登校する、しないの境界線

 

 

 

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皆さんが過去に書いてくださった経験談は色褪せることなく新規の親御さんの役に立っております。経験談を書き込んでくださる親御さんたちには感謝しかありません。今後も皆さんの活発な交流の場として活用していただけたらいいなと考えております。

 

 

 

新年度から心機一転登校してくれるんじゃないか?と淡い期待を抱いていた親御さんがあちこちで玉砕始めた頃でしょうか?回復期になると、子供たちは登校を意識し始めます。

 

意識したからと言ってすぐには登校しません。

意識して、頭の中で何度も何度もシミュレーションして、行けそうだ!となると登校をし始めます。

 

想像って大切で、不登校児は何万回もシミュレーションしますから、実際に通学路や担任を確認し安心できると最初のハードルが下がります。ですので、登校に関するワードが不登校児から出てきたら一緒に担任に挨拶に行ったり、来てもらったり交流を深めておくことはとても大切なことになります、

 

そして心理的登校ラインを超えて登校を始めたとしても

 

まあ、あーだこーだ言いますよ。

担任が悪い、教室の雰囲気が悪い、もうグループが出来上がっている、嫌いな子がいる、雨が降った、髪型が決まらない、制服のシワが、車で送ってくれないならいけない、校門に立ってる先生が怖い。

 

けれど、担任がいい人で教室の雰囲気が良くて、グループが出来上がってなくて、嫌いな子はいなくて、晴れてて、髪型が決まって、制服はパリッとして、車で送ってもらって、校門に先生が立ってなくても、登校はできません。

 

ごちゃごちゃ言っているうちはまだマシではあるんですが、

それを真に受けて登校できない理由を学校側に協力してもらって潰しても意味はありません。

 

安定的な登校を目指す、及第点は6〜7割以上の出席率。休んでも翌日に何事もなかったかのように友人に声をかけ、シレーっと登校できるかどうか?

このぬるい登校を繰り返しながら、安定的な登校につなげていきます。たった1日休んだだけで人生終わったみたいに思われる親御さんが多いですが、ここで落ち着いて何事もなかったかのように翌日に行かせることができるか?がポイントになります。そもそも回復期なんてトライ&エラーの大荒れがデフォルトですから覚悟して臨んでください。

 

外出のリズムを途絶えさせてはいけないと学校にいけないならイオンへGO!みたいな親御さんがいましたが、それはいらんお世話です。「登校しなかったらどう?結果つらくない?」とここは本人が感じるべきだし、疲れ切っている場合もあるので心を休めるためにもダラダラするべきです。

 

このダラダラ登校も含め、登校をクリアできる子たちというのは、実は3月の時点で決まっています。3月にちゃんと寝て食べて週5に近い形で自発的な外出もできて、家庭内で笑顔が出ている子たちは登校します。昨日までは鬱だったのに、ある日、突然目が覚めて、心を入れ替えて登校を始めるなんてことは絶対にありません。本人の勇気や頑張りがどうのこうのが影響するのは最後の最後のスパイス程度です。

 

不登校中の私もボッチだの、同級生が子供っぽいだの、学校が遠いなど言ってましたが、

回復して、大学に行くと決めて、図書館で勉強して、受験して、結果出るまで落ち着いて待って、主治医に合格を報告して、入学準備して、当然最初は誰もがボッチで、それでも行きます。まあ、そのうち友達もできるだろう・・・と、それほどの危機感もなく通っていて、必要があれば隣の子に時間割を聞くこともできるし、時間割によっては誰も知り合いがいなかったとしても、さっさと授業を受けて帰宅します。

 

大学時代も、どん底を見ているので、今さら人気者になりたいとか、モテたいとか、頭がいいって思われたいとかなくて、むしろ、別にぐいぐいくるって思われても平気だし、根暗だと思われても平気だし、

 

じゃあ、なぜ平気になるかと言えば、回復するとキャパが大きくなって多少のストレスは気にならなくなります

 

それをどんなに気力でカバーしようとしてもどうもなりません。だから、心機一転頑張ってみたけど無理だった場合は「まだ回復が追いついていなかったのね」とチャレンジを中止してください。ただのそれだけです。まだ回復してなかっただけ。

 

厄介なのは、もうゾンビなのに登校にしがみつくパターン。親が追い込んでいる場合(嫌味やいらん登校刺激)もあれば、子どもが自分で追い込んでいる場合もあります。

 

登校刺激ですが、親が自覚なくやらかしている場合もあります、

例:学校からのプリントを目のつくところにこれ見よがしに置く

  学校に通っている子は〇〇している時間なんだから、〇〇しろ

  〇〇ちゃんは学校に通ってなくても家で勉強しているんだってと伝える

 

どれもこれもタチの悪い嫌がらせです。こんなことをして子どもが元気になるわけがない。

 

 

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前回の記事にはたくさん反響いただいてありがとうございました。

相談者さんから「あの方はあちこちの親の会で人気があるんですよ、不登校新聞で連載も持っているんですよ」と教えていただき、不登校界隈で有名な方を敵に回してしまったのだと改めて認識しました。まあ、いいや。

 

ただ、私はそもそも不登校新聞の石井元編集長もぼこぼこに叩いてきた経歴があるので、なるほどな〜と。あっち側の方だったのかと妙に納得してしまいました、

 

石井編集長の名前が出てきたら怒りが再燃してきたんですけど、上にも書きましたが、私の経験上、担任とうまくやってないと再登校はできません。その担任に相談するなと、石井編集長が記事で答えていまして、めちゃくちゃ腹が立って再掲!

 

(担任とうまくやっていない子の再登校はどうなるの?と思われるでしょうが、その場合は年度が変わるのを待つしかありません。とても元気であれば担任との軋轢ぐらは吹き飛ばして登校しますので、次年度に再登校を持ち越してもその頃にはしっかり元気になっているはずですから結果的に大きな差は出ないと思います)

 

 

 

 

 

 

 

 

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ご好評をいただいた旧版をボリュームアップして新版として発売しました。

 

 

家族と共有してもいいか?というご質問をいただいたのですが、もちろん共有してください。買った本を回し読みするのと同じ感覚で共有していただければと思います。親の会などのグループで使いたい場合は購入の際に備考欄に一言、「〇〇の親の会で使います」と記入していただければOKです。どんどん使ってください。できれば感想などを送ってくださると嬉しいです。

ただ、何十人規模の親の会で印刷して配ったり、転売したりSNSに投稿したりはご遠慮願います。そこは常識の範囲内でお願いします。

 

新しい資料は文字数7000字弱→2万字に大幅加筆しています。また、旧版当時にはこれが最適と考えていた対応も、私の経験値によってより具体的な対応法に書き換えています。一番の大きな差は相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。