その13:
学童前期は
親しい友達を
通して自分を知る
この時期の子供は、
自分自身を知るために
友達が必要です。
子供たちは遊びの中で、
相手と自分の意見や考え方が
違うことに気が付きます。
そして、
ある時は自分の意見を通し、
ある時は友達の立場や
主張を認めて
その考えを優先させるなど、
友達の能力や性格を見ながら、
自分の取るべき態度や役割を選択し、
臨機応変に振る舞うことが
できるようになっていきます。
つまり、
相手を理解することによって、
自分の考えや
価値観を見つめ直し、
自分がどのように行動すべきか
判断できるようになっていきます。
このように子供は、
相手を理解することと
自分自身への認識を深めることを
同時並行でやっていきます。
つまり友達への共感や
理解が深まれば深まるほど、
自分への理解も深まります。
思春期になって、
非行や不登校などの
様々な問題が発生しますが、
そのほとんどの子供達が、
お互いに共感しあえるような
良い友達を得るすべを
身につけないままに育った、
孤独な子供たちと言えます。
