2022年09月09日(金) 曇時々雨→晴
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同じ11室に展示されている、こちらは如来立像。
如来ですから螺髪にシンプルな衣装。
如来立像 鎌倉時代・13世紀 木造、蒔絵、玉眼
京都・泉涌寺伝来
『大ぶりな目鼻や螺髪、特徴的な手の構えなど、中国・宋時代の仏像の影響を強く受けた像です。
本像が伝来した京都・泉涌寺(せんにゅうじ)は鎌倉時代に伽藍全体に宋代寺院の再現を試みた、宋の影響が強い環境でした。
また本像のように表面を金銀の蒔絵で装飾する例は他には知られません。(作品解説より)』
あぁ、手の構えは宋の影響だったんですね。
「見たことのない手印だなぁ~。」と思って、マネしてみたんですよね。
見た目、親指と人差し指をくっつけているのかと思ったら、マネしてみて親指と中指だと分かりました。
重要文化財 阿弥陀如来および両脇侍(りょうきょうじ)立像(善光寺式)
鎌倉時代・建長6年(1254) 銅造、鍍金
『インド伝来とされる長野・善光寺の秘仏本尊を模した阿弥陀三尊像です。
いわゆる善光寺式の阿弥陀三尊像は鎌倉時代以降に多くつくられました。
本三尊像は、下野国那須において、僧西忍の勧進におりつくられたことが知られます。(作品解説より)』
こちら重文の阿弥陀如来の手印もマネしてみましたよ。
しかも頭の中で物体を上下、左右反転できないヤツなので、「これでいいんだっけ?」と重要文化財の写真で遊ぶという…。
で、「善光寺式」ってなんぞや?と思ったのですが、長野・善光寺の本尊は僧侶ですら見ることができない絶対の秘仏で、7年に一度御開帳にはお前立ち(本尊の身代わり)が公開されるのだとか。
「え~、善光寺のご開帳にはどっと人が押し寄せるのに、ご本尊じゃないの?」と今頃知って驚いたのですが、そのお前立ちは鎌倉時代の作で、本尊と同じ姿と言われていますが、なんたって絶対秘仏ですからホントにそうか確認はできていないとか。
お前立ちと同じ姿の像は関東地方を中心にたくさん残っていて、こちらの阿弥陀如来像も「善光寺式」なんですね。
左手の人差し指と中指を伸ばしているのが「善光寺式」の特徴みたいですが、中指だけだったら「ふぁっくゆーだもんね…。」と不遜な感慨が頭をよぎった私は信心がまったく足りていない。