Johan Halvorsen - Bergensiana, Rococo Varations on an Old Melody from Bergen (1913)
Bergensiana, Rococo Varations on an Old Melody from Bergen "Jeg tog min nystemte Cithar i Hænde" (I Took Up My Newly Tuned Zither) (1913)
Johan Halvorsen (15 March 1864 – 4 December 1935) was a Norwegian composer, conductor and violinist.
Performer: Oslo Philharmonic Orchestra.
Painting: Hans Frederik Gude - The Fjord at Sandviken (1879).
今日は、埼玉県の殆どの中学校で卒業式が行われていると思います。私は、息子や娘の卒業式には行ったことがありません。立場上仕方がないとはいえ、残念な思いは今でもあります。
今日は、少し春めいて、卒業式にはとてもいい日になるだろうと思います。そんな日に相応しいような、ほんのりとした曲を聴きましょう。「ベルゲン賛歌」(Bergensiana)ベルゲンの昔の旋律によるロココ変奏曲とも言います。
何とも懐かしいような趣のある音楽ですが、これはチャイコフスキーの「ロココ風の主題による変奏曲」に啓示を受けた作品ではないかと思われます。勝手な推測で、根拠は一切ありませんが何らかの結びつきは存在するはずです。
ヨハン・ハルヴォシェン(Johan Halvorsen, 1864年3月15日 ドランメン - 1935年12月4日)は、ノルウェーの作曲家で指揮者でした。若い頃から洗練されたヴァイオリニストとして活動し、ノルウェー楽壇の著名人でもありました。日本では「ヨハン・ハルヴォルセン」と呼ばれています。
クリスチャニア(現オスロ=昔からスキーやっている人はスキーの滑り方で知った)とストックホルムで音楽教育を受け、ベルゲンでコンサートマスターに就任した後、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団に入団しています。スコットランドのアバディーンでコンサートマスター、次いでヘルシンキで教授に就任し、最終的にはサンクトペテルブルクやベルリン、リエージュに留学して学びます。
1893年にノルウェーに帰国し、ベルゲン国立劇場のオーケストラの指揮者に就任、1885年にベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター、1893年には首席指揮者に抜擢され、1899年には新設されたクリスチャニア国立劇場のオーケストラの指揮者に任命され、1929年に引退するまで30年間にわたって活動しています。演奏家・指揮者として、華々しい活躍ぶりです。
舞台音楽や30曲のオペラ公演を指揮し、演奏や指揮の合間に30曲以上の劇付随音楽を作曲していますが、引退してからは、折に触れて作曲に専念し、3つの壮大な交響曲や2つのノルウェー狂詩曲などを作曲しました。華麗な管弦楽法でグリーグによって成されたロマン主義的な国民楽派の伝統を発展させたと評価されています。ハルヴォルセン編曲の「リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲」は、グリーグの葬儀で演奏されています。
※ 今日のミュージックダイタリー
1835年3月15日 - エドゥアルト・シュトラウス1世誕生、作曲家(+ 1916年)
1838年3月15日 - カルル・ダヴィドフ誕生、チェリスト、作曲家(+ 1889年)
1575年3月15日 - アンニーバレ・パドヴァーノ没、作曲家(* 1527年)
1673年3月15日 - サルヴァトル・ローザ没、作曲家、画家、詩人(* 1615年)
1842年3月15日 - ルイジ・ケルビーニ没、作曲家(* 1760年)
1918年3月15日 - リリ・ブーランジェ没、作曲家(* 1893年)
1942年3月15日 - アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー没、作曲家(* 1871年)
2004年3月15日 - 松本民之助没、作曲家、教育者、東京藝術大学名誉教授(* 1914年)
ネーメ・ヤルヴィ 、 ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
『ハルヴォルセン:管弦楽作品集』
<CD1>
ロシア領主たちの入場
ヴァイオリンと管弦楽のための《アンダンテ・レリジオーソ》*
《仮面舞踏会》からの組曲
メランコリー
交響曲第1番
<CD2>
古風な組曲
3つのノルウェー舞曲*
ノルウェーの旋律*
ベスレモイの歌*
交響曲第2番 《宿命》
<CD3>
交響曲第3番ハ長調(フォスハイム校訂版)
黒鳥
結婚行進曲Op.32-1*
カラスの森のワタリガラスの結婚
フォッセグリムOp.21†‡
ベルゲンシアーナ ~ ベルゲンの古謡によるロココ変奏曲
<CD4>
ノルウェー祝典序曲
ノルウェー狂詩曲第1番
ノルウェー狂詩曲第2番
パッサカリアOp.20-2‡§
ノルウェー結婚行進曲(原曲:グリーグ/編曲:ハルヴォルセン)
《女王タマーラ》より 踊りの情景
交響的間奏曲
ノルウェーのおとぎ話Op.37
【演奏】
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
マリアンネ・トゥーシェン(ヴァイオリン)*
ラグンヒル・ヘムシング(ハルダンゲル・フィドル)†
メリーナ・マンドッツィ(ヴァイオリン)‡
イルゼ・クラヴァ(ヴィオラ)§
【録音】
2009年8月24日-9月2日、2010年8月30日-9月1日、2011年8月22日-23日 グリーグホール(ベルゲン/ノルウェー)