2019年01月14日(月) 成人の日
いや~、今、サンクトペテルブルクに行くぞ~と一人盛り上がっているんですけど、ドラマ「エカテリーナ」の最終回を見るまで、サンクトペテルブルクはモスクワより南にあるものだと思っていました。
黒海に面したあたり?って感じで。
そしたら北緯59度っていうじゃあ~りませんか。
グーグルマップで見てみたら、バルト海に面してフィンランドやスウェーデンのストックホルムにむちゃくちゃ近いわ。
あの朱色の夕焼けの空の色はムンクの叫びで描かれたオスロの空の色と同じ北緯59度の空なんだ・・・。
ドラマ「エカテリーナ」の最終回。
エカテリーナの長男パーヴェルと再婚相手となるマリアの初デートのシーン、良かったな。
プロイセン シュテティーン ヴュルテンベルク家邸宅(マリアの実家) 1776年
パーヴェルの最初の妻、ナターリアの男好きキャラはとても面白かったけど、産褥で亡くなってしまって残念。
母エカテリーナとはことごとく馬が合わなかったパーヴェルだけど、皇太子の責務として再婚には同意するも、母が選んだマリアに嫌味な「指示書」を渡す。
「結婚は相互の義務」とか「買い物はツケではなく現金で」という愛情のかけらもない文章を翻訳の誤りを指摘しつつ、論理学の観点から前提と結論が逆だと反論するマリアは17歳にして、なかなか肝が据わっているけど、体はパーヴェルの冷たさに身震いしてしまう。
でも、それは寒いからだと強気の態度は崩さない。
そして今年は冷夏で雨が多かったと天気の話を始め、「天気の話は話題が尽きた時にする」とパーヴェルに言われる。
マリア: シュテティーンとサンクトペテルブルクは緯度の差が5度ある。
マリア: どちらも低地で川岸にありバルト海に近い。
シュテティーンは南寄り、北緯54度。
そちらは北緯59度よ。
これが、あなたとの面会に同意した唯一の理由。
マリア: あなたは1754年生まれ。 私は1759年生まれ。
この偶然にとても驚きました。
神のお告げだとしたら?
パーヴェルはこの生れ年と緯度の話を聞いて、マリアと打ち解けていく。
マリアはロシア語も3か月ほど勉強していて、聡明で茶目っ気があって、話の面白い王女のようだ。
父称を〝フョードルヴナ”と大袈裟なロシア語で発音し、怒った犬の唸り声みたいな響きだというマリアが可愛く思えたらしい。
パーヴェル: 君といると笑顔になる。
そう言ってマリアに腕を貸して立ち上がったパーヴェル。
光を浴びたマリアの顔が白く飛んでいる具合といい、絵画のよう。
まさにロマンティックロシアの世界。
この後、二人は10人の子宝に恵まれて、幸せに暮らしました・・・と、おとぎ話なら終わるところだけど、エカテリーナの死後、帝位についたパーヴェルはわずか数年で暗殺されてしまう。
でも、10人の子供のうち、二人の息子がロシア皇帝になったのだから、マリアは母親としてはそこそこ幸せな生涯だったのかな。
この朱色と澄んだブルーの空が見たいんだよね~。
やっぱりサンクトペテルブルクに行くなら冬かな。
冬服がないのだけど(笑)。