若曦 18話~19話 談笑無還期  | そんな感じ。 since March 28, 2005

そんな感じ。 since March 28, 2005

日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2013年03月17日(日)


王維の詞を口ずさむ四爺。


行到水穷处 坐看云起时

(行きては至る水窮まる処  座して見る雲起こる時)


最初にこのシーンを見た時、何故、雨の庭園を眺めながらなの?と思ったけど、

詩と情景を繋げていたのだと、詩の意味を知ってようやく分りました。


雲が起こり、その雲から雨が落ち、水窮まった場所を潤す・・・という詩の流れを、

映像で綴っていたのかなと。

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13爺: 如此自在美妙的意境 需得有佳人分享才妙啊

     このようなのんびりとした美しき境地は、佳き人と分かち合ってころ味わい深いものだな。


そんな13爺の感慨に応えて、尾聯を唱じる四爺。


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偶然值林叟, 谈笑无还期

偶然、林の中で村の老人に出くわし、話は尽きず、帰る時を逸してしまう。


四爺はこの後、若曦の元を訪れ、「談笑無還期」なひと時を過ごします。

今まで、こんなに長い時間、こんなに色々な事を二人で話合ったことはなかったですよね。

そして、この後もあるのかな・・・。


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若曦のお習字を誉めて・・・いや、決して、誉めちゃいない。

「いっぱい練習したんだね~。」と言っただけ。

書の達人の四爺としては、まだ誉められるレベルじゃなかったってワケね。


この前のシーンで、若曦は夫婦喧嘩をして興奮している十爺とぶつかり、

しかも、その十爺に脚を蹴られていたのでした。


四: 十弟が蹴飛ばした足は大丈夫か?


若: ちょっとぶつかっただけですから。


四: 一つ私と約束してくれ。


   从今天开始 永远不要跟我说假话

   因为我跟你一样 我宁可要求丑陋(chi3 lou4)的事实

   也不要你说假(jia3)话来骗我


   これからは、永遠に私に嘘をつかないと。

   私も君と同じように飾った嘘を聞くより醜い事実が知りたい。


若: ならば、あなたも私に永遠に嘘を言わないと約束できますか?


四: 真的是算得很清楚啊 一点便宜也不让别人占

   事実ははっきりと見なせるものだ。 こずるい得で他人に甘い汁は吸わせない。


   十弟踢你这一脚 我怎么没见到你跟他算账(suan4 zhang4:けりをつける)呢

   十弟に蹴られたのに仕返ししてないようだな。


   还有啊 在塞外 你冒着掉脑袋的危险 也要维护十四弟 这笔糊涂账 又要怎么算呢

   それから、塞外では命懸けで14弟を助けたと聞いているが、

   この馬鹿げた勘定には、どう決着をつけるつもりだ?


このあたりの会話は、『糊涂人算糊涂账

(馬鹿がこんがらがった勘定を整理する愚かな人間には愚かな考えしか浮かばない)

という俗語が根底にあって、会話が流れていると思うのですが、

日本人の私にはまったく意味不明。


日本語字幕も悩んだみたいで、若曦の答えは『ただの友に対等の誠意は求めません。』

となっていたけど、ちょっとニュアンスが違っちゃうかも。


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若曦は、我只跟聪明人算账 跟着糊涂人 我自个也就糊涂了

     私は聡明な人とだけ決着をつけます。 

     愚かな人を相手には、私も愚かになります。

と、答えています。


夫婦喧嘩して頭に血が上っている十爺をまともに相手にするつもりはないし、

身の危険を冒して塞外にやってきた命知らずの14爺は、

自分も命懸けで守るしかない、という意味かな~と思うのですが。


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「我只跟聪明人算账(私は聡明な人とだけ結着をつける)」と聞いて、フッと鼻で笑う四爺。

こんなシーン、前にあったような・・・。

「驢頭不対馬嘴(つじつまが合わない)」のシーンでした。 → ここ


四: 是不是我答应你 你就答应我 我答应你

   私が約束すれば、君も約束するということか。 約束する。


と、これから若曦に決して嘘やごまかしはしないと約束する四爺。

元々、四爺って、若曦に嘘を言ったことってあったけ?

若曦は八爺との過去をごまかしまくっていたけど。


若: 那要是有些事情 我就是不愿意说 那怎么办?

   それならば、どうしても言いたくないことがあったら、どうすればいいの?


四: 你也可以直接告诉我 你不愿意说

   但是永远不要用假话搪塞(tang2 se4:責任逃れをする)我

   直接私に言いたくないと言えばそれでいい。

   ただし、絶対に嘘をついて、私に言い逃れするな。


若: 那有件事情我想问你 你可以选择不告诉我

   ならば聞きたいことがあります。 答えたくなければ答えなくても構いません。


そう言って、若曦、扉を閉める。


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そして、四爺の手のひらに『皇位』と書いて、


你想要吗? 可以不回答的 (あなたは望みますか? 答えなくても結構ですが。)


と問う若曦。

これって皇帝の耳に入ったら、皇子といえども首が飛ぶような危ない話・・・!

