短歌2 | 法橋太郎のブログ

法橋太郎のブログ

ポエム 第九回歴程新鋭賞受賞

2021年アラブ語圏にてゴールデンプラネット賞受賞

あかがねの太陽沈む青き影に充つ大阪平野灯火の三つ四つ

気根を円状に包みゐし蘭科植物の花咲く父の帯状疱疹

仏は常にみずからと知りたまひしか後白河院剃りたての頭

見あげれば朱の柘榴の実のぞきゐてわが魂のごと裂けにけり

岩垣のあひだに生ゆる歯朶の葉の触れて記憶をなぞらるるかな

石濤の岩肌たるみてやはらかき毛のごとき卉生れにけり

藻塩なすポンペイウスの首カエサル愕然としてうち眺めたり

煉丹術錬金術に変はりたり駱駝の糞を燃やしつつをり

秋なかば午前中しづかに翅音たて蜂たちが群がりくる木蓮の葉