最強パスポート保持者の悩み。 | *tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

*tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

何度も「おかわり」したくなる国トルコ。
勢い余って移住し、ゆるく激しいイスタンブール暮らしを堪能。満腹帰国後も、つまみ食いトルコ活動継続中!


トルコに住み始めて、感じたこと。

トルコ人は、海外旅行をするひとが少ない。 


最初のうちは
「食に閉鎖的なトルコ人だから、海外行っても食事が大変だからか。」
とか
「未知の世界に対する恐怖心が強いからか。」
とか
「そもそも、経済的に難しいからか。」
とか
「有給や祝日、激少ないもんね。」
とか
そんな風に思ってたんだけど(表現がストレート過ぎる?!)


後々、知った知識としては、上記のものにプラスして
大前提、VISAなしで渡航できる国が限られている。
ということ。

私たち日本人は、海外旅行に行こうと思ったら
航空券を手配してパスポートを握りしめて空港へ行けば、それでOK。

でもトルコ人は?

航空券を手配するのにプラスして、渡航する国によっては
VISAの申請手続きをする必要があります。
詳しいことは私も分からないんだけど
費用的にも手続き的にも結構負担の大きいものな様子。

そら、簡単に海外行く気にならないわな。


今回、VISAなしで渡航できる国の数というのを
インターネット先生に聞いてみたところ
日本はVISAなしで143カ国(世界ランキング4位)に行けるのに対し
トルコは108カ国(世界ランキング29位)とのこと。 
Passport Index参照


あれ?
トルコ、思ったよりたくさんの国にVISAなしで行けるんじゃん!!

ちなみに、どこの国に行けるのかな?と思い
トルコのパスポートで、VISAなしでどこの国に行けるかをまとめたサイト
を見てみたら。

立地的に激近なヨーロッパ諸国に、全然行けないじゃん!!!
という、きびしーぃ現実。
ナルホド・・・ですね、納得。


きっと私は、日本人の中でも海外志向が強くて
ちょっと感覚がズレてるかも知れないけど
にしても、自分の周りを見てみても、大学~社会人独身貴族時代に
海外旅行に出掛ける友達ってのは、まぁー多かったです。

気軽に海外に行かない/行けない理由
というのが、トルコにはあるんだなぁー。ということを学びました。


でですね。
実はここからが本題でして。

先日、アメリカ人の発言に、すごく驚きまして。
目から鱗がバリバリ落ちる音を聞きました。


「私、アメリカ人であることがイヤになるときがあるの。
アメリカじゃなくて、ヨーロッパのパスポートがあれば、どんなにいいことか。」

と。


へ?!
えーっと・・・

先程のVISAなし渡航ランキングによりますと
アメリカはVISAなしで147カ国に行け、世界堂々第1位
つまりは世界最強のパスポートなわけです。

そんな、世界最強のパスポート保持者の彼女が
アメリカのパスポートを手放したくなる理由。

まったく予想していなかった、その理由に
驚くと共に、ハッとさせられました。


「だって、私たちアメリカ人は、どこに行っても悪者で嫌われ者だから。」


世界各地に在住経験があり
本来なら、どこの国だって英語さえあればそれなりに生活できるのに
それでも彼女が、それぞれの国で、その国の母国語を習得しようと
努力をする理由。

アメリカ人であるが故に、敵対視されたり、嫌な思いをすることがあるんだ。
そんなの今まで全然知らなかった・・・。

最初、その話を彼女から聞いたとき
言葉が出て来なくって、思わずハグしてヨシヨシしてしまいました。


今の生活の中で、今までなかった新しい視点から物事をみて、気づくこと。
ほんと多いなぁ。

戦場と化した国から逃れて来ている人もいれば
戦場で攻撃をしている国から来ている人もいる。
そして、戦争に加担しようとしている国から来ている人もいる。

“人種のるつぼ”トルコ・イスタンブールでの生活。
カオスのような街だけど、私にとっては大切なホームです。



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