これも鼻血が出そうになった新訂での変更です。
もともと「関わる」は、個人的には漢字で書く癖がついていたんですけど、用字用例辞典の前のルールでは平仮名表記でしたので、必死で覚えたものになります。何しろ同じ字の「関する」のほうはもともと前のルールでも漢字表記でしたしね、それはそれは苦労したものです。
今までこのブログでネタにしたことがなかったのがびっくりなくらいのものですが、それが今回の新訂では漢字表記に……!!! ええー……。
それも、平仮名表記のときは「かかわる」と打ってそのままエンターキーを押していたので、幾ら単語登録していても全く効果がありません。もうとにかく泣きながら覚えるのみです……。(なお、こんなのが山ほどあります。本気で泣けます)
それで、その必死で覚えつつもとにかく用字用例辞典をなめるように確認しながら作業を進めている中で、エクセルで作っているマイ辞書をメンテしていたら、ふと、「かかわらず」という項目が目に留まりました。
「関わる」が変更になったのだし、当然漢字表記ですよねと思いつつ念のため調べてみると……、新訂用字用例辞典の172ページの左上から5番目の項目として、しっかりと「かかわらず」があるではないですか!!!!!!
「えええー……」と思って、いつも使っているデジタル大辞泉を調べてみますと、「かかわらず」の項で、漢字表記の候補としては「拘らず/係わらず」と記載されていました。ええええー……。
その辞書ではそもそも「《動詞「かか(係)わる」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連用形》(「…に」「…にも」のあとに付けて用いる)」(デジタル大辞泉より)と記載があったので、間違いなく「関わる」の関連語なんですが、なぜか日本語としての表記では「関」が除かれているという……。えええええー……。
新訂のルールにのっとるようになってから衝撃の毎日です。日本語って難しいですね……。
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余談ですが、このブログには、どのサイトから飛んできたか、例えば「www.google.co.jp」のようなドメイン名だけが分かるような超簡単なアクセス解析がついていまして、それを見ていると、まれに海外の検索サイトから来られた方がいらっしゃることが分かります。
多分日本語を学んでいらっしゃる方なんだと思いますが、申し訳ありません、このサイトは、日本語の中でも日本速記協会というところの標準用字用例辞典というローカルルールについて記載していることがほとんどです。例えば新聞なんかとは結構ルールが違います。同じ日本語の中でもいろいろルールがあるのです。
たまに「辞書で調べたら」云々と書いている部分は日本語としてのルールですけど、非常に少ないです。そこはお気をつけて御覧いただければと思います。