旧ルールで苦労して覚えたものが、今回の改訂で表記変更になったものです。
旧ルールのとき漢字表記で、お客様の要望で平仮名表記のこともある言葉でしたが、平仮名表記になりました。多分一般的にも平仮名表記のほうをよく見ると思います。
ただし、動詞「済む」の表記はそのままであり、その活用形である「済まない」は漢字表記のままです。しかも、「済む」の否定形の「終わらない」という意味だけではなく、「すみません」同様に「相手に謝罪・感謝・依頼などをするときに用いる語。申し訳ない」(デジタル大辞泉より)という意味のときもです。
例)すみません、先ほどの発言に間違いがありました。
彼には済まないことをしてしまった。
用字用例辞典では「済まない」の項目が単独であり、その表記の例外として「すみません」の記載がありますが、「済む」と「すみません」の項目だけ確認して「済まない」は漢字であることを見逃してしまいそうで危険な感じがします。