たわごと107(ディープダンジョンⅡ) | 単車の虎ブログ  さらばモバゲー単車の虎 度々たわごと

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単車の虎ブログ第二章。配信停止のその日まで。新たな気持ちで再開したつもりが、今はただの課金ゲームになり下がり、惰性で続けることに・・・ブログはもはや「たわごと」のみとなっております。

昨夜の続きです。




現地添乗員は「呉」さんという、おばちゃんでした。魏・呉・蜀の呉です。


と、自分を紹介していました。


分かった人が何人いたのかは知りませんが、三国志の孫権が率いて


いた国ですね。




来月に大阪に遊びに来ると言う話を聞いた後に、土産物屋に行った


のですが、【黒い恋人】というお菓子があって、台湾では定番の菓子


だそうです。




呉さんが、「日本では”白い恋人”。台湾では”黒い恋人”と言ったの


で、すかさず。「大阪では”面白い恋人”」って言ったのですが、呉


さんには受けず、きょとんとした顔をしていました。




「面白い恋人知らないのですか」と言うと、知らないと言っていました。


大阪に行ったら、吉本新喜劇の「なんば花月」に行けば売ってると


言っておきました。




受けなくてガッカリでした。


(大阪人には受けるから、次に来た大阪人に言って見てと、告げて


おきました)




・・・・・・・・・・。




たわごとです。




台湾の「夜の大人の遊び」は後日書きますので、今回は置いておい


て、「大人の遊び」に行かなかった数人で、ぶらぶらと夜の街に出か


けました。




とにかく。日本語の通じない店で夜食を食べようということになりまし


た。


せまい路地の店屋が並んでいる場所を選んで歩いてゆくと、道の


両脇にバイクがズラッと並んでいて、車が来るとギリギリ通れるような


道に出ました。




後で聞くと、ナンタラという有名な夜店が並ぶ通りだったようです。


そこの一軒をのぞくと、現地のアベックが一組ご飯を食べていました。


店主らしい、おっちゃんがいたので「焼き餃子ある?」と、日本語で


聞いて見ました。




台湾では、たいていが「水餃子」で、焼き餃子は日本人が行くような


レストランでしか置いていないようです。




おっちゃんは愛想良くうなづいて、奥に入って餃子のカタマリを持って


来て見せました。


「どーなるか分からないけど、ここにするか」と、みんなで言って店に


入りました。




六畳くらいのタタキの食堂で、テーブルが三つあり、現地カップルが


一つに座っていました。


自分らも、その一つに座りました。




「トイレは?」と、料理に奥には入ったおちゃんの代わりに出て来た


おばちゃんに聞くと、奥を指さしたので入って見ると、四畳ほどの


簡易な調理場になっていて、その調理台のスグ横が一角区切られて


いてトイレになっていました。




トイレに入って小便をすると、板一枚横で、調理をしている炒め物の


「ジャー」という音と、自分の「ジャー」と言う音が、同時に聞こえます。




「ディープだろ!」




思いながら小便を済ませ、食堂に帰りました。そしてみんなに「何を


頼んだの?」と聞くと、壁を指さして「これを十個」と言いました。




本当は焼き餃子が良かったのですが、言葉が全く通じないので、


適当に頼んだようです。




やがて出て来たのは「蒸し餃子」でした。しかも、五十個くらいありま


す。店をのぞいた時に見せてくれた餃子のカタマリを、全部調理した


ようでした。




「全部食えんぞ」・・・困ったのですが、結局、カップルと、後から入っ


て来た現地の人に手伝ってもらい、何とか食べることが出来ました。




「ディープだろ!」




料金は信じられないくらい安かったです。




・・・・・・・・・・。




二日目は、「日本語が通じない、ちゃんとした現地の人が行く店」を


探しに行きました。


結局、前の晩に食べた店の近くで、そこそこ大きな店に入りました。




ブログを書くつもりだったので、何を食べたか今回はメモしておきま


した。


高麗菜水餃五粒。韭菜水餃五粒。どちらも蒸し餃子で各100円です。


つまり一粒20円です。安い!


