チック・コリアのスペインと言えばジャズをやっている人で知らない人はいない。
先日、皆で集まってひと通りリハーサルをしてその後、秋のジャズ祭に向けての選曲の話題になった。ネット上での話だが、ドラムでリーダーの女の子が冗談半分でスペインを候補にあげてきた。どう考えても冗談だと思うが、まんざらでもないようだ。
そこにサックスのベテランの方が、「スペインをやったら絶対盛り上がりますよ。せっかくですからお祭り気分でやっちゃいましょうか?」と書き込んできた。
この感覚が、分からない。
ジャズ祭と言えば、ジャズを普段聴かない人達が、たまたま時間があるから行ってみようか、ぐらいの気持ちで来ている人が多いと思う。どこかで聴いたことあるけど曲名は分からない。そんな曲がちょうどいいのだと思う。
スペインという曲は、ジャズをやっている人が自分の腕試しのように演奏する曲だと思う。
僕からするとこの曲を演奏出来る人は、ジャズ演奏の黒帯だと思う。演奏する技術の目安だ。メロディー自体は、挑戦的なフレーズではあるが綺麗な曲とは思えない。僕自身、この曲は演奏することはないなと思っていた。曲を否定している訳ではない。上手い人が演奏するのを聴くのは好きだが、自分が演奏するには難しいし、難しすぎて楽しめない。これから練習したとしても楽しめるくらい上手くなるには時間がかかり過ぎるような気がする。
それに肝心なことは、ジャズをあまり知らない人は、ほとんど聴いたことがない曲だと思う。そんな曲をジャズ祭で演奏してみようかという感覚が僕には分からない。
結局、僕がかなり消極的な内容のコメントをしてスペインを演奏することは避けられそうだ。
ジャズに詳しくない人が聴いても楽しめる曲がいいと思うのだが。。。。6