2023年12月08日(金) 晴
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【11.東欧からきたパリの芸術家たち】
87 セルジュ・フェラ 《静物:グラス、パイプ、ボトル》 1914年-1915年 ポンピドゥーセンター蔵
油彩、砂/厚紙
87 エレーヌ・エッティンゲン 《無題》 1910年 ポンピドゥーセンター蔵
85 レオポルド・シュルヴァージュ 《エッティンゲン男爵夫人》 1917年 ポンピドゥーセンター蔵
シュルヴァージュは、故郷モスクワの大コレクター、セルゲイ・シチューキンのコレクションで、セザンヌやマティスの絵画に感銘を受け、1909年にパリに出ました。
アカデミー・マティスなどで学んだ後、1911年頃からキュビスムの運動に参加します。
本作は、ウクライナとポーランドに出自を持つ男爵夫人エレーヌ・エッティンゲンのモニュメンタルな肖像画で、彼女が鎮座する室内と、エッフェル塔などの都市の風景とが融合しています。
一方、画家でもあったエッティンゲンによる《無題(no.88)》は、彼女自身と、シュルヴァージュ、フェラ、アポリネールなど、彼女を取り巻く芸術家たちの顔を集積した集団肖像画である可能性が指摘されています。
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