2月のトーハク ~国宝檜図屏風~ | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2015年02月20日(金) 晴れ


20150220_1352東博


今日は午後からトーハクに行ってきました。

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まずは国宝室へ。

狩野永徳の「檜図屏風」。

パッと見、全体的に白っぽい印象。

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修理前の資料写真。 本来の襖絵から八曲一隻の屏風に仕立てられたので、絵柄にズレが生じていました。


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一年半の大修理が終わって、元の襖の形状に近づけて黒枠を装着し、四曲一双の屏風に改装。

間に空間を置いて展示してあるので、檜の枝などの絵柄のズレをあまり感じさせません。


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雲を突き抜けてズンと伸びる大胆、豪放な構図が戦国武将の秀吉に好まれたのでしょか。


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写真ではのっぺり見えますが、檜の葉が隆起して描かれていてリアル。


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岩の描き方が永徳ぽいというか、狩野派ぽい感じ。

20150220_檜図屏風0


シアターで『狩野永徳と檜図屏風』を見ました。


檜図屏風は元は桂宮家(もと八条宮家)の襖絵だと伝えられていましたが、今回の修理で本紙裏面から五七桐文の痕跡が見つかり、桂離宮古書院の襖の文様と一致したことが、その証左となったとのことです。