歓迎。
●最近締結された物品役務相互提供協定（ＡＣＳＡ）に基づき、後方支援、技術支援及び専門的な支援の相互提供に関する協力を強化。
●自衛隊・英国軍間の共同運用・演習促進のため、優先事項として、行政上、政策上及び法的な手続を改善するための枠組みに取り組む。
●防衛装備品・技術協力を強化。武器及び汎用品・技術の輸出管理についても協力。
●軍縮・不拡散について協力し、核兵器不拡散条約（ＮＰＴ）を支持。
●海賊対策を含む海洋安全保障、テロ対策、サイバー、人道支援・災害救援、ジェンダー、平和維持活動、地雷除去等の分野で、東南アジア、南アジア及びアフリカの途上国の能力構築支援に係る具体的連携を更に推進。
●２０１９年ラグビー・ワールドカップ、２０２０年東京オリンピック・パラリンピック等に先立ち、テロ対策やサイバーセキュリティにおいて政府全体での協力を強化。
●サイバー空間のための国際的な安定の枠組みを促進し、悪意のあるサイバー活動を抑止し、軽減し、原因を特定するため、協力を強化する。
●宇宙活動の透明性向上のため協力を継続し、宇宙活動のための責任ある行動規範を強化。
●国連、Ｇ７、Ｇ２０といった多国間枠組みにおける協力を継続。英国は、日本の国連安保理常任理事国入りに対する強い支持を改めて表明。
●現代の奴隷制との戦いやオンラインの児童の性的搾取撲滅を含め、重大かつ組織的な犯罪に対処するための協働を継続。
実施
●上記の安全保障協力に関する関係当局間の具体的措置を伴う
行動計画を策定。
●途上国の能力構築支援を議論するための事務レベル会合を開催。
◆繁栄協力に関する日英共同宣言・骨子（PDF）
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000285662.pdf
繁栄協力に関する日英共同宣言【骨子】
閣僚の関与の強化
●二国間の繁栄の関係を深化させるための長期的なビジョンを実現するための新たな枠組みを策定するよう閣僚に指示。
●この新たな枠組みは、貿易、投資及びイノベーション関係全体について、事務レベルの対話の戦略的な方向性を定める。
貿易・投資作業部会
●貿易・投資関係を前進させるため、新たな貿易・投資作業部会
を通じて協力。
●日ＥＵ・ＥＰＡの早期署名及び発効を引き続き支持。英国のＥＵ離脱に伴い、日ＥＵ・ＥＰＡの最終的な規定を踏まえ、日英間の新たな経済的パートナーシップの構築に速やかに取り組む。英国は、英国及び日本を含む主要なパートナーのビジネス及び国民への混乱を避けるため、ＥＵとの新たな関係への円滑かつ秩立った移行を希望。
●英国は、高価値で卓越した多くの日本による英国への投資を歓迎。双方にとっての非関税措置を含む市場アクセスの向上のため協働。英国産の牛肉と羊肉の日本への輸出再開に向けた進展を維持。英国は、科学的に安全と証明された福島県産品を含む日本からの食料及び飼料に対するＥＵによる輸入規制の撤廃を支持。
●英国は、ＷＴＯでの独立したコミットメント確立に対する日本の支援を歓迎。複数国間協定の進展のために協働することにミット。
産業政策対話
●高級実務者による新たな産業政策対話の開始を決定。まず、
宇宙、航空、エネルギー・気候変動、先端製造業及びバイオ経済が対象。科学技術に関する合同委員会
●研究者やビジネス界の連携をより容易にすべく、研究・イノベーションのための資金提供機関間の「リード・エージェシー・アレンジメント」の策定を目指す。
原子力対話
●原子力対話は、民生用原子力活動全般に関する二国間協力を強化する機会。
●英国は、英国での新たな（原発）建設計画への日本の産業界の関与を歓迎。気候変動における協力
●気候変動への対処とパリ協定の効果的な履行にコミット。
保健政策対話
●定期的な保健対話の開始を決定。
●薬剤耐性、認知症等の分野につき議論し、社会的ケア、非感染性疾患を含む潜在的な協力の新たな分野を探求。
文化季間
●２０１９年から２０２０年にかけて「日英文化季間」を祝う
べく、文化及び創造産業につき協力。
●来年のロンドンでのジャパン・ハウス開館を歓迎。
●相当数の桜の木を英国に寄贈するという日本の民間セクターからの提案を歓迎。
◆北朝鮮に関する共同声明（仮訳（PDF）
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000285437.pdf
（仮訳）
安倍総理及びメイ首相による北朝鮮に関する共同声明
去る８月２９日の北朝鮮による日本の上空を通過した弾道ミサイル発射は，言語道断の挑発行動であり，日本の安全保障に対する過去に例を見ない深刻かつ重大な脅威をもたらした。日英両国は，国連安保理決議の明白な違反であるこの暴挙に対し，考え得る最も強い表現で北朝鮮を非難する。
この違法行為への対応として，日英両国は，この脅威に対抗するために
協力するとともに，制裁実施を強化すること及び国連安保理における新たな効果的な決議の採択に向けて取り組むことを含め，北朝鮮に対する圧力を強化するために国際社会の諸外国と共に取り組んでいくことに合意する。
西村幸祐@kohyu1952
安倍首相とメイ首相の会談が契機。今回の日英首脳会談の背景には変化する新しい世界秩序に日英が連携する必然が見える。日英同盟も視野に入れ、日本は大西洋の英国の位置を太平洋で取る事で平和と安定を確保。その助走を安倍首相は５年掛かりで実行中 https://t.co/jgtK65PJ6R
2017年09月02日 03:59
［ロンドン ３１日 ロイター］ - 英政府は３１日、北朝鮮が２９日に弾道ミサイルを発射したことに抗議するため、駐英北朝鮮大使を召喚したと発表した。
中略
マーク・フィールド・アジア太平洋担当大臣は声明で、「本日、大使を召喚し、北朝鮮が中距離弾道ミサイルを日本上空に発射したことに対する強い非難を明確にした」と強調。北朝鮮に対し、核・弾道ミサイル開発を停止し、国際社会との対話を再開するよう求めた。
◆日英軍事同盟の一歩
日本の櫻、ワシントンDCのSAKURA、ロンドンのNEW SAKURA。
満開の「ロンドン櫻」が咲くころ、日米英同盟が結ばれることでしょう。
・・朝鮮総督府が植えた桜の木は、韓国政府と民衆の意思で切り倒したそうです。（桜の精霊がバイバイw）