芦原妃名子先生。 | カモワンタロット・セラピーで人生に奇跡を起こす! ~烏庵ブログ~

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カモワンタロットリーダーある筆者が、
ふと思った事・感じた事を綴っていきます(´▽`)

『タロットは意識のCTスキャン』

カモワンタロットで宇宙意識に眼を開き、

宇宙の数秘で魂中心の生き方を、

真我中心の生き方を紐解く「コズミックセラピスト。」


シリウスから来た

烏庵・タロローグ健です☆

 

『セクシー田中さん』の原作者である

芦原妃名子先生の急死のニュースを

知れば知るほど心が痛みます。

 

◆経緯

2024/1/28(日)に、芦原先生の関係者が

警視庁大崎署(東京都品川区)に「連絡が取れない」と

行方不明届を提出。

警視庁が行方を捜していたところ、翌29日に

栃木県日光市の川治ダムで死亡しているのが見つかりました。

自殺の線が濃厚とのことです。

 

僕は、芦原先生や『セクシー田中さん』の事は知らず、

原作のマンガやドラマも見たことがありません。

ただ『砂時計』の作者と後から知って、

TBS系「愛の劇場」で小林涼子さんが出てた作品…!

ってなりました。

 

芦原先生は、亡くなる直前の1/26に

『セクシー田中さん』ドラマ制作サイドとの齟齬を

ブログとtwitter(現:X)に公表されていました。

(※現在ブログは閉鎖。Xの投稿は削除)

 

その一因になったのは、

ドラマ脚本担当の相沢友子さんが

『セクシー田中さん』の最終話が放送される当日に

以下の内容をインスタに投稿したこと(現在は非公開)

(※去年のクリスマスイヴ。2023/12/24)

 

その最終回の内容について多数のコメントがあったのか、

相沢友子さんは12/28に改めて投稿を上げました。

 

原作者が横槍を入れてきたと言わんばかりの内容で、

しかも9話と10話(最終話)は、私には責任はないと

言っているようにも取れます。

 

脚本家の存在意義とか苦い経験とかありますが、

脚本家の意義の前に原作者や作品に対する敬意だと思います。

 

原作者が自分の作品がドラマ化されるにあたり、

意見を言うのは自然なことだと思います。

原作がまだ未完で、しかも最終話ならば

こうして欲しいと言うのは尚更でしょう。

 

そんなことがあって、

芦原先生は2024/1/26にブログ等で

何があって、どういう気持ちなのかを投稿してくれました。

 

◆ブログ全文

芦原妃名子 ブログ

漫画家*芦原妃名子のお仕事日記

 

ドラマ『セクシー田中さん』について
2024.01.26 Friday14:31

ドラマ「セクシー田中さん」をご視聴いただいた皆様、
ありがとうございました。
 
色々と悩んだのですが、今回のドラマ化で、
私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、
きちんとお伝えした方が良いのではと思い至りました。
この文章を書くにあたって、私と小学館で改めて時系列にそって事実関係を再確認し、
文章の内容も小学館と確認して書いています。
ただ、私達は、ドラマの放送が終了するまで、脚本家さんと一度もお会いすることは
ありませんでしたし、監督さんや演出の方などドラマの制作スタッフの皆様とも、
ドラマの内容について直接、お話させていただく機会はありませんでした。
ですから、この文章の内容は私達の側で起こった事実ということになります。
 

「セクシー田中さん」は一見奇抜なタイトルのふざけたラブコメ漫画に見えますが…。
自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、優しく強く寄り添える様な作品にしたい
という思いが強くあり、ベリーダンスに纏わる方々の思いにも共鳴しながら、
担当編集と共に大切に描いてきた漫画です。
 

ドラマ化のお話をいただき、当初の数話のプロットや脚本をチェックさせていただきながら、
最終的に私が10月のドラマ化に同意させて頂いたのは6月上旬でした。
「セクシー田中さん」は連載途中で未完の作品であり、また、漫画の結末を定めていない
作品であることと、当初の数話のプロットや脚本をチェックさせていただいた結果として、
僭越ではありましたが、ドラマ化にあたって、
・ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。
漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく。
・漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、
まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。
原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、
原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、
場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある。
 

これらを条件とさせていただき、小学館から日本テレビさんに伝えていただきました。
また、これらの条件は脚本家さんや監督さんなどドラマの制作スタッフの皆様に対して
大変失礼な条件だということは理解していましたので、
「この条件で本当に良いか」ということを小学館を通じて日本テレビさんに
何度も確認させていただいた後で、スタートしたのが今回のドラマ化です。
 

ところが、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。
・漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、よくある王道の展開に変えられてしまう。
・個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた
別人のようなキャラクターに変更される。
・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、
私が漫画「セクシー田中さん」という作品の核として大切に描いたシーンは、
大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、
納得のいくお返事はいただけない。
といったところが大きなところですが、他にも細かなところは沢山ありました。

「枠にハマったキャラクターに変えないでいただきたい。
私が描いた「セクシー田中さん」という作品の個性を消されてしまうなら、
私はドラマ化を今からでもやめたいぐらいだ」と、何度も訴え、
どうして変更していただきたくないのかということも丁寧にご説明し、
粘りに粘って加筆修正し、やっとの思いでほぼ原作通りの1〜7話の脚本の
完成にこぎつけましたが…。

