多分これまで触れたことのないパターンです。
音が同じ複合語で、後半の漢字が表記変更になった挙げ句に、片方は複合語の送り仮名の特例が適用されてしまったという、混同してしまいそうでたまらないものです。音は同じとはいえ意味は全く違いますから、漢字自体の表記を間違えることはないでしょうが、「て」を入れる入れないは非常に間違ってしまいそうな予感がします。
しかも、複合語の送り仮名の基本ルールどおり、動詞だと普通に両方とも「て」が入りますから、混乱すること間違いなしです。
例)庁舎建て替えは来年度以降の予定だ。
庁舎は来年度建て替えられる。
財布を忘れてしまったので、ちょっと立て替えておいてくれないか。
日本では、民事法律扶助制度により弁護士費用等の一時立替えが可能である。
さらに言うと、「立替え」は、言葉によっては「え」の表記も要らなくなります。用字用例辞典の「立替え」の項に表記の例外として記載されています「立替金」(※「金」はほかの言葉に置き換えてもオーケー)、単独で項目としてある「立替払い」などです。
ちなみに、「立替え」の用例にありますが、「立替え施行」は「え」が消えないようです。
……もう覚えるのを諦めていいですかね?(泣き言)