Vienna Horns | Intermezzo Sinfonico
played by the Vienna Horns
arranged by Josef Reif
conducted by Johannes
Kafka recorded by Kristaps Austers
filmed and directed by Tobias Wögerer
recorded at Wiener Konzerthaus Mozartsaal
云わずと知れたオペラの名作です。「カヴァレリア・ルスティカーナ」( Cavalleria Rusticana)は、イタリアの小説家、ジョヴァンニ・ヴェルガによる小説と戯曲、およびピエトロ・マスカーニがこれに基づいて作曲し、1890年に初演された1幕物のオペラです。題名は「田舎の騎士道」といった意味です。
ヴェルガの出身地シチリアの山間部を舞台として、貧しい人々の暮らし、三角関係のもつれから起きる決闘と殺人を描いたこの小説は、イタリアにおけるヴェリズモ(リアリズム文芸運動)の典型的作品とされています。マスカーニのオペラは1890年に完成し、楽譜出版社ソンゾーニョ社主催の1幕物オペラ・コンクールで圧倒的な支持を受けて優勝、マスカーニはたちまちオペラ界の寵児となりました。また、このオペラはヴェリズモ・オペラ形式の端緒をなすものとされています。
特に間奏曲は人気があり、この曲は単独でも取り上げられることが多く、また多くの編曲版もあります。この美しいメロディは祈りの曲として「アヴェ・マリア」としても知られています。今日は、Josef Reifの編曲によるウイーン・ホルン・アンサンブルの演奏で聴きます。
また、ヴェリズモ・オペラに関しては賛否両論もあり、亡くなった前のベルリンフィルの指揮者だったクラウディオ・アバドはこのオペラを含めた「ヴェリズモ・オペラ」を演奏しませんでした。
演奏しない具体的な理由は知りませんが、音楽的には声楽技巧を廃した直接的な感情表現に重きを置き、重厚なオーケストレーションを駆使する傾向を持つと言うことです。絵空事だから楽しめるが、音楽表現には馴染まないと言うことなのか、音楽的な表現そのものが問題なのかは私自身答えを知りません。
いたって単純な私は、この間奏曲によって音楽を勉強しようと考えるに至った曲です。
※ 以前の記事
○ カヴァレリア・ルスティカーナ 美しいもののゆくえはかすかだ
第28回大阪音楽大学ホルン専攻生によるホルンアンサンブルの夕べ
大阪音楽大学ホルン専攻生
池田重一(指揮)
三宅知次(指揮)
1. ポール・アブラハム・デュカス : 「ラ・ペリ」の前奏用ファンファーレ
Paul Abraham Dukas : Fanfare pour preceder "La Peri"
2. ハインリッヒ・ヒューブラー : 4本のホルンのための協奏曲
Heinrich Hubler : Konzert fur vier Horner
3. ケリー・ターナー : バーバラ・アレン
Kerry Turner : Barbara Allen
4. アントン・ブルックナー : 交響曲第8番ハ短調 第1楽章
Anton Bruckner : Symphony No.8 c-minor 1mov
5. アントン・ブルックナー : 交響曲第8番ハ短調 第4楽章
Anton Bruckner : Symphony No.8 c-minor 4mov
6. ピエトロ・マスカーニ : カヴァレリア・ルスティカーナ
Pietro Mascagni : Cavalleria Rusticana
※ この編曲は近藤 望氏によるものです。