2015年02月20日(金) 晴れ
まずは国宝室へ。
狩野永徳の「檜図屏風」。
↑修理前の資料写真。 本来の襖絵から八曲一隻の屏風に仕立てられたので、絵柄にズレが生じていました。
一年半の大修理が終わって、元の襖の形状に近づけて黒枠を装着し、四曲一双の屏風に改装。
間に空間を置いて展示してあるので、檜の枝などの絵柄のズレをあまり感じさせません。
雲を突き抜けてズンと伸びる大胆、豪放な構図が戦国武将の秀吉に好まれたのでしょか。
写真ではのっぺり見えますが、檜の葉が隆起して描かれていてリアル。
シアターで『狩野永徳と檜図屏風』を見ました。
檜図屏風は元は桂宮家(もと八条宮家)の襖絵だと伝えられていましたが、今回の修理で本紙裏面から五七桐文の痕跡が見つかり、桂離宮古書院の襖の文様と一致したことが、その証左となったとのことです。