7月にQCYC30Sを買ってからこれまで、まぁまぁな頻度で使っていました。

 

 

そんなC30Sなんですが、実家に帰った時に車の洗車しながら使っていたのを見ていた叔母に「いいでしょー」と自慢したら「いいねー」って言われ「欲しい?」と聞いたら「欲しい♪」ときたのでそのままプレゼントしてきました。私はいつでも買えますしね。

 

それなりに利用頻度が高かったオープンイヤー型をあげてしまったので代わりのものを購入しようと考えて同じものでも良かったのですが、どうせならばと上位機種を早速注文。12日かかりましたがようやく届いたのでレビューしていきます。QCYはちょっと届くのが遅いみたいですね。

 

QCY Crossky C50

QCY Crossky C50 イヤホン パッケージ

 

 

 

C30Sの時はAliExpressでしか買えない赤があったんですが、今回のC50は白と黒だけでアリエクにも他の色はありませんでした。そんな理由で、面白くないけど黒を選択。

 

2025/10/31追記

今見たらアリエクにピンクがありました_| ̄|○

まぁ、黒でよかったかな。

 

かいふ~

 

QCY Crossky C50 イヤホン開封QCY Crossky C50イヤーカフ型イヤホン

 

C30Sとほぼ変わらないパッケージ。違うのは本体の形。

 

C30Sは水滴が2つ繋がっている形状だったのに対し、

 

QCY C50 赤色イヤホン

 

C50は音が出ない方が大きな豆みたいな形になっていました。

 

QCY Crossky C50 イヤホン

QCY Crossky C50 イヤーカフ型イヤホン

QCY Crossky C50イヤーカフ型イヤホン

 

これ、C30Sと違って左右の形状の違いがないんですって。ケースに入れる時LR気にしなくていいんですって!それだけじゃなくてLR自動認識なんですって!

 

そんなにありがたいことですかね?BOSEのTWS使ってますけど左右で困ったことないんだよな。そもそも2つ同時に外して置きっぱなしにすることないし、混ざってLRわからなくなるなんてことないのでありがたみがどうにも・・・ま、同じ形状なのはシンプルでよし。

 

QCY Crossky C50 グレーイヤーカフ型イヤホンQCY Crossky C50 ブラックケース

 

本体はレザー調の模様が入っていてC30Sとはまた違った雰囲気のものになってます。このQCYのロゴ、めちゃくちゃ評判悪いんですって。あれか、某国営放送のロゴに似ているからですかね。まぁ、ちょっと主張強めな気はしますが私は嫌いじゃないですよ。

 

もう持っていないので比べることができないんですけど、C30Sよりもこのケース、見た目よりもなんだか軽く感じます。ぶっちゃけて言い換えるとなんだかちゃっちい。C30Sの方がかっこよかった。ちなみにC30Sが約33g、C50が約47gらしいです。

 

見た目が結構重そうで心配だったC30Sとは違う球と豆の組み合わせの本体ですけど、耳への装着感はこちらC50の方がいいみたい。豆型のところがしっかり耳に接地することでグリグリ回転方向に動かないので安定感はこちらの方があるし、耳に当たる部分が広くなった分圧迫感が減って装着感に関してはC50の方がよいです。こちらの方が大きいのに意外。

 

Androidスマホならば蓋を開けた本体をスマホに近づけるだけで認識してくれるのでそのままペアリング。早速聞いていきましょう。

 

どんな音?

低音が強くなったというから最初に低音がぶんぶん鳴るポップスを鳴らしてみたんですけどね、なんか変。ビリビリ、バリバリと低音がにじんだような音がしておかしい。もしかして不良品、はずれをひいたか?と思いながらも返品はめんどくさいしエージングでなんとかなるだろうと5時間ほどエージングプログラム音声をかけっぱなしにしてみました。

 

 

なんとかなった!(。・∀・。)ホッ-3

 

 

どうやら振動板が馴染んでいなかったようで5時間エージングしたあとの音は違和感ない感じになりました。最初に鳴らしてやばかった楽曲もにじまずに鳴ったので一安心。そんなにエージングの効果は信じない人なんですが、今回は流石にあったと感じました。

 

QCY Crossky C50 コーデック設定画面

 

ちなみに接続はAACで繋がっていたみたい。C30SにあったLDACはないみたいですがまぁ、そんなに変わらないしAACでいいよね。十分高音質で聞けますし。

 

さて、いちばん重要な音質についてなんですが、エージングをしてなお、正直ファーストインプレッションは最悪でした。C30Sの時はなにもしないでも普通に聞ける優秀な音色だったので音質を弄る必要性を感じなかったのですが、C50はなんだか中高音がハウるというか響くというか妙に頭の中で無駄に響く不快な音質で、あまり心地よい響きには感じられなかったわけです。

 

低音は謳い文句通りC30Sよりも強く本体が振動して、耳がブルブルするのを感じるくらいしっかり出ているように感じるのですがそれでも妙に軽く、盛大に振動しているのに量感に乏しく期待していただけにめちゃくちゃがっかりした響き。

 

QCY Crossky C50サウンド設定画面QCY C50 イヤーカフ型イヤホン サウンド設定画面

 

マイサウンドという項目から一応音楽モードを選べるので(空間オーディオ、デフォルト、ポップ、ベース、ロック、ソフト、クラシック)それらを選んでみるもどうにもしっくりこない。中音の主張が激しすぎて非常にアンバランスな響きに聴こえるんですよね。特に空間オーディオモードはそれなりに楽しい音になるんですが、なんか疲れる音になってしまってがっかり。

 

じゃぁどうしようってことであんまり好きじゃないんだけどイコライザーをいじって聞ける音にしてみましょうかとカスタマイズを選んでみたら驚いた。

 

QCY C50イヤホンのカスタムイコライザー設定画面

 

各モードを選んだあとにカスタマイズのボタンを押すとそのモードをもとにカスタマイズする仕組みになっているんですが、デフォルトのイコライジングがこんな感じになっていたんですよ。デフォルトでこれ?どういうこと?ってなりました。イヤーカフ型だからこうしておいた方が自然に聞こえるんですかね?こんなイコライザーカーブなんていらん、こういうのはこうしてこうじゃ!

