ATOKを使ってみました。 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

このブログでは今までさんざんMicrosoftIMEについて、使いづらい、間違いを誘発するなどとさんざんな評価をしてまいりましたが、このたびパソコンの買いかえに当たって私は、ATOKがプレインストールされているパソコンを選びました。

 

ATOKというのは、検索していただければ詳しくわかるので簡単に申し上げますと、もともとは一太郎というワープロソフトについていた日本語入力システムです。何か新井素子先生の「星へ行く船」シリーズを思い出しますが、あれは「太一郎」だったのでちょっと違いますね。

昔は多くの会社でワープロソフトとしてWordではなく一太郎を使っていましたので、日本語入力システムもATOKを用いていましたが、もう10年以上前でしょうか、ウインドウズが勝手に日本語入力システムをMicrosoftIMEに切りかえるようになったりして非常に使いづらくなり、そしてWordが無料でついてくるようになってからは一太郎をパソコンに入れなくなったので、私もずっとATOKからは遠ざかっていました。

 

通常使うにはMicrosoftIMEで余り問題ないと思うんですが、テープ起こしの仕事では1日で6万字ぐらい日本語を入力することもありますから(私の場合)、少しの使いづらさが積もり積もって多くの時間ロスになります。それで人からもATOKがよいという話を聞いておりましたので、今回パソコンを買いかえるに当たって、違うメーカーの同スペック、同値段の2機種のうち、最後の決め手をATOKが入っているか入っていないかというところとして選んだわけです。

 

前置きがえらく長くなりましたが、結論として、ATOKにして大正解でした。

まだそんなに使っていないので細かいことは言えませんが、予測入力がすごい頻度で出てくるのでそれをしっかり利用すれば入力のスピードが上がり、また、変換候補も、この間記事にした「刮目」の間違いのようなものは入っていません。

さらに、間違った変換をした場合MicrosoftIMEは確定前にBSキーを押したら変換結果が削除されるのですが、ATOKでは変換前の状態に戻るので、修正がスムーズです。

その上、変換したとき変換候補の右側に赤字で、自分がユーザー辞書に登録した注釈が表示されるので、ちゃんと注釈に意味や用字用例辞典の表記ルールである旨を記載していれば、迷わずリターンキーを押すことができます。(私はこれまでMicrosoftIMEでユーザー登録するときでも注釈にそういうものを入れていましたが、MicrosoftIMEではその内容を表示するにはもう一手間要りました)

つまり、効率的に入力できる上に間違う要素も少ないわけです。

もっと言うと、これまでMicrosoftIMEでつくっていたユーザー辞書も簡単にインポートすることができまして、非常に快適に使えております。

このようにメリットがとても多いので、私はテープ起こしなど日本語入力をたくさんされる方には非常にお勧めしたいです。

 

ただしデメリットとしては、プレインストールでないと別に購入しなくてはなりませんし、たまにウインドウズが勝手に日本語入力システムをATOKからMicrosoftIMEに切りかえてしまうということもあります。(私はキーボードの設定でMicrosoftIMEを削除したらなくなりました)

というわけで、別購入はお金もかかるし微妙かもしれませんが、パソコン買いかえのときにはATOKプレインストールかどうかということもぜひ考慮に入れてみてください。もし考えているのが同じ値段の機種であるのなら、ATOK入りのパソコンを選ぶメリットは非常に大きいと思います。

 

なお、私は次に買うパソコンにATOKが入っていなければ、ATOKを購入しようと思います。もうMicrosoftIMEには戻れない!

※ジャストシステムの回し者のようですが、そうではなく、個人の率直な感想です。