裁判官からの質問内容は事前に教えてもらえないので、婚約者は答えに困っていました。
味方である弁護士もここは助ける事ができないみたいです。
「あの時は婚約破棄されて辛くてお酒を飲まなければやってられませんでした…」
裁判官「第〇項をもう一度ご覧ください。先程も指摘がありましたが、婚約破棄の話が出る前も妊娠中にも関わらずあなたはお酒を飲んでいますね。」
「えーっと。この時は…少ししか飲んでないんですけど…」
裁判官「妊娠中の飲酒が胎児に悪影響を与える事はご存知ですよね？」
「ごめんなさい…」
その他の質問の答えも
「働きたくないから結婚は本心ではないです。照れ隠しでそのようなLINEをしました。」
「コロナ中のBBQは人にうつさないように気をつけていました。」
と、理解に苦しむ返答ばかり続きました。
裁判官からの質問が終わり元婚約者が自分の席に戻る時弟を見て「りくのせいで私の人生めちゃくちゃだよ。仕事も辞めたよ。黙ってお金くらい払ってよ。」と言いました。
弁護士に止められて、今度は弁護士に文句を言っていました。
裁判が自分の思った通りに進まなかった事に苛立ったのでしょう。
原告であっても時間と裁判費用は私達と同じようにかかっています。
終始余裕な態度を見せていた婚約者でしたが、不安の裏返しだったのかもしれません。
裁判が終わり裁判官が「最後にもう一度お話しますか？」と弁護士に聞きました。
双方同意しましたが、弟は「〇〇さん（元婚約者）と顔を合わせない方が良いと思うので、私は別室で待機しててもいいですか？」と聞き許可されました。
私達は待機室へ移動しました。
弟「お姉ちゃんありがとう。」
私「うん。良くここまで頑張ったね。」
弟「長かったよ。」
私「やる事やったから後は結果を待つだけだね。」
弟「慰謝料どれくらいになるかな…弁護士費用だけで100万ちょっとかかるからしんどいよ。」
私「どれくらいって言われてるの？」
弟「今朝尋問の練習をした後で言われたのは、裁判官が味方をしてくれれば50万。お金を貸した事も考慮されたら更に減額してもらえるかもって。それはかなり良いケースだけど。でも100万とかも普通にあり得るからね。」
私「裁判官味方してくれてたし、りくに有利な感じだったよ。これで判決は出そうだね。もう全て出し切ってたもん。お互いに。」
弟「そうだろうね、ここから新しい証拠も出ないだろうし、どちらにせよこれで終わりだ。」
大絶賛のボディスクラブ♡
たまには自分を甘やかせてあげましょう。
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