12/8(金) キュビスム展 ⑩立体未来主義、キュビスムと第一次世界対戦 | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

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2023年12月08日(金) 晴

【横浜】最高気温 18.0℃ / 最低気温 6.8℃

 

 

【12.立体未来主義 Cubo-Futurism】

 

 

 91   ナターリヤ・ゴンチャローワ《帽子の婦人》 1913年初頭 ポンピドゥーセンター蔵

 

 

【13.キュビスムと第一次世界大戦】

第一次世界大戦を経たキュビスム後の作品。

ピカソ、アルベール・グレーズ、ファン・グリス、レジェ、ル・コルビュジエなど。

 

 

 97   アルベール・グレーズ 《戦争の歌》 1915年 ポンピドゥーセンター蔵

 

戦争の勃発によってブラックやレジェら多くの芸術家が動員され、グレーズもまたフランス北東部の前線に近いトゥールへ送られました。

彼はそこで、「戦争の歌」を作曲中のフローラン・シュミットと出会います。

本作は、この愛国的な曲を指揮する作曲家シュミットの姿を捉えた肖像画の一点。

グレースがシュミットへ宛てた書簡によれば、人物像を取り囲む同心円状の曲線や色彩の選択は、シュミットの音楽から着想を得ており、本作における音楽と絵画の緊密な結びつきが示されています。

トゥールでは物資の不足のために準備素描のみが描かれ、この油彩画は1915年に亡命したニューヨークで制作されました。

 

 96   パブロ・ピカソ《若い女性の肖像》 1914年7-8月 ポンピドゥーセンター蔵

 

 

 99   ファン・グリス《朝の食卓》 1915年10月 ポンピドゥーセンター蔵

油彩、木炭/カンヴァス

 

【14.キュビスム以降】

 

 

 102   アンリ・ローランス 《頭部》 1918年-1919年 ポンピドゥーセンター蔵

彩色された石

 

 

 

 104   ジョルジュ・ブラック 《ギターと果物皿》 1919年 ポンピドゥーセンター蔵

 

 105   パブロ・ピカソ 《輪を持つ少女》 1919年春 ポンピドゥーセンター蔵

油彩、砂/カンヴァス

 

 

 106   ファン・グリス 《ギターを持つピエロ》 1919年5月 ポンピドゥーセンター蔵

 

 

 107   フェルナン・レジェ 《タブボートの甲板》 1920年 ポンピドゥーセンター蔵

 

 

 110   ル・コルビュジエ 《静物》 1922年 ポンピドゥーセンター蔵

 

 

スイス生まれのル・コルビュジエは、オービュスト・ペレやペーター・べーレンスの建築事務所で働いた後、1917年にパリに拠点を移しました。

同年知り合ったオザンファンと共に1918年12月に絵画展を開き、開幕と同時に発表した共著『キュビスム以降』で「ピュリスム」を提唱。

合理性や秩序を重視する彼らは、簡素な形態と厳格な構図と特徴とする静物画を描きました。

対象となるモティーフは、本作に顕著な通り、ワインボトルや食器、パイプや本のような身の回りの日用品と、ギターやヴァイオリンといった楽器に限定されています。

それらは長い年月をかけて洗練された純粋な形に達しており、それゆえ機能美をまとったオブジェとみなされました。

 


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イタリア未来派の作品は来ていない。
特徴: スピード、運動
仏・キュビストと対立(キュビスムは静的)

詩人・マリネッティ 1909年未来派宣言

クボ=フトゥリズム(ロシア、立体未来派)
シュプレマティスム(絶対主義)←黒い正方形

1911年 「ロシアとロバとその他のものに」 マルク・シャガール
1918年 「キュビスム以降」刊行 シャルル=エデゥアール・ジャンレ=グリ(ル・コルビュジエ)
1922年 「静物」ル・コルビュジエ (ピュリスム(純粋主義))
1920年 「エスプリ・ヌーヴォー」創刊
エスプリ・ヌーヴォー館


キュビスムはただの美術運動ではない。
第一次世界大戦(1914)により決定的に風向きが変わり、人間の美意識を変えた。
キュビスムはただの美術運動ではなく、モダニズムという新時代の一部。