 

QCY C50 イヤーカフ型イヤホンのEQ設定画面QCY C50 イヤーカフ型イヤホンのサウンド設定画面

 

全部平らにして、フラットという項目を新たに作りました。

この件に触れたレビュアーさんっていました?ここまで特殊な音がすると触れないわけにはいかないと思うんですけどどうなんですかね。

 

フラットにしたうえで改めて聴いてみるとなかなか私好みの良い音になりました。さっきまでワンワンと響きすぎた中音が落ち着き、普通に聞ける響きに。

C30Sより上位の機種なのに気持ち悪い音がする理由は変なイコライジングのせいだったみたい。低音も中音も高音もC30Sよりもよりいい音がしています。初めて聞いた時にがっかりした低音も中音が増えたことによってアンバランス感が減ってより豊かに聞こえます。ファーストインプレッションの印象がまるで変わりました。

 

C30Sだとなんだか音が薄く感じ、音が出るところを耳穴に近づけたくなる衝動がよく起こったんですがこれはそうならない音がします。密度感があるしっかりした音が出てます。コントラバスやエレキベースの低音も量感を感じるくらい程よく出てますし、空間が広く全く窮屈でない開放感ある音作りはなるほど上位機種の音であると言えます。

 

ポップスはもちろん、クラシックでもそんなに不満に感じない豊かな音が出るので(いや、正直言うと満足はしませんがね)C30SよりはこちらC50の方がおすすめかなって思います。ちゃんと上位機種しています。

LDAC非対応はオープンイヤー型ではそこまで悪影響はないでしょう。どうせ外のノイズが入ってくるんだからそこまで変わらん(私の感想です)

 

そういえば似たような音質のイヤフォンを聞いたことあったなぁと思いだしたのがこれら。

 

 

 

イントラコンカ型のあれらに似た響きがしますね。どちらも耳の入口で音を鳴らす仕組みなので特に低音の鳴り方が似ている気がします。

 

ところで、VGP2025 SUMMER 受賞ってことですけど、この変なイコライジングで受賞したんですかね?どの音楽モードも全然いい音に感じなかったんですけど?

 

 

感性は人それぞれってことですか?

 

 

このC50、あくまでも私の好みからの私見なのですが、フラットにしないと中音が響きすぎてワンワンと鳴ってしまい、本来の性能は発揮されないんじゃないかと思います。デフォルトのイコライジングはちょっと特殊すぎじゃないですかね。KZの強ドンシャリでもあんな音しない。ほんとどうしてあんなイコライジングをデフォルトにしてしまっているのか、あれがいい音なのか・・・私にはよくわかりません。

 

 

あぁ、そうだ、操作性のことにも触れなければ。

C30Sでは人差し指でタッチする感じだったセンサー部ですがC50では親指の腹でタッチする方がいい感じになってます。豆の横部分を触る感じ。触る部分が大きいのでタッチはしやすいです。

 

QCY Crossky C50設定画面、イヤホン操作

 

ただ、このセンサーの反応がゆっくりで、シングルタップを2回やりたいのにダブルタップになってしまうことが多かったので、こんな感じで一回触ったら音量をマイナス、ダブルタップでプラス、トリプルタップで再生/停止にしてみました。意図せずダブルタップになってしまっても音量が変わるだけで音楽は止まらない設定に。(デフォルトはダブルタップで再生停止)

 

料理しながら使ってみたんですがなかなかいい感じに使えましたよ。電話嫌いなので通話性能はまだ試していませんが評判はよいようですし、C30Sでは普通に電話できたのでこれも大丈夫でしょう。日常、ながら聞きで使うにはかなりよいイヤフォンなのではないでしょうか。

 

購入後3日目のまだ使用歴浅めでのレビューですがまぁ、これ以上聴き込んでもそんなに印象は変わらない気がしたのでここであげてしまいます。最初どうしようと思ったC50ですが、ちゃんと上位機種の音がしたので安心しました。

 

全然悪くない、かなりいいイヤーカフ型のイヤフォンです。イヤーカフ型はまだ2つしか聞いていませんが、おすすめ。

気になる点を上げるとしたら奇妙なイコライジングだけでそれさえちゃんと調整すればイヤーカフ型なのに結構満足する音がするので買って後悔しないイヤフォンであるといえます。

 

私はフラットにイコライジングし直しましたが他の方の感想を聞いてみたいですね。まぁ、派手な音が好きな方はそんなに気にならないのかな。私は特にシャリシャリした高音、スカスカな中音が嫌いなのでめちゃくちゃ気になりましたが若い人なんかはあの元気な音のほうが好きだったりするのか。

イコライジングでどうにかなったということは実力がちゃんとあるイヤフォンということ。自分好みにカスタマイズして使えるということですな。


というわけでQCYQrossky C50のレビューでした。

C30Sと悩む人が多いと思うし、LDAC非対応なのが気になると思いますが、装着感がこちらの方がいいので長い目で見たらこちらの方がおすすめかな。アリエクでは来月の独身の日セール、Amazonではブラックフライデーでかなり安くなると思うので狙ってみたらいかがでしょうか?

 

 

余談:このイヤーカフ型から普通のカナル型に替えると「あっ」ってなります(笑)

やっぱカナル型には勝てないわ。BOSEのイヤーカフ型なら対等に戦えたりするのだろうか・・・