[シリア攻撃]米、さらなる攻撃を警告 国連安保理が緊急会合◆ロシアの巡航ミサイル搭載艦 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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◆国連安保理が緊急会合
2017/4/8 08:07 共同
【ニューヨーク、パームビーチ共同】トランプ米政権によるシリア攻撃を受け、国連安全保障理事会は7日、公開の緊急会合を開催した。ヘイリー米国連大使は、アサド政権が化学兵器を再び使用するような事態となれば新たな攻撃も辞さないと警告、アサド政権と後ろ盾のロシアを強くけん制した。

 

 安保理の緊急会合で、ヘイリー大使は「米国は非常に慎重な措置を取った。さらなる行動の用意があるが、そうならないことを望む」と述べ、アサド政権側に化学兵器の使用をやめるよう要求。ロシアにもアサド政権に化学兵器の放棄を働き掛けるよう求めた。
https://this.kiji.is/223189283525361668

 

 

小泉 悠(未来工学研究所客員研究員)※アステイオン84より転載

 

(2)体制転換とイスラム過激主義への脅威認識

 

① ・・では、ロシアが軍事介入を行ってまでアサド政権を支える大きな理由はなんだろうか。第一に指摘できるのは、現在のシリアがイランと並ぶ貴重な中東の友好国であるという点である。特に二〇〇〇年代以降、イラクやリビアの親露的な政権が崩壊したことで、シリアとイランの相対的重要性は高まってきたと言える。

 

② これと関連するのが第二点で、ロシアとしては、友好国における体制転換の波をどこかで押しとどめる必要があった。ロシアの友好国には権威主義的統治体制を取る国が多く、民主化運動による政権崩壊のリスクを抱えている。これが現実のものとなったのが、二〇〇〇年代に旧ソ連諸国で発生した「カラー革命」(グルジア[ジョージア]、ウクライナ、キルギスタン[キルギス]で発生した体制転換)と、二〇一〇年代の「アラブの春」である。

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さらにロシア政府は近年、こうした体制転換が国民の自発的運動ではなく、西側諸国によって人為的に焚き付けられたものであるという主張を繰り返している。ロシア国防省が毎年開催しているモスクワ国際安全保障会議における軍・国防省高官の発言、プーチン大統領の演説、「軍事ドクトリン」や「国家安全保障戦略」といった安全保障政策文書群などにおいて、こうした主張は度々見出すことができるし、軍事演習でも「外国の情報機関によって扇動された内乱の鎮圧」などが想定として採用されるようになった。
 


③ ところで、単に軍事介入の口実に過ぎないとされているIS対策という側面もまた、ロシアの動機を考える上ではやはり無視できない。これが、ロシアのシリア関与についての第三番目の理由と考えられるものである。シリア紛争には初期段階からチェチェン人義勇兵が参加していたが、現在ではロシア及び旧ソ連から数千人規模の人間が中東に渡ってISに身を投じ、ロシア国内のカフカス地域で活動していたイスラム過激主義組織「カフカス首長国」もISの「カフカス州」を名乗るに至った。さらに、シリアで戦闘経験とテロリスト間ネットワークを培ったイスラム過激派が再びロシアや中央アジアに帰還し、故国で武装闘争を惹起する可能性はロシア側で繰り返し指摘されてきたところである。
本文⇒ http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5405_1.php

 

 

◆ロシアによると、巡航ミサイル搭載艦艇をシリ海岸に移動させていると伝える

巡航ミサイルを搭載したロシアのフリゲート艦は、金曜日に地中海に入り、シリアのTartus港に向かう予定だという。

グリアロビッチ提督は日常的な航海を行っているが、ロシアがシリアの航空防衛の強化を約束し、シリア空軍基地に対する米軍の攻撃を受けて、空の事件を避けるため・・

 

【参考】

ロシア軍 シリアに巡航ミサイル攻撃 カスピ海から
https://youtu.be/zJFE0Kq1obI

 

2016/02/10 に公開


2015年10月7日にロシア海軍の新鋭艦が配備されたカスピ小艦隊からシリアISに向けて巡航ミサイル攻撃を実施した時の映像。
この巡航ミサイルは長距離艦対地巡航ミサイル「カリブル」で、カスピ海からイランとイラクの上空を経てシリア領内のIS拠点に達し、かなりの距離を飛行した。
今回の精密攻撃能力は、西側の巡航ミサイルに匹敵するまでになったと言われる。