いつだったかの神戸新聞の「本のベストセラー比較」の記事から、感じたことを記した。今回も「やっぱりな」と思うことを書いてみたい。
11月28日の神戸の<喜久屋書店>、東京の<文教堂書店・浜松町店>での調査結果が掲載されていた。
前回の比較でも両店のベストセラー本のベストテンに入っている書籍に殆ど共通するものはなかったが、今回調査でも双方のベストテンに入っている書籍で共通するものは1冊もなかった。元来の私の考えでは、ベスト⑩のうちうち順位は異なるにしろ少なくとも
2~3冊はかぶっているのではないかと考えていたので「え~、こんなにちがうの?」というのが正直な感想であった。
神戸の喜久屋書店のベスト5を見ると、①「人魚の眠る家」(東野圭吾)、②「世界一かんたん定番年賀状2019」、③日本国紀」(百田尚樹)、④「欅坂46ファースト写真集」、⑤「はやわざ年賀状2019」であり、⑩にも「あっという間にかんたん年賀状2019」と年賀状づくり関係がなんと3冊も入っている。
それに対して、東京の文教堂書店では、①「1万2000人を見てわかった!お金に困らなあい人、困る人」(松尾昭仁)、②「『やる気が出ない』がなくなる本」(千田衛)、③「医者が教える食事術」(牧田善二)、④目標達成の心理学GOSPA」(滝内恭敬)、⑤世界のビジネスエリートが身につける教養としてのワイン」であった。何賀状づくりの本は1冊も入っていない。
書店にわざわざ出向いてお金を払って書籍を購入するという所から考えて、客層の必要度の高さや興味・関心の高さがわかるのではないかと考える。ここから、安易に関西と関東に住む人々の文化度がわかるとか知的興味・関心がわかるとかは、安易には言えないとは思う。
しかし神戸店では、上記以外には⑧「スマホを落としただけなのに」と言ったテレビ番組となっているものなど、実用書やテレビの影響、写真集などブームに乗っかっている興味本位の感がし、知的欲求より興味本位の印象を受ける。それに対して東京店では、⑥には「デジタルの未来」や「決断=実行」(落合博満)など、ビジネス書や身体・心理に関するものが目立つ。
神戸新聞のこの調査は何を目的として神戸と東京を比較しているのか、そのねらいは不明だが、前回にも述べたように、書店の位置する場所・客層の相違もあるだろうから、一概にその比較から安易に評価すべきではないだろう。
しかしながら、この比較を見ての第一印象としては、生活やわりと俗っぽい興味に重点を置いている関西人とビジネスや自己の生き方といったことに重点を置いて書籍を購入している関東人とが見えてくる。関西人はやや低俗な感がし、関東人(というより東京人か)のほうが知的関心・レベルが高い印象を受ける。あるいは、日常の生活や日常の興味関心を重視する神戸人とビジネス世界で戦う東京人といった感じなのか?
神戸新聞さんはこの記事から、「神戸新聞」の読者に何を思わせたいのか。
どうでもいいと言えばどうでもいいことなのですが、こだわって深読みすると色々なことが考えられるなあ、と改めて思った次第です。
そんなことで、ごきげんよろしゅう。