1 MAYIS 5月1日
それはそれは恐ろしい日だと、ご存知でしたか? (←おおげさ)
なーんも知らない私は、いつものように朝も早よから船に乗るべく、最寄りの イシケレ(乗船場) へ。
・・・?
目の前の光景に、思わず脳裏をよぎったのは、ますだおかだの ”閉店ガラガラ~” の画。
イシケレの入口、シャッター閉まってマスケドモ?
はて、さてはて、あれれ?
思い起こしてみれば、前日の夜、家主ちゃんが言っていた。
「明日はメーデーだから、お休みなんだ」って。
ほぉ~、メーデーねぇ。
ま、私はお休みじゃないから関係ないやね~。
な~んて
メーデーの言葉の意味もよく考えぬまま、自分には関係のないことだと思っておりました。
日本にいたときは、5月1日はゴールデンウィークでしょ?って感覚しかなかったもので・・・。
結果、思いもよらない展開に!
ここトルコでは、メーデーとは単なる 『労働者の日』 ではなく 『労働者が暴徒化する日』 なようです。
そんなわけで、その対策だかなんだか知りませんが、あらゆる公共交通機関が運転中止!
ということに。
そんなん知ったこっちゃないヤバンジュ(外国人)は、いきなりの 閉店ガラガラ~ に動揺。
とりあえず、ありったけのトルコ語で、近くにいたお兄さんに尋ねてみる。
「今日はメーデーだから
ワプル(船)も ドルムシュ(乗合タクシー) も オトビュス(バス) も タクシー もないよ」と。
・・・Σ(・ω・ノ)ノ!ホンマでっか?
こんいうとき、陸続きじゃないって大変よね~。
(イスタンブールはヨーロッパ大陸とアジア大陸、ふたつの大陸を結ぶ街なのです♡)
じゃあ、一旦おうちに帰ろうかしら・・・。
と思いつつ
でも本当に全部やってないのかなぁ~?と疑問に思い、近くの ドルムシュ(乗合タクシー) 乗り場へ。
ドルムシュといえば、前回・前々回のイスタンブール滞在時、大冒険をした際に乗った例のあれです。
* 2012年 春の大冒険は コチラ から。
* 2012年 秋の大冒険は コチラ から。
最初はハードルが高かったドルムシュも、今となっては、便利なありがたい存在になっています。
ジモティのように、もっと乗りこなせるようになりたいな~。
行先を大声で叫んでいるおっちゃんに吸い寄せられるように、ドルムシュ乗り場へ近づいてみる。
「○○まで行きたいです!」と、トルコ語で言ってみたものの、返事のトルコ語が聞き取れない。
よくある、よくある~。笑
ま、そうなると、もはやボディランゲージで意志疎通するっきゃなくなるわけで・・・必死。
すると、そんなところに、通りすがりのオキャクサ~ン!
どうやらその人も私と同じ方面へ行きたかったらしく・・・おじちゃん、まさかの発言。
「この子も一緒に連れて行ってやってくれ!」的なね。
なんと~!
実はこの現象、私、何度となくトルコで経験したことがあって、もはや “トルコあるある~” なんですよ。
こうやって自分自身が助けることができずとも、誰か他に助けてくれる人を探すところまで面倒みてくれるっていう。
まぁ!なんという優しさ!
そんなわけで、おじちゃんの言うとおり、英語が少しばかり通じるお兄さんに着いて行くの巻スタート。
でもでもね、ドルムシュに乗ったところで最終目的地には着けないってことは分かっているのです。
どこか途中のポイントでドルムシュを降り、そこから何かに乗り換えて・・・でもその乗り換えるべく交通機関だって
果たして動いているのかヤバンジュには全く分からないわけで。
本当にこのお兄さんに着いて行って大丈夫なのかの判断もつかず、思わず お助けもしもしダイヤル へ電話!
私がお世話になりまくっている、日本語が堪能なトルコ人のナタリーちゃんにSOS!
状況を日本語で説明し、お兄さんに電話を代わってもらって、ナタリーちゃんとトルコ語で話してもらい
ナタリーちゃんを通じて、このお兄さんに着いて行って大丈夫な旨を確認。
お兄さんに連れられドドドドルムシュへ~。
助手席が空いていたので、助手席のドアを開けると、同じドアからお兄さんも乗り込もうとしてくる。
えっえええ?それってまさかのー!
はいそうです。
満員御礼につき、私、運転席と助手席の間に座りました。
完全に、席ではない場所ね。
急ブレーキなんてかけようもんなら、真っ先にフロントガラスを割ってお外へ飛んで行くことになるのは
このワ・タ・シ?
神様仏様アッラー様~!何卒なにとぞ~!!!
暴徒化した労働者たちを抑えるべくスタンバイしているであろう警官たちの群れを
横目で見つつ、ドルムシュは行くよどこまでも~。
途中、どこの街だかよくわからない場所で、お兄さんと一緒にドルムシュを降り・・・
さて。
果たしてここからどうやって行くのかしらん?と思ったら
お兄さん、おもむろにタクシーを止めたではありませんか!
えっえっえぇぇぇぇ。ちょっと待ったー!
タクシーに乗ろうとするお兄さんを阻止し、「ネカダル(いくら)?」と事前確認。
だってだってー。
もしお兄さんの目的地の方が近くて、お兄さんが先に降りちゃったら、私そこからぼったくられるかもしれないじゃん!!!
言葉も道も知らないヤバンジュなんて、カモネギちゃんなんだからねっっっ。
と、タクシーに対しての警戒心がなかなか取れない私です。
相場価格を事前確認のうえ、納得のいく価格だったので、お兄さんとタクシーに乗車。
途中、心配してナタリーちゃんが電話をくれました。優
私がナタリーちゃんと話している間に、どうやらお兄さんの目的地に着いてしまったようで
「じゃあね!」と颯爽と降りて行ったお兄さん。
ちゃんと御礼も言えぬまま、お兄さん降りていちゃったな~。
なんて思いつつ・・・
オイッ!お金!!!
ひゅ~ひゅ~!この図々しさ!あっぱれです!
もはや、勉強になりますっ。笑
最後の最後まで親切なイイヒトだったら美談だったんだけどね~。
なんちゅ~、ちゃっかりサン♪
でもまぁ、ここまでお世話をしてくれたんだもの。感謝感謝だね。
てなわけで、お兄さんの親切心に感謝することにしたのでした。
もちろん、最後の最後まで親切なイイヒトも、トルコにはたくさんいますよ。
でも、こんな ちゃっかりさん もいるのですねっ。
タクシーでひとりになってからは、ぼったくられるんじゃないかと内心ドキドキしつつ、睡魔に襲われつつ。
ことあるごとにメーターが一気にあがってやいないかチェックしつつ・・・Zzz・・・いかんいかん!
そんな私の心配をよそに、正規価格にて、無事タクシーを下車。
ここから先は、交通規制がされてて車が入れないよ~。
とのことなので
ダイジョブダイジョブ~。ワタシ、ココカラアルクアルヨ~。ゆうて、タクシーの運転手さんとさようなら。
さて、あとは20分くらい歩けば目的地に着きますよ~。
てな時に、目の前に広がる光景にビクリツ仰天!なんちゅー光景やー!
・・・んもっ。
うっかり長くなってしまった本日のtapi旅ちゃん。すっかり書き疲れてしまったわたくし。
そんなわけで、まさかの続きはまた明日~。