脚本家さん、監督さんといったドラマ制作スタッフの皆様と、私達を繋ぐ窓口は
プロデューサーの方々のみでしたから、プロデューサーの方々が当初「ドラマ化の条件」として
小学館から日本テレビさんに伝えていただいた内容を、
どのように脚本家さんや監督さん、ドラマ制作スタッフの皆様に伝えていらっしゃったのか、
残念ですが私達には知る術はなく、
当初お伝えした「ドラマ化の条件」はどうなってしまったのだろう?という
疑問を常に抱えた状態での加筆修正の繰り返しとなって、
その頃には私も相当疲弊していました。

そして、私があらすじ、セリフを準備する終盤のドラマオリジナル展開は
8話〜10話となりましたが、ここでも当初の条件は守られず、
私が準備したものを大幅に改変した脚本が8話〜10話まとめて提出されました。
特に9話、10話の改変された脚本はベリーダンスの表現も間違いが多く、
ベリーダンスの監修の方とも連携が取れていないことが手に取るように分かりましたので、
「当初の約束通り、とにかく一度原作者が用意したあらすじ、セリフを
そのまま脚本に落としていただきたい」
「足りない箇所、変更箇所、意見はもちろん伺うので、脚本として改変された形ではなく、
別途相談していただきたい」
といったことを、小学館から日本テレビさんへ申し入れをしていただきましたが、
その後も、大幅な改編がされたプロットや脚本が提出され、
それを小学館サイドが「当初の約束通りに」と日本テレビさんにお戻しするという作業が
数回繰り返されたと聞いています。
最終的に、日本テレビのチーフプロデューサーの方から「一度そのまま書くように」との
指示が出たとも伺っていましたが、状況は変わらぬまま約4週間が過ぎてしまいました。

ドラマの制作スケジュールのリミットもどんどん迫っていましたので、
本当はドラマオリジナルとなる8話〜10話全ての脚本を拝見してオリジナル部分全体で、
加筆修正をさせていただきたかったのですが、8話だけ、
何とか改変前の内容に修正させて頂いて、日本テレビさんにお渡しすることになってしまいました。
9話、10話に関する小学館と日本テレビさんのやりとりを伺い、
時間的にも限界を感じましたので、小学館を通じて9話、10話については、
当初の条件としてお伝えしていた通り、
「原作者が用意したものをそのまま脚本化していただける方」に交代していただきたいと、
正式に小学館を通じてお願いしました。

結果として、日本テレビさんから8話までの脚本を執筆された方は
9話、10話の脚本には関わらないと伺ったうえで、
9話、10話の脚本は、プロデューサーの方々のご要望を取り入れつつ、私が書かせていただき、
脚本として成立するよう日本テレビさんと専門家の方とで内容を整えていただく、
という解決策となりました。

何とか皆さんにご満足いただける9話、10話の脚本にしたかったのですが…。
素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです。
漫画「セクシー田中さん」の原稿の〆切とも重なり、相当短い時間で脚本を
執筆しなければならない状況となり、推敲を重ねられなかったことも悔いてます。
9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います。
どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、
改めて、心よりお詫び申し上げます。

最後となりましたが、素敵なドラマ作品にして頂いた、素晴らしいキャストの皆さんや、
ドラマの制作スタッフの皆様と、「セクシー田中さん」の漫画とドラマを愛してくださった
読者と視聴者の皆様に深く感謝いたします。
 

 

2024.1.26
 

芦原妃名子
 

 

※こちらのブログ、10年も放置してしまったため、1日の訪問者数が既に一桁でして…
なので今回、X(旧Twitter)新規アカウントを作って、同時にご報告させていただいてます。


芦原妃名子
@ashihara_hina

 

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芦原先生が、どんなに粘り強く交渉したか。

どれだけ制作サイドに配慮しながら文章を書いているか。

物凄く伝わってくる…。

 

その反響が思ってる以上に、

あまりに大きかったのでしょう。

投稿は削除され、1/28に次のような投稿が

 

そして、その投稿をした日に連絡が取れなくなり、

翌日に栃木県の川治ダムで御遺体で発見されました…。

 

発見されたのは1/29ですが、

前日の1/28の午前11時頃、川治ダムの辺りで、

白いコートで黒のロングスカートの女性が、

歩道もない山道を一人で歩いていたとの目撃情報もあります。

 

この女性が芦原先生かどうかは分かりませんが、

もし、そうだと仮定するなら、午後1時11分に

「ごめんなさい。」と最後の投稿を上げて、そのまま…

 

そこは想像の域を出ませんが、なんともやり切れません。

 

◆この事を受けて、榊正宗さんがnoteに

自殺について記事を書かれております。

本当に大切なことが書かれています。

こちらも読んで欲しいと思います。

 

◆人の尊厳って、何なんでしょうね。
大手メディアって、そんなに偉いんでしょうか。
SNSで誹謗中傷する人も、そんなに偉いんでしょうか。

 

みんなそれぞれ踏みにじられたくない大事なものが

一つは有るはずなのに、

他人の大事なものは、何故、簡単に踏みにじることが

出来るんだろうか。
大事なものがある気持ちは分かるはずなのに。

 

この3日間、そんなことをずっと考えている…。


出来るのは、加害者にならないようにではなく、

人に優しくあれる人間になることだけなのかもしれません。

(慈悲の天使「14節制」)

 

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全ては奇跡。

素晴らしすぎる奇跡に感謝です。

 

有難うございました。

合掌。

 

 

烏庵・タロローグ健