コインが少ないのでイヤフォンを買うのは次のセールまで我慢だ!

 

なんて思っていたんですけど、イヤフォンの収納を探したりタブレットホルダーをあれやこれやするために毎日見ていたら、AliExpressジャンキーの私が我慢できるわけがないよね。

 

 

買っちゃった(*ノω・*)テヘ

 

 

というわけで、性懲りもなくコインがなくても安く買えちゃうよりどりコーナーでイヤフォンを3つ買ってしまったので一つずつ紹介していきます。今回はこちら。

 

QKZ MDR

QKZ MDRイヤホン 白

 

先日買ったこれと同じメーカーですね。

 

 

メッチャクチャ安かったのに(まさかの98円)ある程度しっかりした音が出るなかなか良い印象のイヤフォンで、QKZというメーカーのイメージが変わったひとつでした。

買う前の印象は名前にKZと入っていることもあってKZのパクリや劣化品を出しているイメージがあったんですが聴いてみりゃ意外にちゃんとしていて「悪くないじゃん」、そう思わせる作りに拍手、悪いイメージは払拭されました。

 

そんなQKZから選んだのはイントラコンカ型。カナル型と違ってスピーカーが耳穴に入りこまない、耳の入口を塞ぐように置くタイプのイヤフォンです。この形をイントラコンカ型と呼ぶようになったのは知っていましたがiPhone付属のあれ以外に購入するのは初。

 

イヤフォンといえばこの形よねって思うのはアラフォー、アラフィフあたりの私と同世代でしょう。高校生の時にaiwaのウォークマン型の紫色のカセットプレーヤーを使いながらこんなイヤフォンを使って通学していたことを思い出し、つい懐かしくなって買ってしまいました。

よく試聴に使うチャゲ&飛鳥やXなんかはこの頃テープが擦り切れるほど聴いていた思い出の曲なのでありました。

 

カナル型も進化したのだからイントラコンカ型も30年の進化を感じられるはず。あの田んぼの中を自転車で走りながら聴いていたチャゲアスがどう変化するのか楽しみです。では、届いたものを開けていきましょう。

 

QKZ MDR イヤフォンと付属品

 

購入金額は460円とそこまで激安ではなかったのですが、箱入りではなくビニール袋にごそっと入っていました。本体とイヤホンカバーのスポンジ、コードクリップ、そしてAK6のときにも入っていた耳掛け用のフックが入っていました。

 

QKZ MDR イヤホン 透明ボディ

 

イヤフォン本体はこんな感じ。ドライバの後ろの部分の空間が大きいですねこれ。昔のイヤフォンはコードが伸びている軸のところに共鳴管のようなものを内蔵してそれで低音を増幅する構造になっていましたが、こちらは単純にドライバの後ろに空間を設けることによってそういった機能を持たせているのでしょう。

 

QKZ MDR イヤホン、旧型イントラコンカ型

 

使われているドライバは16mm。私お気に入りのKZ ZNAに使われているドライバが12mmとカナル型の中では一番大きいのですが、それよりも4mmも大きいのでかなり期待できます。ZNAの低音を余裕でこなすあの感じを超えてくることを期待。

ここから音が出るんじゃないか?って思うくらい普通のイヤフォンの音孔に似たベント穴もついているしその周りに変な形のフィンが4枚。なにか意味があるんでしょうけど見れば見るほど変な形のイヤフォンです。

 

QKZ MDRイヤホンとスポンジカバー

 

音孔に被せるスポンジ状のカバーが付いていたので早速つけてみました。一気に昭和になりますね(笑)そうそう、昔のイヤフォンってこうだったってほんとに懐かしい気分に。ちなみに先に言ってしまうとこれをつけると高音がマイルドになって聞きやすくなり私はつけて使うことにしました。

 

QKZ MDRイヤフォン 3.5mmプラグイヤホンカバーとクリップ

 

マイクが内蔵されていたり、イヤーフックがついていたりしましたが、どちらも興味ないので試していません。

 

どんな音?

