不登校新聞石井編集長、それは違います。

 

相談者さんたちに今朝から新規資料をお配りしています。

もらってないよ~、もらったけどPDF開けないよ~って方はお知らせください。

 

 

↓不登校新聞の石井志昂(しこう)編集長が文春オンラインでインタビューを受けられているのですが、

 

 

 

 

 

石井編集長が関わった上記二冊は、不登校関連書籍の中でも抜群な良書なのですが、私は編集長の今回のインタビューには同意できませんでした。

 

抜粋しますが、

 

 

>インタビュアー ──不登校になると、その後のやり直しは難しいのでしょうか。不登校児のセーフティーネットはどこまで進んでいるのですか?

 

石井 文科省の調査では、不登校をした子の85%が高校進学するというデータがあります。就職率も20歳の段階でみると不登校の子とそうでない子とでそんなに変わらないんですよね。つまり、小中学校で不登校になったから人生負け組というのは、まったくのデタラメです。

 

これはある意味正しいですが、正しくありません。私の実感では高校進学率は同等ですが、全日制高校への進学率は低く、高校中退率は高いです。

 

>人生負け組というのは、まったくのデタラメです。

 

データだけを伝えて不登校中のお子さんに響くはずがありません。不登校の子にとっての一番の課題は、自分は負け組と思い込んでいること、人生が勝ち(100点)か負け(0点)と2択と思い込んでいること自体が問題なんです。

 

他の記事でも感じましたが、負け組という単語を持ち出すことからも、石井編集長自身が未だにその呪縛に勝ち負けに囚われているようにも感じます。

 

 

 ──それでも、わが子が不登校になったら、なんとかして学校に行かせようとしてしまう親は多いと思います。

 

石井 「何で学校に行かないの」と問い詰めるのは最悪のパターンです。それと並んで最近よく聞く失敗例に、子どもの意志に反してむりやり転校させるというものがあります。転校させれば事態が解決するというのは大きな間違いです。本人に休息が必要であるにもかかわらず、「転校したんだから行きなさい」と子どもをさらに追い詰めてしまい、取り返しのつかないケースに発展しかねません。

 

問い詰めるとの言い方で誤魔化していますが、「聞く」のは別に悪いことではありません。○○は絶対悪いこと、○○は絶対に良いこと・・・こう書くと親御さんは、取り組みやすいですけど、そういう思考を叩きこまれた親御さんが私の元に来られて

 

私が「理由を聞いてください」とアドバイスすると、かなりビックリされて。

「聞いていいんですか?そんなことしていいんですか?」

と言われます。

 

毎日聞いたらだめですけど、100ぐらい雑談して、一回聞いてください、と言うと、親御さんは納得されます。

 

だって、目の前にいる人が困っていたら

「どうしたの?」

って普通聞くでしょう?仲の良い人なら尚更聞きます。教えてくれなかったら、「力になりたいから、何かあれば言ってね」と伝えそれ以上はしつこく聞かない。ただそれだけです。

 

「聞けない」

「聞くのに躊躇する」

 

という状況そのものが親子関係の薄さを物語っています。

 

>転校させれば事態が解決するというのは大きな間違いです。

 

これも、「大きな間違いです」と言い切っていることに疑問が残ります。奇跡の一例だけではなく、私の元には転校が契機となって、登校できている子はそこそこいます。もちろん休息は必要です。でも引き離さないと休息できない例もたくさんあります。パターン的には、イジメ、イジメまではいかない人間関係ゴタゴタの不登校の子、特に女子は有効です。男子で例が少ないのは、男子の場合「いじめられた」ことでかなり自己肯定感が下がってしまうのかな?女子はその点、違う友達、環境に活路を見出すことができるのかと。

 

こんな例えは正しくないかもしれませんが、女子の方が失恋してもすぐに切り替えれる、男子の方がいつまでも引きずるって言いますもんね。

 

では、実際無理やり転校させて、元気になった例をご紹介しますね(個人が特定できないよう多少背景を変えてあります)

 

クラスの仲良しグループ内で孤立した中学生女子(A子ちゃん)がいました。

 

話しを聞く限り、仲間内の軽いノリの発言で仲間外れにされた状態でした。A子ちゃんは学校に行けなくなりました。母娘関係は良かったので、様子を聞き出すと、誤解を解いてグループになんとか復帰しようとA子ちゃんは悪あがきしているようでした。

 

グループの子は余計なおせっかいを発動してA子ちゃんに「B子がA子の空気読めないのが悪い」と言っていたなどアドバイスする始末。告げ口と女子同士の醜い足の引っ張り合い。A子ちゃんは片ときもスマホを手放さず、友人の一日中SNSをパトロールしている状態でした。昼夜逆転、食欲不振、死をほのめかしたので、私の方から精神科受診を促したところ、医師より①入院するか、②仲良しグループとは一切連絡取らないの二択を迫られ、A子ちゃんは渋々連絡取らない方を選択しました。

 

この時、私はずっと相談を受けていたのですが、印象的だったのが、ドクターストップがかかったことで、A子ちゃんはとても穏やかになりました。「もう学校行かなくていいんだ、友達と仲良くしなくていいんだ」とホッとしたと、後から振り返っています。余談ですが、こういうのは親が言っても聞かないんです。医師(第三者)から言われることで効果があります。

 

そうは言っても、その後、A子ちゃんはいつまでも昔の仲良しグループにこだわっていました(そりゃそうですよね、そんな簡単じゃありません)、でも母親は穏やかになった娘の顔つきを確認し、祖父母宅に無理矢理住所をうつし、転校しました。その後は不登校前の7割ぐらいの力で元気に通っています。(私はどの不登校後の子にも7割の力で行動するようにアドバイスしています)

 

この例だけでなく、意外といじめられている子はイジメてくる相手に固執します。何とかグループに戻ろうとします。こんな例もあありますので、万人が読む記事は気を付けて欲しい思います。

 

それと、担任に相談するな!と言ってますが、それも誤りです。

 

 

──でも、わが子が不登校になったらどうするべきかというのは誰も教えてくれません。担任に相談できないとなると、どこに相談すればよいのでしょうか。

 

石井 私のおすすめは、「フリースクール全国ネットワーク」というNPO法人です。わが子が不登校になったら、まずそこに今の自分の子どもの状況を相談することをおすすめします。

 

そもそも学校の先生は、学校に来ている子のプロであり、来ていない子のプロではないので、学校の先生のいうことを聞いたばかりに家の中がめちゃくちゃになることもあります。『不登校新聞』ではよくある話すぎて、最近は「またか」という感じで記事にも取り上げないくらいです。

 

 

いきなり担任飛び越えて、NPO法人とか・・・。いや、それもいいけど、まず担任に相談しましょうよ(笑)

 

学校に、クラスへスムーズに戻った子たちは全員、担任の協力があった子たちです。担任に相談して家庭内がめちゃくちゃになってしまったのは、親がまともな信条を持っていなくて、考えなしに担任に言われた通りにしたからでしょう?まともな親は、めちゃくちゃなことを言う担任は見抜けます。

 

もっといろいろ言いたいことはありますが、長くなるのでここで終わりにします。

 

 

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