もともとの動詞の表記ルールは変わっていないのに、複合語のうちの一つだけなぜか表記が変わってしまった、昨日の記事と似たパターンです。
「似た」というのは、昨日の動詞「なす」は平仮名表記一択ですが、今日の動詞「なる」は、以前記事にしていますが、「なる」と「成る」で使い分けが必要であるという違いがあるための表現です。
そして、この「成る」は「事が成る」「なせば成る」「~から成る」なんかの場合に用いるものであり、「成り手」の意味は「それになる人。それになろうという人」(デジタル大辞泉より)ですから、意味的にはどっちかいうと用字用例辞典の「なる」に近いというか、上記のデジタル大辞泉の意味は用字用例辞典のルールでは明らかに平仮名表記するものであります。
つまり、普通に「なる」と「成る」の使い分けだけ意識していたら100%間違うということです。
ただ、用字用例辞典を冷静に見てみると、「成り」で始まる複合語で載っているものは、全て漢字表記になっています。ある意味シンプルになったとも言えるでしょう。
まあ、私は一括変換しますけどね……。新ルールを身につけてスムーズに仕事できるようになる日が遠過ぎて、というかそんな日が来ることが全くもって想像できず、気が遠くなりそうです。