宮廷女官 若曦4 与えられる運命 ① | そんな感じ。 since March 28, 2005

そんな感じ。 since March 28, 2005

日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2013年03月06日(水) 晴れ


中秋節が終わると、北京には短い秋が訪れ、そして、すぐに雪がちらつき始めます。

(って、テキト~書いているが、そうなのか?)


十爺の結婚によって、皇帝にすべての命運が握られている清朝の現実に

直面した若曦は、その後、塞ぎこんでいます。


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落ち葉を見て、メランコリー。

そこに通りかかった八爺と14爺。

お転婆で元気100%だった若曦の変貌振りに、たじろぐ二人。

14爺、八爺の顔を伺って、若曦に声をかけます。


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你现在是 感时花溅泪 恨别鸟惊心 等过几日心情好了


「今の君は、時に感じては花にも涙をそそぎ、別れを恨んでは鳥の声にも心を驚かす状態なんだな。」

は? 14皇子、急に呪文のような、お経のような台詞をしゃべりだしたと思ったら、
杜甫の「春望」の一節を引き合いに出していたんだわ。
例の「国破れて山河あり・・・」という唐詩ね。

こういう台詞がさらりと出て来るあたりは、さすが皇子。


「十爺が本当に好きなんだね?」と問う14爺に、「そうよ。彼のことが好き。」と答える若曦。


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「え~~~、そうなの~~」とポカーン顔の八爺。

が、若曦は誠実で裏表のない十爺が“友達”として大好きなのだそうです。
そして、落ち込んでいる原因は、十爺の結婚ではなくて、
「あの人が十爺が望みもしない結婚を押し付けたからからよ!」と激しく罵る。

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皇帝を“あの人”呼ばわりした若曦を今回はマジで叱る八爺。

部屋に戻って、若蘭からも諭されます。

皇帝の歓心を買えば爵位が与えられ、不興を買えば九族皆殺しだと。

自分の軽はずみな行動で一族皆殺しになると思えば、若曦も大人しくするより他ありません。

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明玉との結婚が決まって以来、酒びたりの十爺を慰める若曦。
「裏表のないあなたと一緒だと私は本当に楽かった。」と。
あえて「友達として」とは言いません・・・。

ある朝、外は雪が降っていました。
上着をまとって雪の邸内を歩く若曦。

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そこにス~っと、八爺が現われ、足元を囚われた若曦を支え、手を握る。

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そのまま手を握ったまま八爺の書斎へ。

なんだったんでしょね、このシーン。
ついこの前は、激しく若曦を叱責しておいて、今日はいきなり手を握る。
その間、ずっと無言。
アメとムチのツンデレ作戦で、小娘なんてイチコロさ、てなもんでしょうか

若曦もワケワカメ。

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気が有る? 気がない?

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遊び? 本気?

とにかく八爺は人心掌握術をそなえていて、油断ならないヤツだということは分った。

さて、十爺の結婚の宴の当日
十爺の新居の前にいる若曦を見つけた四爺、すかさず「馬尔泰若曦!」と若曦を呼び止める。

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今天是十弟大喜的日子 怎么样 你也该露个笑脸啊

今日は第十皇子の祝いの日だぞ。 そのブッチョズラはどうしたんだ?

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外面都传 你为了十弟都发了疯了 但依我看你的性格 很难喜欢上 直脾气的十弟
可见你现在又如比落寞 倒也半信半疑了

「噂では、十弟の結婚で傷心だと聞いたが、私が見るところ、君の性格からして、
率直で開けっぴろげな十弟を好きになるとは思えん。
しかし、落ち込んだ様子の君を見ると、そうとも言えないようだな。」

四爺は寡黙でムダ口をたたかない男だと思っておりましたが、
今日はいきなり、しゃべる、しゃべる。
噂話から、若曦の性格分析まで、話の内容が井戸端会議のおばちゃんじゃあ~りませんか。

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四爷是想探个究竟呢 还是想借故(jie4 gu4 事にかこつける)奚落(xi1 luo4 冷やかす)一番

若曦: 好奇心でお聞きになりたいのですか? それともからかっていらっしゃるのですか?

四爺: 既然都见了面了 就顺便问一问嘛
     会ったから、ついでに尋ねたまでだ。

若曦: 六个字 既来之则安之 懂吗? 木强则折
     これを来(きた)せば これを安(やす)んず。 分ります? 木強ければ折る。

と、この前、四爺に言われた言葉をそのまま言う若曦。

この後、四爺は「対牛弹琴(馬の耳に念仏)」と言っていたのに対して、
若曦は、 「驢頭不対馬嘴(ロバの頭は馬の口に合わない→つじつまが合わない)」と言いました。

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驴头不对马嘴

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成语用错了

不意打ちをくらって、「成語の使い方が間違っている。」という四爺。

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我语文不好

「私は国語が苦手なの。」と言って、いとまの挨拶もせずに立ち去る若曦。

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就你会说成语


「あなたは成語が達者でしょうよ・・・。」とブツブツ言いながら去っていきます。

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しばらくキョト~ンとしていた四爺。
そして、ニヤリとして、妙に嬉しそう。

このシーン、妙に楽しいのですが、最初はよく意味が分らなかったんですよね。
で、私なりに考えたのは、興味深々で話しかけてきたのに、
「たまたま会ったから、ついでに聞いただけだ」と言った四爺に、
若曦は「驢頭不対馬嘴(つじつまが合わない)」と応酬したのではないかと。

四爺は、自分が言った言葉をオウム返ししている若曦が、
次は、「対牛弹琴(馬の耳に念仏)」と来るかと思いきや、
「驢頭不対馬嘴(つじつまが合わない)」と来たので、
一瞬、動揺して、、「成語の使い方が間違っている。」と言ったけど、
若曦が去ってから、彼女の皮肉に気が付いてニヤリとしたのだと思うの。

ワタシ的には、このシーンが、四爺が若曦に完オチした瞬間だと思っています。
これだけ機転が利いて、“手応えのある女”は、まず四爺の周りにはいなさそうですもん。

この後、八爺が『恋愛と結婚観をクールに語る』シーンがあるので、
それも書きたいのですが、長くなったので、続きはまた。