怖いモノ見たさ・・・って、ありますよね。
泊まった山奥の旅館で、仲居さんに部屋を案内される途中の廊下で、
ふと立ち止った仲居さんが一つの部屋の扉を指さして・・・。
「この部屋には、絶対に入らないで下さい」
なんて言ったりしたら・・・・。
その日の晩に眠れなくて廊下を歩いていて、その部屋の扉がわずか
に開いているのを見てしまったら・・・。のぞいてしまうと思います・・・。
・・・・・・・・・・。
そんな感じで、昨夜は【貴族探偵】の、第四話を見てしまいました。
(もう。見ないって決めていたのですが)
期待にたがわず!
突っ込みどころ満載でした。
貴族探偵の予告を見てみると、こんな風に期待をあおっています。
【斬新かつ、精緻なトリック!過去に例の無い強烈なキャラクターが
融合した、奇跡の本格ミステリー】・・・って、ハードル上げ過ぎです。
通常、最近のドラマは、ワンクールが9話~12話くらいのようですが、
推理物は中の2話~3話は数合わせのイマイチの回があるものです。
それが、この貴族探偵は、ここまでの全ての回がスカです。
全てのトリックに無理があり過ぎます。
昨夜のトリックも、ひどいモノでしたねえ。湯船から上げた死体は
引きずられて床を血で汚しているのに、湯船の中は血で汚れていな
かったですし、死体は湯船の中に入れた時点で死後硬直していた
そうなので、そもそも、あんなに床を汚すほどの血が出るとも思え
ません。
一番笑えたのは、密室のトリックとも呼べるモノで、
吊り橋が落とされたのですが、その吊り橋の復旧方法
です。
文章で分かりやすく言うと、A地点とB地点を結ぶ吊り橋があると
想像して下さい。
B地点側の吊り橋の根元を切ると、橋はA地点側のガケにぶら下がり
ます。
今回の橋の復旧方法は、B地点側から垂れ下がった橋の切れた
部分にロープを掛け、引っ張り上げて元に戻すという方法
でした。
たった一人の力で!
その作業はマンガで表現されたのですが、よーく考えて下さい。
人間一人の力で、橋が持ち上がりますか?
話の冒頭に、その吊り橋が出て来るのですが、何十メートルもある
橋です。
おそらく重さは数百トンあると思います。巨大なクレーン車でも無け
れば不可能な作業です。
ネットで調べて見ると、その橋のロケは奥多摩の【しだくら橋】で行わ
れたそうです。 リンク可 ↓
全長が67.15mあるそうです。
この吊り橋を、一人の人間が持ち上げたことが、さらりと語られるの
ですが、自分は思わず。
「おい!」
と、突っ込んでしまいました。
そして、その時に同時に、ふと思いました。
この小学生でも、アホかいな!と言える
レベルの物語を、プロの脚本家が書くワケが無い!
全国放送で、局の威信を掛けて制作しているドラマなのです!
そう思うと、第一話からの数々のデタラメとも思えるトリックの全てが、
計算されたものではないかという疑念に行きつきました。
それ以外に考えられません。【貴族探偵】は、笑えるレベルのトリック
をワザと放送しているのです。
つまりトリックまで喜劇にしているのです。
これは深い! 深い物語です。
話の最終話では、最後の最後に、そのことが理解できる終わり方に
なるはずです。
・・・怖いもの見たさで見て来た【貴族探偵】が面白くなってきました。
次回も突っ込めるところを楽しみながら見ることにします。
突っ込みどころは、またここで発表したいと思います。
本日は、これまで!
追記:
どこかで書いたのですが、嫁さんにドラゴンボールで、孫悟空やピッ
コロが空が飛べるのは、宇宙人だから良いとして、地球人のクリリン
が飛べるのって、おかしくない?というと。
(舞空術「ぶくうじゅつ」という鶴仙流の技ということになっています)
「マンガだから、何でもアリじゃね?」
と言われました。
そうですよね。貴族探偵も喜劇ドラマだから、どんな恥ずかしいトリッ
クもありじゃね? ・・・の気持ちで見て行くこととします。
おわり