【映画感想】「坂道のアポロン」 | そーす太郎の映画感想文

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今日は1日に3本ブログあげました。よろしくどうぞ〜


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あと、この「坂道のアポロン」です。ためてたのを一気に書いたので内容は薄いですが、よろしくどうぞ〜!!




 

坂道のアポロン

 

大いなるマイナス、「小田和正問題」について

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監督: 三木孝浩さん

脚本: 高橋泉さん

出演: 知念侑李さん、小松菜奈さん、中川大志さん、他

上映時間: 120分

あらすじ: ジャズします。

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 三木監督作品はなるだけ観るようにしてるし、小松菜奈様が出てるし、真野ちゃんも出てるということで「坂道のアポロン」ほとんどどんな話しかよく知らない状態で鑑賞。アニメも未見でございます。


とってもいい映画でした!!

が、しかし……!!

 

という感想でしたよ。例によって映画.comさんからあらすじを拝借すると、

ジャズに魅了された高校生たちの青春を描き、2012年にはノイタミナでテレビアニメ化もされた小玉ユキの同名人気漫画を、知念侑李、中川大志、小松菜奈の共演で実写映画化。監督は、「青空エール」「ホットロード」など数々の漫画原作映画を手がける三木孝浩。医師として忙しい毎日を送る西見薫のデスクに飾られた1枚の写真。そこには笑顔の3人の高校生が写っていた。10年前の夏、薫は転校先の高校で誰もが恐れる不良である川渕千太郎と運命的な出会いを果たす。ジャズのドラムを叩く千太郎と、幼いころからピアノを弾いていた薫は音楽でつながり、千太郎の幼なじみの迎律子を交えた3人で過ごす日々の中、薫は律子に恋心を抱くようになっていた。しかし、律子が恋焦がれるのは千太郎であることを薫は知ってしまう。三角関係に思い悩みながらも、千太郎とのセッションを楽しむ薫だったが、そんなある日、千太郎が薫と律子の前から突然姿を消してしまう。知念が薫役、中川が千太郎役、小松が律子役と主人公3人を演じるほか、ディーン・フジオカ、真野恵里菜らが脇を固める。

 てな感じ。


 

ベタではあるんだけど、押さえるところをしっかり押さえたいい青春映画でした。まず主演3人がとても魅力的。特にドラムの中川大志さんがとても良かった。ほんとに良かったなぁ。圧倒的な存在感と荒んだ爽やかさ。笑顔の眩しさ、からの凹んだ時のかわいさ、なんていい男なんだ!知念くんも小松菜奈ちゃんもとても良かったです。


最近の気づきは小松菜奈、雨に濡れすぎ ということです。今回も濡れてました。次の映画の予告でも濡れてました。雨濡れ女優だな。


演奏描写がとても良くて、映画のカタルシスをしっかりと演奏に持ってくるという、ちゃんとやってくれてる感がベタだが気持ちいい!グッときちゃう!という感じで心地よかったです。文化祭のゲリラ演奏とかもうほんと微笑ましくて、見守る小松菜奈ちゃんが100点の表情するし、ほんとに2人が楽しそうで、すげぇ良かったいいシーンだったなぁ。まんま「セッション」オマージュなカットとかあって可愛らしかったです。


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ポイントとなる曲を2曲に絞ったのも良かったですし、その使い方もちゃんとグッとくるポイントでちゃんと使ってきてくれるので気持ちよかったです。特にサウンドオブミュージックの使い方、うまいなぁ!最高!ジャズ調のサウンドオブミュージックのかっこいいことよ……。物語的にもしっかり伏線として機能してて素晴らしかったなぁ。まぁどっかで観たことあるなぁみたいな展開が続くんだけど、やっぱり押さえるところを押さえたベタは最高だなと感じました。

 

 

ラストシーンもすごく良くて、千太郎が神父になるっていうのもなんか説得力があったな。


そしてラストシーンすっげぇよかったんだすよ。よかったんですが、僕は怒っています。なぜか。ちょっとラストシーンを振り返ってみます。


10年ぶりの再会からの!

これまでの止まった時間がまた動き出すような演奏シーン!

盛り上がる音楽!

見守る小松菜奈!

あの時のような2人の演奏!

サウンドオブミュージックきたぁぁ!

歌えよという合図が小松菜奈にくる!

「(ハァ!)」と息を吸う小松菜奈!

そして歌い出す瞬間にエンドロール突入!


完璧!……かと思ったのだが……!


ここで流れるのが小田和正!!!

えええええー!!!!!


なぜ!!!小田和正!!!


なーぜー!!!


ちーがーうーだーろー!!

ちがうだろーーー!!


そこは普通そのままジャズだろー!!!


と、こんなテンションになる程本当にもったいない、エンドロールだったんですよ。あのラストカットのタイミングとかほんとに素晴らしくてあそこであの流れのままちゃんとサウンドオブミュージックのジャズが流れてたら泣き死んでた!泣き死にたかったよ!でもここで流れたのは小田和正!小田和正さんが悪いとは言いませんし、いい曲なんでしょうけど、なんだろうねこの超不完全燃焼な感じは。射精寸前にオトナたちが部屋にズカズカ入ってきて「はいおわりーー」と女の子と引き離されたようなこの気持ち。これが、これがオトナの事情というやつなのか!


ラストカットからのエンドロール!って映画において一番好きな部分だし、超大事でしょう!残念感がすごかったです。


三木監督は素晴らしい監督さんなので、きっとこの小田和正にじくじたる思いがあるにちがいない!そう信じたい!!



てなわけで映画は素晴らしかったけど、エンドロールがほんとに残念でした。このエンドロールじゃなければ今年のベストテンに入ってたかもなぁ……

 

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好き度: 70点

なぜ!!小田和正!!

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