
最近少し時間が出来たので買ったまま読まずに積んで置いてある本の消化です。
「横浜大戦争」
もはやいつ買ったのかも忘れましたがw
さて、まずはコピペ内容紹介↓
ランドマークタワーの六十八階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。
大洋ホエールズのユニフォームを着ている保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹、それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑の擬似家族、横浜中心部を司る中・西の姉弟などが、横浜の“中心”を決めるべく、くんずほぐれつの戦いを繰りひろげる。
舞台は旧ドリームランド、山下埠頭、こどもの国などに展開し、驚くべき結末が待っている…。前代未聞にして空前絶後のエンタテイメント長編。
※ネット情報より
私は生まれは港北区〜緑区に引っ越し、その後緑区が分割され都筑区民になり、現在は保土ヶ谷区民
祖父母の家が戸塚区でしたので、ドリームランドは幼少期の思い出にはよく登場しますし、「こどもの国」なるものも、子供の頃に家族でよく連れって行ってもらいましたし、高校の時のマラソン大会も「こどもの国」でしたね(懐かしいw)
祖父母の家も河川工事による引っ越しで戸塚から分割された泉区に移動しましたので、その辺りにも多少の所縁があります
こんな感じで横浜でそれなりの時間を生きていると、区によって色々と個性がある事は当然ながら認識していきますので、横浜市民からしたら結構ツボにハマる描写もあって面白いんですが、逆に市外や他県の方々からするとあまりピンと来ない部分も多いのでフルで楽しめるのかな?なんて疑問も抱いてしまいますw
まぁ銀魂のパロディーネタが10代の若い子達には伝わらないんじゃないか?的な感じですね
本書では横浜の歴史の中で分割されてきた区に、それぞれに該当する土地神が割り当てられ人間に紛れて存在している訳ですが・・・
各自人間社会において様々な職業に就いていたり、区の分割に相応する親子・兄弟・姉妹の様な擬似的な家族関係を築いていたり、それぞれの神の持つ「神器」にも歴史や土着的な要素が付与されていたりと
因みに神器はBLEACHで言う所の斬魄刀みたいなニュアンスで言えば分かりやすいですかね
(ジャンプ作品からの引用ばかりですいませんw)
特にネタバレ的なストーリーに関する私見は省きますが、色々な「横浜あるある」が付与されていますので、横浜市民であれば彼らの人間関係と戦いの双方で面白く読めるお話だと思います。
余談ですが「保土ヶ谷の神」が主人公的な立ち位置に居るので、現保土ヶ谷区民としてより主観的に見れたのかもしれませんねw
面白かったのですぐにブックオフに駆け込み続編も読んでみましたので、以下はサクッと

「明治編」
スピンオフ的な感じで明治時代の横浜を描いているのかと思いきや普通に1作目の続編でしたね
ひょんなキッカケで過去に送られてしまった保土ヶ谷区・西口・中区の神の3人が明治時代の横浜で起こった事件に巻き込まれて・・・
そんな感じです
本作は主に事件の謎を調べて犯人を捕まえる的なミステリー要素が本筋ですが、「古代神器」なる厄介な武器が新たに登場している事やちょっとした恋愛モノ的な要素・タイムトラベル的なネタが面白ポイントですかね?
1作目で登場した土地神の中からは基本的に3人しか登場・活躍しないので若かりし日の横浜の神や区政が敷かれる前の橘樹・鎌倉等の、その当時の土地神との絡みなんかは歴史的観点から興味深いし「明治時代の横浜」という舞台がとても素敵に描かれていると思いました

「川崎・町田編」
こちらも何となくサブタイトルを見るとスピンオフかなと思ってしまいますが続編の3作目
まぁそのまんまですが「横浜VS川崎・町田」と言った戦いが描かれます。
川崎市内には川崎区・麻生区・宮前区なんかで分かれてますので、1作目の「大戦争」的な感じを踏襲しつつも町田に関しては「市」であり、この辺のローカルネタを絶妙にぶっ込んできてましてw
例えば「町田って東京都だけど、もはや神奈川県だよね」とか「町田って相模原市の中の地名だと思ってた」みたいな風潮は実際にありましてw
(※僕は町田好きですよ)
もしも土地神が本当にいるなら「そりゃ怒って戦争ふっかけるわな」って思っちゃいますもんねw
読んでて楽しかったんだけど、物語終盤に関しての流れは個人的に「そんなのありかよ?」って突っ込んでしまう感じで少し物足りなかった感がありました
ともあれ以上3冊を楽しく拝読させていただきました。
以降の続編がありそうなニュアンスがラストに見受けられましたが、どうなるんでしょうね?
県内だとVS湘南とか、県外ならVS東京23区とか?
いずれにしても、また続きが出るのなら読んでみたいなと・・・
そんな読書時間でした。