個人的に、前記事にした「いただく」ぐらいやばい言葉です。
もともとは全部「いたす」の平仮名表記でしたが、このたびの改訂で使い分けが必要になりました。
用字用例辞典の例と辞書の意味を見てみると、普通に動詞として用いるときは漢字の「致す」で、「する」の丁寧語、謙譲語、尊大な言い方のときは平仮名で「致す」のようです。
例だけデジタル大辞泉から引用します。
★「致す」のとき
・遠い祖国に思いを致す
・私の不明の致すところ
・遠く京師を離れていたので、玄機がために力を致すことができなかった
★「いたす」のとき
・努力をいたす所存です
・御指示どおりにいたします
・私から話をいたします
・ いい香りがいたします
・あと数分いたしますと重大発表が行われます
・何をいたしておる。早くいたせ
・無用の殺生をいたすでないぞ
・お静かにお願いいたします
・御一緒いたしましょう
・即刻、返答いたせ
圧倒的に従来どおり「いたす」と表記することのほうが多いですし、「致す」と記載することを忘れてしまう自信があります。もちろんこれも納品前チェックリストに追加です。