四爺の答えは如何に!?

続きは、19話で!


ということで、19話に入ります。


【19話】


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四爺: 想要 (望む)


あ~~、答えちゃいました、四爺。


「私が他言しないか、心配じゃないの?」と聞く若曦。


四爺: 刚才你押的注太大了 本来我不想赌的

     可怕就比终身错过 你一直把自己的心 守得太严实了

     错过了这一次 不知道还有没有下一次
     告诉别人? 你不会的


     君は今、大きな賭けに出た。 私は賭けたくはなかったが、

     頑な君を終生失う方が怖かった。

     この機会を逃せば、次の機会はないだろう。 

     誰かに告げる? 君は絶対しない。


そして、「今度は私が聞く番だ。」という四爺。

若曦、何を聞かれるかと緊張。


四爺: 我想知道 那一脚到底疼不疼? (蹴られた脚は痛むか?)


てな質問に気が抜ける若曦。


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だって四爺は若曦の為に薬を持ってきたんだも~ん。

正直に「痛む」って答えてもらわないと、渡せないでしょう~(笑)。

さっきから、四爺は何遍も十弟の話を持ち出してるのに、ほ~んとに頑なうえに、

鈍いんだから(笑)。


この後、話題が変わって、若曦が皇帝に呼ばれて、

十爺の夫婦喧嘩の原因を説明した話になり、

若曦はその時、皇帝が最後に口にして言葉の意味が分からないと言います。


若: 皇上问奴才 将来是否可做到 忘记已失去的 珍惜已拥有(yong1 you3:擁する)的

   皇帝は私に、「将来、失ったものは忘れ、手にしたものを大切にできるか?」と聞かれたの。


「私の見たところ、皇阿玛(皇帝)は君の意中の人が13弟だと思っているのだ。」

って、四爺、なんでそうなるんじゃ!? (まぁ、いいが。)

寵愛している若曦の気持ちを婉曲に確認しているのでは?と。


「私の望みを叶えるってことなのかしら?」と若曦。


そりゃ、楽観的すぎる観測だろ・・・。


「皇太子の件が落ち着いたら私たちの結婚を申し出よう。

 陛下も私たちの気持ちを尊重してくれる。」


って、慎重居士の四爺まで浮かれたことを言い出したけど大丈夫か?


たかだかドラマを19話までしか見ていない私ですら、皇帝は、

「13爺のことは諦めろ。 他の皇子をあてがってやるから。」

って言ってるのが分ったくらいなのに・・・。

そして、その他の皇子とは、四爺や八爺ということはありえない筈・・・。


そして、四爺は若曦に楽しいことを考えて日々を送れと、

楽しいこととは、例えば、四爺の誕生日に歌う曲や披露する踊りだとか、

恋愛のせいで、いつもの冷静な判断力が鈍っている様子。


そして、若曦に宮中での処世術を伝授します。


自分を守るためには-

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心理越是害怕 脸上就越要镇静

别人摸不清你的底细 自然不会轻易出手


不安を表に出さぬことだ

腹を読まれむうちは、たやすく攻撃されん


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哪有人像你一样的  自己猴急 自露马脚

なのに君ときたら、墓穴を掘るからな。


「談笑無還期」な時間を若曦と過ごしていても、そこは四爺。


「那我走了(帰るぞ)」と出口に向かいます。


皇子がそうそう女官の部屋に入り浸っていてはマズいわけで。

てか、八爺ですら庭先に来るのがやっとだったのに、

何で4爺、14爺兄弟は、若曦の部屋にズッコンズッコン入れるのだろ?


この辺が四爺と八爺の違いよね。

若曦に対するプレゼントや手紙、配慮も八爺に比べて四爺は直球で、

その時々の若曦の心にドストライクなものを送っている。


そして、次は放送ではカットされていたけど、とっても良いシーン。


帰り際に、若曦が字の練習をした紙をスッと手にした四爺。

慌てて取り戻そうする若曦をからかいながら、


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拿这当证据


四爺: これは証拠として持っていくぞ。


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看你下回有没有进步


四爺: 次回、上達しているかどうか見るからね。


最後の四爺の表情は演じる呉奇隆(ニッキー・ウー)の往年のトップアイドル

オーラが出まくりで、キラキラしてました~。

トップアイドルは伊達じゃない。


字は書いたときの人の気持ちを表す。

筆で書かれた文字は特に。

だから若曦は四爺の手紙をお手本に字の練習をしながら、側に四爺がいるような錯覚を覚え、

そして、この後、どんなことがあってもこの手紙は肌身離さず持っているけど、

四爺も、この若曦の練習用紙をずっと持っているのかな?

そうあって欲しいな・・・と願う私がいます。


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