2022年09月09日(金) 曇時々雨→晴
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本館2階で「みみずく土偶」を見て、国宝室の呉春の「山水図屛風」すら素通りして、いつもはじっくり見る「屛風と襖絵」もスルーして、2階の展示室をふらふら歩いていたその時、8室で1点の風景画に目が釘付けになりました。
「これって、柱状節理じゃん!」
「まさしく柱状節理よね。 伊豆? 誰が描いたの?」と俄然、興味が湧いてきて、展示ケースを遡って作品名を確認。
重要文化財 公余探勝図巻(こうよたんしょうずかん) 上巻
谷文晁筆 江戸時代・寛政5年(1793) 紙本着色
『老中松平定信の相模・伊豆巡検に随行して描いたもと画帖(がじょう)形式の風海図で、現在2巻に改装されています。
地形を把握する目的から、名所に限らない新しい風景が対象とされました。
西洋画学習による遠近法や陰影法に基づいた広やかで量感のある空間が描かれています。(作品解説より)』
重文じゃん!
谷文晁(1763~1841)じゃん!
そして伊豆じゃん!と興奮状態。
相模・伊豆巡検に随行したのは谷文晁が30歳頃ね。
南伊豆、妻良湾(めらわん)の柱状節理が描かれているようです。
子浦、そして遠くには遠州(静岡県西部)が見える。
妻良湾、鯛ヶ岬、京ノ字島にかけて柱状節理が見られますが、陸からはムリで舟でないと見えないようです。
谷文晁一行も舟から描いたのでしょうか。
こちらは柿崎。
今年1月に泊まった「臨海荘」のすぐ近く。
石廊崎(1)
これは絶対、海側から描いてますね。
石廊崎(2)
思わぬところで柱状節理を見かけ、谷文晁に見入ってしまいました。
そして、来年の夏には「谷川浜」へ行こう!と思ったのでした。
渡し船は7月中旬~9月中旬の期間、運行予定。