(これは、そこそこ食べられました)




味があまり付いていなかったのですが、周りを見ると小皿にタレを


入れて、それに付けて食べていました。


店員に身振り手振りで聞いて、入り口横にある小皿に、好きなだけ


タレを入れて来るシステムだと分かりました。




次に何か分かりませんが、牛肉湯餃と、酸辣湯餃と書いてある物を


一つずつ頼んで見ました。


嫌な予感はあったのですが、これはきつかったです。スープの中に


水餃子みたいなのが入っている牛肉湯餃の方は何とかイケましたが


もう一つは、パクチーもですが、八角が効きすぎていて、誰も食べら


れませんでした。(これは各300円です)




口直しを頼もうと、店の壁の写真に大きく載っている「牛肉麺」を頼む


ことになりました。


五人で行っていたので大小ある方の小を五個頼もうと言うことになり


ましたが【もしや!】を考えて、取り合えず一個だけ注文しました。




小を頼んだのですが、出て来たのは大でした。代表して一人が食べ


たのですが、一口食べて「これは食えん!」投げ出しました。


「肉は食えるだろう」と別の一人が挑戦しましたが「パサパサ」でダメ


となりました。


一個だけにしておいて正解でした。




それでも周りを見ると、店は満員に近い状態で、地元の人たちが


大勢入っていて、美味しそうに食べていました




そう言えば台湾は外食文化だそうです。一緒に行った一人の人が、


昔は腐りやすいモノのニオイを消す為に、もっとパクチーや八角の


量は多かったらしいと言っていました。




なかなか「ディープ」な夜でした。




・・・あ。観光の話が書けていませんでした・・・一つだけ、あの有名な


【千と千尋の神隠し】の舞台のモデルになった


という、【九份】のことを書いておきます。


(千・・・は、あくまで、そう言われているだけで本当はデマらしいです)




九份は(きゅうふん)と読みます。昔、ここには九軒の家があって、


買い出しに行く時は、「九人前」買って来たことから付いた地名だ


そうです。(現地添乗員さんが、そう言っていたと思います。ウロ覚え


です。違ったらゴメンなさい。NETで検索しましたが出て来ませんで


した)




豎崎路(スーチールー)という階段の両脇に店が並んでいて、一番上


には九份小学校があります。


観光順路は階段の一番下から上がって行く道と、基山街(ジーサン


ジェー)という通りを通って、階段の中腹に出て、下へ降りて来る道が


あります。




自分らは基山街を通りました。


この通りは本当に超ディープでした!




幅二メートルほどの石畳の道の両側に、ビッシリと土産物屋が並ん


でいます。食べ物も多く売られています。


もの凄い喧騒です




夜に行ったので、頭上には多くの赤いチョウチンが並んでいて、


良く見ると、その上には一階の賑やかな店とは対照的な暗く明りが


灯っていない二階・三階のシルエットが浮かんでいました。


(明りが届く範囲しか見えないので、いったい。何階建てだろうと


思うくらいの階数でした)




ちょっと食用の油で濡れて、滑りやすくなった石畳を歩く観光客の


多いこと多いこと・・・。半歩ずつしか進めないくらいの密度です。




そして強烈なニオイ!。くさい!クサイ!KUSAI!


ヘタしたらゲロを吐いてしまいそうなレベルです。




隣を歩いていた、若い日本人の女性観光客の声が聞こえました。


「臭~い。この下水のニオイ。耐えられない~」


「鼻で吸わないで、口で息した方が良いよ」




・・・どちらにしろ、身体に入って来るのは止められないのですが・・・


女性観光客は、下水と言ったのですが、これはパクチーと八角の


ニオイに魚の煮汁やら、焼き肉のニオイが混ざったモノでしょうね。




通りには、たまに狭い側道があるのですが、登って行く道も下って


行く道も、外灯らしき明りは無くて、通路の明かりが届かない先は


真っ暗な闇に階段が消えて行っています。




まさに! ディープダンジョンです。


あの闇の先から、モンスターが出てきそうです。


もう、魔窟に迷い込んだような雰囲気です。




おそらく世界で一番臭い人気観光地ではないでしょうか。もう二度と


行きたく無いですが、夜空に浮かぶ九份の街並みは、間違いなく


幻想的で美しい光景でした。




本日は、これまで!





追記:


台湾には中国共産党との戦いに敗れた蒋介石さんが、何万点もの


宝物を持って逃れて来ていて、その宝物を飾った博物館があります。


国立故宮博物館です。




そこに行った時に、添乗員さんが龍の絵が描かれた皿を指して、


「指が何本ありますか?」と言いました。


「五本」と答えると。


「五本の指の龍が描かれたものは、皇帝が使用したもの」と言いまし


た。




続けて「四本指の龍は、神様に捧げるモノに描かれています」


と言いました。




それから・・・と思ったのですが、その後は何も言わないので、こちら


から、「呉さん。三本指は?」と聞くと。




「三本指は将軍の使ったモノ」と言われたので。


「日本では妖怪人間ベムです」って言ったのですが、キョトンとして


いて、受けなかったです。




【 リンク 妖怪人間ベム 




さて、次回は、ディープダンジョン最終話のつもりです。本来は避け


て通れない、夜の話を書くべきか、書かざるべきか・・・ブログの


性質上、書かない方が良いと思いますが、明日の気分で考えます。