「ああ非情」という本を読んで胸クソ悪くなった。
これは国鉄清算事業団の稚内と
音威子府(いずれも北海道)の
現場のルポである。
JRグループに採用されなかった
元国鉄職員に対して
国鉄清算事業団雇用対策部が
数々の非道をしていた
生き証人の声である。
- 狭い部屋に大勢軟禁して、何もさせない。
- 就職を斡旋しない。
- JRグループへの就職をあきらめるよう嫌がらせ。
- JRグループに採用されても、鉄道と無関係の会社へ出向。
- 斡旋された民間会社に就職したら二ヶ月で倒産。
国鉄清算事業団はまっとうに元国鉄職員に対して
就職を斡旋していたものと思っていたが
このようなえげつないことがなされていようとは
腰を抜かした。
稚内と音威子府だけのことではないらしい。
国鉄清算事業団は10年間存続したから
JRグループに採用されなかった
元国鉄職員に対しての就職の斡旋も
10年間していたものと私は思っていた。
しかし、それは3年間だけで
多くの元国鉄職員が
1990年3月末で放り出されたのである。
国鉄清算事業団は調子のいいことばかり
プレス発表していたので
この本を読むまでその実態を知らなかった。
多くの国民は国鉄清算事業団の
存在自体知らないことだろう。
国鉄ファンは一度読むべし。
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