先日「たつ
」と発音する動詞について、「時間が経過する」の意味の「たつ」を除いては漢字みたいな記事を書いたと思います。
というわけで、「たてつけ」と聞いたとき、当然「立てつけ」か「建てつけ」なのだろうと思われるかと思いますが、なぜか平仮名で「たてつけ」となっております。
(例)ドアのたてつけが悪いので、ちゃんと閉まらない。
「建てつけ」と書きたくなりますが、ルールなので平仮名書きになります。
さらに付記しておきたいのが、この「たてつけ」は、上記の例の建具に関することだけでなくて、最近は、「構造」や「仕組み」などの意味で使われていることが見受けられます。
その例を挙げてみます。
(例)この制度のたてつけについては、もう少し検討していただきたい。
文脈から大体の意味はわかるんですが、そんな意味で使われることがあることを知らなかったので、意味が通らないと思いいろいろ調べてみたところ、辞書には全く載っていなくて、でも国会等では結構使われていることがわかりました。
国会議事録を検索してみたところ、平成17年からぽつぽつと登場してきて、平成22年あたりから徐々にふえ始め、現在、過去1年間で100弱もヒットするような言葉になってきているようです。はやりの言葉なのかもしれません。
こうやって言葉の意味は変わっていくんだという過程を、目の当たりにした気がしました。
そのうちこの意味も、辞書に載るようになるのかもしれませんね。