さて、前置きが長いのはいつものことなので許してください、聴いてみたその感想です。

 

いつものように試聴セットを一通り聴いてみたのですが、思っていたより、想像していたよりクリアで深みのある音が出て思わず唸ってしまいました。令和のイヤフォンだけれどもこの形だし、スカスカした薄っぺらい音がするものだろうと思っていたのに普通に「いい音」と思えるしっかりした音色がでてきました。

 

特に大音量で音漏れ上等状態で聴くとBOSEのイマーシブオーディオみたいに(は言い過ぎか)目の前に音場が広がる感じでとても気持ちがいい響きがします。

ただ、奥行きがあるといった印象ではなくただただ広い空間に音が広がっている、そういった感じなので密度感は薄く、同時に解像感も少しだけカナル型に比べると劣っているので物足りなく感じる方は多いと思いますがそんなに不満は感じません。

 

重みはないし量も足りない、サブベースなんかないに等しい、そんな軽い浅い低音なんだけど必要十分に感じるしその適度な低音が爽やかさに直結、いい意味で疲れにくい音質だと言えます。まぁ、カナル型に比べたら正直圧倒的に弱いんで不満に感じる方は多いとは思うんですが私はこれでもいいかなって思いました。

 

中音、ボーカル域は広大な音場につられて後ろに引っ張られた、そんな印象でこれも密度感、艶感はそこまで感じないのですけど悪くない、そう思わせる何かがあります。何もかも広い空間なのでパワーがある歌手が歌っても圧を感じないので耳がすごく楽。広いんだけどスカスカに感じないのは中音がしっかりしているからですかね。しっかりしているんだけど引いて聞こえる不思議な感覚なのはイントラコンカだからか。

 

高音はシャリシャリせずにキラキラしていて広がりすぎて薄くなりそうな音場をまとめている、そんな感じがします。音が散らばりすぎないのはこの落ち着いた高音のおかげかなと。これはスポンジを付けたときの感想で、スポンジをつけない生の状態だと若干刺さるし耳にうるさい感じになります。でも、爽快感はプラス。

 

と、まぁ、なんともわかりにくい感想になってしまって説明できた感はまったくないんですが、これ以上なんていっていいのか思いつかないので「とにかく買ってみてください」といって逃げます。

 

昔のイントラコンカと違ってスカスカ感がないし、思っていたよりも中身のあるしっかりとした音がします。カナル型に戻った時に「やっぱり低音少ないし密度感も薄かったのか」ってあとから思うんだけど、QKZ MDRを聴いている間はそんなことを思わないないのはバランスがとてもいいからですかね。あぁそうだ、KZ EDX Liteのあのマイルド感に似てるんだ。どこかが突出したり凹んだりしていないので気にならないんですよね。

 

イントラコンカ型なのでさっとつけてさっと外せるのもいい感じ。外部の音も、音を出していない時ならつけていないときと同じ用に普通に聞こえるので耳をふさぎたくない、外部の音を常に聞かないといけない、そんな人におすすめ。

 

チャゲ&飛鳥や槇原敬之、X、ドリカム、松任谷由実などなど、当時聴いていたものを色々聞いてみましたが「あぁ、こんな感じだったなぁ」って懐かしさを感じられました。クリアさは当時のものとは比べ物にならないくらいこのMDRの方がもちろんいいんですけどこの浅い低音、薄い音質がそう思わせるノスタルジックな響きがとても心地よいです。独特のサウンドが、あの頃の思い出を鮮やかに蘇らせててまるでタイムマシンに乗ったかのように、当時の自分に戻ったような気分になりました。

 

久しぶりにイントラコンカ型を手に入れて懐かしい気分を味わいました。郷愁、ノスタルジー、そんな気分を味わいたかったらぜひ試してみてください。

 

イントラコンカ型イヤフォン、QKZ MDRのレビューでした。

 

ちなみに次もイントラコンカ形です、お楽しみに。