合理的で無駄のない生活
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*進路結果報告ありがとうございました。まだ皆さんにお返事できていません。もう少々お待ちください
不登校中の子どもというのは、まさに無駄の象徴です。
何も生まない、何も学ばない、金と食糧と酸素を消費していくだけの存在です。
そういうお子さんに腹を立てて、地味な嫌がらせをするご両親もいます。
「いいねえ、そうやってダラダラできて、こっちは嫌でも何でも仕事に行くのにね」
「高い授業料払って寝てばかり、いいご身分だねえ」
「学校に行かないのはいいよ、でも自分の昼ごはんぐらいコンビニで調達してくれる?」
多分、こうやって言うのは不登校児が「何くそ!」と奮起して学校に行ってくれるのを期待してのことでしょうが、そんなことで学校へ行けるのなら日本からとっくに不登校児はいなくなっています。
そもそも子どもなどと言うのは、親の言うことを聞かないのが当然で、うちの子たちも誰一人私の言うことなど聞きません。
少し前に長男から
「そういえば、お母さんから勉強しろとか受験のことで口出しされたことないよね。クラスメイトとか結構言われているみたい」
などと言ってきたので
「じゃあ、あなたは私が勉強しろ!って言ったら、なるほど!勉強かあ、よーし頑張るぞ〜!なんて頑張るわけ?」
と、言い返すと苦笑いしながら
「それもそうだ」
と納得していました。
少し話題がずれましたが、元に戻します。
ところが無駄の象徴であるような不登校児ですが、意外と無駄を嫌います。
「いやいやいや、散々時間とお金の無駄使いをしてきたくせに、無駄が嫌いなの?」
と思われる方は多いと思います。
まず、これには理由があります。
例えば貯まったエネルギーをギリギリで回しているために無駄を嫌います。
ウィンドウショッピングでぶらぶらなんてできません。車でお店に横付けするか、電車にしても最短距離、時間を何度も検討してから出かけます。
これはカウンセリングや心療内科に行く場合もそうです。効果が出ないのであればすぐに行かなくなります。ようやく貯まったエネルギーを無駄に使いたくないからです。また未来に希望も持っていないために、それして何か変わるの?なんて思っている場合もあります。
絶対に効果があるとわかっている、絶対に成功するとわかっていることしかできません。失敗が怖いからです。
ですので、省エネで楽しいことがわかっているゲームやYouTubeに逃避します。絶対に美味しいとわかっているカップラーメンを食べる。絶対に恥をかかないコンビニに行く。
昔関わっていた子で
「絶対に成功するってわかっていることなら出来る」
とはっきり言った子もいました。
ではそんな臆病な不登校児達を引っ張り出すにはどうしたらいいのか?
親が明るい未来を信じきっていることです。
根拠はないけど幸せになる、成功する、と信じる。
その上で
小さなチャレンジを積み重ねることです。
多分コンビニは行ける
コンビニに行けたらから多分イオンに行ける
イオンに行けたから多分映画館に行ける
映画館に行けたから多分電車に乗れる
電車で同級生にあっても会釈できたから、多分職員室に行ける
職員室に行けたから、多分適応教室に行ける
この小さな小さなステップの繰り返しです。こうやって書くと、なんだすぐに適応教室だなと思われるかもしれませんが、実際にはコンビニに100回ぐらい行きます。イオンは50回、映画は20回、電車は10回・・・気の遠くなるようなスモールステップと未来を信じる家族、そして小さな達成感と無駄を楽しむようになること。
一見無駄に思えても、それは生活を豊かにしてくれます。
そして一番の回復への近道は「結論のない無駄な会話」です。
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