David Del Tredici Virtuoso Alice Seung Min Ha
David Del Tredici
Virtuoso Alice (1984)
2013.8.20.
Seoul Arts Center, Recital Hall
David Del Tredici - Child Alice: Part 1, In Memory of a Summers Day
Boston Modern Orchestra Project
デイヴィッドはもともとはピアニストでしたが、作曲について勉強し直し、音列技法を修得しますが、彼の精神に食い込むことはなかったようです。後期ロマン派やポピュラリティな音楽にむしろシンパシーを感じていたかもしれません。彼の作曲姿勢に関してインタビューがあるのですが、その一部を見てみましょう。
質問者:ある曲を書こうとして、何かアイディアが浮かんだときというのは、曲全体として現れるのか、それともフレーズごとに出てくるものなのか。
デイヴィッド:(ちょっと考えて)わたしは奇妙な曲を書いてるから、、、『最後のアリス』のような作品は、いろんなテキストの混合物で。『夏の日のおもいで』(ソプラノとオーケストラのための曲/1980年:『少女アリス:第一部』より)も、1時間くらいの作品だね。いいや、ないね、すでに出来上がってるものを書きつけていくことはないね。
また、学生時代の学びの中で感じたことを、こう答えています。
わたしがプリンストンで学んでいた頃は、誰もが無調の作曲家にならなければいけないという強制みたいな感じがあった。そうじゃなきゃ、作曲家ではないといったね。その頃は、それに耐えていたよ。
彼は、素直に書きたいものを説明し、相手がそれに応えてくれれば作品は作品は音になります、と言う。
質問者:何を書きたいのか、どんなものを引き受けて、どんなものを断わるのか?
デイヴィッド:わたしはいつも、次に書きたい曲のことがわかってるんで、それが可能な依頼を受けているね。たとえば、アリス作品は誰も依頼などしてこなかった。わたしはオーケストラ曲の依頼を得ようとする。たとえばゲオルク・ソルティがシカゴ交響楽団のために曲を依頼してきた、そしてわたしの書きたいものは、ちょうどシカゴ交響楽団にぴったりの曲だった。で、わたしはこう聞く。「ソプラノを入れてもいいかな?」 すると彼が渋々こう返してくる。「まあいいだろう」 で、わたしがさらに「サキソフォン、マンドリン、バンジョー、アコーディオンのフォークグループを入れてもいいかな?」とね。彼らはとても好意的でね、いいよと。でもそういうアンサンブルがわたしは欲しかったわけで、だから依頼を受けたわけ。
デイヴィッド・デル・トレディチ(David Del Tredici, 1937年3月16日 - 2023年11月18日)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州クローヴァーデイル生まれの作曲家です。「アリスもの」と呼ばれる連作によって、明快な調性感とポピュラー音楽のリズムに影響された伝統的な作品が知られており、ネオロマンティストと呼ばれています。
17歳のときサンフランシスコ交響楽団と共演しピアニストとしてデビューしますが、カリフォルニア大学バークレー校を卒業後に、プリンストン大学にてアール・キムとセイマー・シフリン、ロジャー・セッションズらに作曲を師事して、1964年に修士号を取得しています。
初期作品は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に感ずるものがあり、幅広い範囲の音楽様式や音楽形式をふんだんに取り入れた作品を生みだします。1980年に「少女アリス Child Alice 」の第1部「夏の日のおもいで "In Memory of a Summer Day" 」によりピューリッツァー賞を受賞しています。その後の作品の題材も文学的なものが多く、ヴィクトリア朝から現代に至るまで東西の詩人の作品が使われています。新ロマン主義音楽の粘り強い支持者の一人であり、現代音楽に調性を復活させることを望んで、調性に根付いた作品を多く生み出しています。
ピュリッツァー賞のほかに、グッゲンハイム奨学金など数々の賞を得て、アメリカ文芸アカデミー会員に選出されています。国内外の主要なオーケストラからの委嘱も多く、ゲオルク・ショルティやレナード・スラットキンらにも支持を得ています。
主要作品一覧
ピアノ伴奏歌曲集「ジェームズ・ジョイスの詩による6つの歌」 (1959年)
アリス交響曲 An Alice Symphony (1969年)
演奏会形式による1幕オペラ「最後のアリス」 Final Alice (1976年)
ソプラノと管弦楽のための「少女アリス」 Child Alice (1980年~81年)
夏の日のおもいで "In Memory of a Summer Day"
たのしい声 "Happy Voices"
こがねいろの午後 "In the Golden Afternoon"
へんなできごと "Quaint Events"
ソプラノとバリトン、管弦楽のための「蜘蛛と蝿」 The Spider and The Fly (1998年)
ところで肝心要の「アリス」は読んだことがありますが?広瀬アリス?No,No、Alice's Adventures in Wonderland 「不思議の国のアリス」だよ!
『アリス』の本文には多数のナンセンスな言葉遊びが含まれており、作中に挿入される詩や童謡の多くは当時よく知られていた教訓詩や流行歌のパロディとなっている。イギリスの児童文学を支配していた教訓主義から児童書を解放したとして文学史上確固とした地位を築いているだけでなく、聖書やシェイクスピアに次ぐといわれるほど多様な言語に翻訳され、引用や言及の対象となっている作品である[1]。本作品に付けられたジョン・テニエルによる挿絵は作品世界のイメージ形成に大きく寄与しており、彼の描いたキャラクターに基づく関連商品が数多く作られるとともに、後世の『アリス』の挿絵画家にも大きな影響を及ぼしている。ディズニーのアニメーション映画『ふしぎの国のアリス』(1951年公開)をはじめとして映像化や翻案・パロディの例も数多い
1.
[CD]
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1.Ballad in Yellow
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2.Virtuoso Alice
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3.Before Sleep and Dreams
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4.Before Sleep and Dreams
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5.Before Sleep and Dreams
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6.Before Sleep and Dreams
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7.Before Sleep and Dreams
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8.Etude for Piano "Wildwood"
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9.Opposites Attract
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10.Wedding Song
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11.Superstar Etude no 1
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12.Speed Limit Rag