ホルンの出番です385  カール・シュティーグラー「タンホイザー幻想曲」 | 翡翠の千夜千曲

翡翠の千夜千曲

音楽を学びたい若者で困難や悩みを抱えている人、情報を求めている人のための資料集

Lohengrin Fantasie(R.Wagner) - Munich Opera Horns

Munich Opera Horns(2013) 

Lohengrin Fantasie - Richard Wagner

 

 

 

 

 私は、ワーグナーが嫌いでしたから数年間この千夜千曲に取り上げてきませんでした。しかし、このシリーズは資料集だったことを思い出し、誰の作品でも平等に扱うべきであると反省し、自分に鞭打って(大げさだねえ)幾らか取り上げてきました。この反省を生かし、今後挽回していくつもりです。

 さて、今日はホルンの日です。ミュンヘンオペラホルンのCDから「ローエングリン・ファンタジー」を取り上げることにします。既にご承知は思いますが、大雑把なストーリーを掴んでおきましょう。

 「ローエングリン」(Lohengrin )WWV 75は、全3幕のオペラで1848年に完成を見ました。1850年にヴァイマルで初演されましたが、その時の指揮者はフランツ・リストでした。初稿には「グラール語り」が入っているが普通は演奏されません。白鳥の騎士ローエングリンが窮地に追い込まれたブラバント王女エルザを救って結婚するのですが、のちに自らの素性を明かして去ってゆくという筋書きです。

 台本もワーグナーによるもので、ローエングリンの伝説に基づいて、10世紀前半のアントウェルペンを舞台としています。これ以降に作曲された楽劇(Musikdrama)に対し、ロマンティック・オペラと呼ばれる最後の作品になっています。有名な曲として、第1幕への前奏曲、エルザの大聖堂への入場、 第3幕への前奏曲、婚礼の合唱(Brautchor)などが知られています。今日は、これらのハイライトをカール・シュティーグラーの編曲によってミュンヘン・オペラ・ホルンの演奏で聴きます。

   カール・シュティーグラー( Karl Stiegler 1876-1932)は元ウイーンフィルの第一ホルン奏者(プリンシパル)で、 オーケストでの活動の他、シュティーグラー四重奏団を主宰してホルン四重奏団を牽引しました。作品も、比較的多くあります。

 

※ 以前の記事

○ ホルンの出番です350 シュティーグラー「聖フ―ベルトのミサ」

 

演奏会

※ 演奏会のお知らせ⑯ ヴァイオリン二重奏演奏会

 

※ 演奏会のおしらせ⑮日高市吹奏楽団第22回定期演奏会

 

※ 演奏会のご案内⑬ ダンシングフルートVol2

 

※ 演奏会のお知らせ⑭ 翡翠トリオピアノ三重奏の夕べ

 

 

ミュンヘン・オペラ・ホルン ~ Fan Faire (Munich Opera Horns / Fan Faire) [輸入盤]

ミュンヘン・オペラ・ホルン (アーティスト), J.S.バッハ (作曲), & 6 その他 

1.カール・シュティーグラー - Karl Stiegler (1876-1932)
「ローエングリン」幻想曲(R. ワーグナーによる)
2.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ - Johann Sebastian Bach (1685-1750)
いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV 61 (F. カネフスキーによるホルン・アンサンブル編)
3.ジョヴァンニ・ガブリエリ - Giovanni Gabrieli (1554-1612)
第7旋法によるカンツォン・ペル・ソナール(V. レイノルズによるホルン・アンサンブル編)
4.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ - Johann Sebastian Bach (1685-1750)
目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 140 (F. カネフスキーによるホルン・アンサンブル編)
5.ミロスラフ・スルンカ - Miroslav Srnka (1975-)
ファン・フェールFan Faire
6.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ - Johann Sebastian Bach (1685-1750)
おお愛する魂よ、汝を飾れ BWV 180 (F. カネフスキーによるホルン・アンサンブル編)
7.ジュゼッペ・ヴェルディ - Giuseppe Verdi (1813-1901)
歌劇「アイーダ」 - 第2幕 凱旋行進曲(F. カネフスキーによるホルン・アンサンブル編)
8.アストル・ピアソラ - Astor Piazzolla (1921-1992)
オブリビオン(忘却)(S. サジェによるホルン・アンサンブル編)