12/31(日) 高島屋のクラッシュケーキ事件 | そんな感じ。 since March 28, 2005

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2023年12月31日(日) 雨→曇→晴

【横浜】最高気温 13.0℃ / 最低気温 6.9℃

 

高島屋のクラッシュケーキ事件は、高島屋が会見で原因は特定できなかったとした。

 

横浜市のフランス料理店「レ・サンス」が監修し、埼玉県羽生市の「ウィンズ・アーク」が受託製造し、ヤマト運輸が冷凍宅配した。

約2,900個の注文を受け、購入者から約1,200件の問い合わせがあり、そのうち800件の破損が確認された。

過去5年間同じケーキを販売してきたが問題がおきたことはなかった。

今年はイチゴの入荷が遅れたため、ケーキの凍結時間は昨年の2週間に比べ、20~25時間と大幅に短縮していた。

事前の凍結試験や保管期間中のサンプル検査などでは問題は確認されていない。

 

高島屋では、破損が起きた当日と同じ状況で再現実験を行うことは難しいとし、「結果的に原因をピンポイントで特定するだけの明確な根拠は提示できない。」と判断。

今後は委託先と協力してサプライチェーンの管理体制を強化することで再発防止に努めるとしている。

 

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たしかに2,900個のケーキを同じ条件で作って、20~25時間の凍結実験を行うことはコスト的にできない。

今年は夏の猛暑のせいで、イチゴの作付けが大幅に遅れて、クリスマス時期のイチゴが極端に不足していたというしね。

12/23~25と同じ気象条件で配送実験を行うことも不可能。

 

去年の2週間からほぼ1日に短縮した冷凍時間が原因というのは、明らかですね。

専門家の方も、室温-20℃の冷凍庫の中に3,000個のケーキを並べて20~25時間冷やしたとすると、熱交換がうまくいかず、全てのケーキを均一に冷凍できない可能性がある。」との見解を示しています。

半凍結状態のケーキを出荷したら当然、崩れる。

 

2,900個のケーキのうち、破損が800個なら、破損率27.5%。

サンプル検査では、破損ケーキに当たらなかったのかな。

サンプル検査の数を増やしていれば、出荷前の異変に気が付いていたかも。

それでも、20~25時間しか冷凍できなかったというのは、イチゴが入荷してケーキが完成したのが、ギリギリの12/19(火)くらいだったということなのか。

12/20(水)は一日冷凍して、全国配送だから、12/21(木)には出荷。

12/22(金)~24(日)にかけて配送という感じ?

 

指定日に配達できなければ、絶対アウトな商品だから、イチゴの入荷遅れというアクシデントがあって、高島屋側も工場側も出荷を急がざるをえなかったことが今回の結果が繋がったのかな。

それが、ピンポイントでの原因は特定できず、責任のすべては当社(高島屋)にございますという会見になったのだとすれば、なんか納得もできる。

 

改めて生クリームでデコレーションされたケーキが普通に全国配達されるということが、すごいことなんだなぁ~と感じた事件でした。