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地震ありましたね。
大きくぐらっと揺れたので驚いてしまいました。
地震怖いです。
続きです。
私「はい、自分で電話しました。」
警「て事はさ、電話できたんじゃない?」
私「私の話が嘘に聞こえてるのかもしれませんが、本当にずっと電話をする余裕なんてありませんでした。」
警「そうなんだ。困ったな。」
私「許せません。」
警「お母さんね、あなたと話したかっただけみたいだよ、あなたも親なら子を思う気持ち分かるんじゃない?」
私「警察の方なら世の中には虐待する親がいる事もご存知ですよね?」
警「もちろんね、私はこういう仕事をしてたから分かるんだけど、あなたのお母さんは虐待するような親じゃなかったはずだ。子供の頃殴られて育った?ネグレクトされた?」
私「そういうのはありませんでしたけど…」
警「別に答えなくても良いんだけどさ、じゃあ何で縁を切ったの。」
私「心の虐待ならありました。子供の頃から弟と比べられてバカにされ、社会人になってからは何かとお金を要求されました。だから弁護士に頼んで縁を切ったんです。」
警「大変だったと思うけど、私も兄弟がいてね、比べられてる気がしてたんだけど、大人になって兄貴と話したら兄も同じ気持ちだったみたいなんだ。親は両方愛していてもね、時には下の子を多く構ったり、よく出来る上を褒めたりするでしょ。子供はそんな事で傷ついちゃうのかもしれないけど、親も完璧じゃないからそこは大人になったんだから分かってあげても良いんじゃないかな。」
私「縁を切ってるんですよ、そんなレベルの話じゃないです。」
警「お母さんはね、あなたの性格をよく理解していて繊細な子だから責めないであげてくださいって私達に頭を下げてたよ。あなたにも言い分があるんだろうけど、少なくともそこら辺の虐待するような親とは違うと思うよ。」
私は立ち上がりました。
殴られた腕や怪我した顔、そして血で汚れた服をもう一度見せました。
私「見てください。こんな状態です。まともな人間なら一才の子供といる親にこんなになるまで暴力を振るうと思いますか?」
警「はぁ…顔は自分で転んだんじゃないの?お母さんの話だとあなたがバランス崩したって、お母さんも助けようとして手を伸ばしたけど間に合わなかったって言ってたよ。」
私「防犯カメラで確認してください…お願いします。」
警「久しぶりに会えた可愛い娘のあなたがお母さんを見るなりレストランから逃げて、お母さんも必死だったみたいだよ。引っ張ったり、押したりはあったのかもしれないけど、お母さん泣きながらあなたと話したかったって言ってたよ。」
だめだ…
精神的に不安定で薬を飲んでいると聞いたからなのか、私の話をこの警察官はまともに聞いてくれませんでした。
私「あの人に押されて転んだんですよ。とりあえず奪われたバッグとお財布は返してもらいたいです。」
警「取られたままなの?どんなのか教えてもらえる?」
私はバッグとお財布の特長を伝えました。
警「あなたの私物も入ってる?」
私「いえ、全部出したので。」
警「はい、ちょっと待ってね。」
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